- ゼルダの伝説でエロパロ 【9】
940 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/11/07(水) 01:42:48.27 ID:xzMa75hL - ↓神トラの小ネタ4
「ニワトリが人間になった?え?何で?」 「そんなの私だって知らないわよ。昨日だって森に生えてた茸を食べたら急に姿が変わっちゃって、取り合えず村まで帰ろうとした所をあなたにさらわれたのよ」 「それじゃあ君は風見鶏の西の家の娘じゃないのか?」 何とか冷静さを取り戻したリンクは驚いて尋ねる。 「住んでる家は一緒よ、でもそれは私の飼い主の人ね。ねえ、あなたってリンクって人?ご主人様がよく物騒だって話してたわ」 「確かにリンクは僕だけど、違うんだ誤解だよ!あの時はゼルダ姫に頼まれて……」 慌てて弁解しようとするリンクだがコッコ娘は間髪入れずに次の質問を投げ掛ける。 「じゃあ私は?」 尚も顔を近づけるコッコ娘に、リンクは答えに詰まってしまった。 自棄を起こし実際に犯罪行為に走ってしまった後ではどんな言い訳も意味が無い。 「まるで双子じゃないか、間違えるなって言う方が無理だよ」 リンクは深い溜息を付いた。 「ご主人様じゃなくて残念だったわね」 コッコ娘はクスクスと笑っているがリンクはそれ所では無かった。 「と、取り合えず僕の上から降りてくれないかな、これじゃまた我慢が出来なく……じゃなくて動けないからさ」 湧き上がる性衝動を何とか堪えてコッコ娘に退く様に促すリンクは再びマジックマントとリンゴも一緒に相手に手渡した。 マジックマントを着たコッコ娘はリンクの隣に座りその顔を覗き込む。 「どうしたの?」 「ごめん、まさか人違いで乱暴してしまうだなんて、本当に申し訳無かった」 怒りに任せて非人道的な行為をした上に、それが人違いであったとすれば、いくら自棄になっていたとは言えど罪の意識に襲われるのが人情であろう。 「最初は確かに怖かったわ。でもそれって、さっき初めて分かったけれど、ご主人様の態度に問題があったんでしょう?そりゃあ、やって良い事と悪い事があるけれど……」 「だけど君だって傷付いたんだろう?身に覚えの無い理由であれだけの酷い事をされれば大体の人は心が折れる筈だ」 自分の主人に多かれ少なかれ原因が有ったと判断したコッコ娘は少し位はリンクの意見を汲もうとフォローをしようとするが、実際はリンクの言う通りだった。 返事を返せないコッコ娘は黙ってしまい、そのまま沈黙の時間が過ぎた。 重い空気に耐え切れなかったリンクは急に立ち上がり洞窟の外へ向かった。 「悪いけど外の空気でも吸って来るよ。ああ、心配しなくても君の事は後でカカリコ村に送り届けてあげるから安心して休んでいれば良いよ」 「待ってよ!お願いだから!」 コッコ娘は慌てて走り出し外へ向かうリンクを後ろから抱き締めた。 突然の事に驚いたリンクは戸惑うばかりであるが、コッコ娘はそのまま話を続けた。 「ねえ人間じゃないとやっぱり駄目なの?鳥の女には興味無いかな」 「え、それってどういう意味だよ!?」 リンクは急いで後ろに向き直りコッコ娘を見下ろした。 目線をリンクから軽く逸らしながら赤い顔で話を続けるコッコ娘に、リンクも顔を赤くする。 「あの、でもね、私、さっきリンクが寂しそうに泣いていた時に凄く悔しい気がしたの。ちゃんと直ぐ傍いるのに気づいて貰えなくて、あなたの寂しそうな顔を見るのが辛くて」 「でも僕は君に酷い事をした……」 「確かにそれは否定しないわ。けれどさっきのリンクは凄く優しかった、私はもっとあなたの傍に居たい。それじゃ駄目かしら?」 「後悔しないかな?そんな態度をされたら、もう僕は一生君を手離せなくなる」 「後悔なんてする筈無いわ、ずっと傍にいさせて!」 切っ掛けは、只誰かに愛されたいと思う青年の一つの思いだった。 体から始まった付き合いは永遠の愛の絆へと変わった。
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