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名無しさん@ピンキー
強制女性化小説ない?Part46

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強制女性化小説ない?Part46
767 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:06:09.56 ID:OM84Nb5Q
>>758の続きを投下します。
ここから後編に入ります。

@ 270日目

 あの日から4日が経った。そろそろ生理が始まる頃だ。
 何度目かの生理で、あの酷かった不快感や気持ち悪さが多少薄らいだ。
 だけどやはり、自由に活動するには辛いものがある。多分あと数日で経血が出始める。
 飛んだりはねたりと、動き回るには辛い日々。早く始まって、そして、終わってくれと祈る時期。
 あまり身体を動かしたくないから、出来る限りジッとしている。
 
 そうすれば、この不快な鈴の音も響かないで済む……
 
 なにをしても音のする状況が実は物凄くストレスになるのだと知った。
 何か良い方法はないかと色々試して、鈴口からセロテープを差し込んで玉を止めてみた。
 瞬間接着剤で止める方法も考えたけど、音がしないと気が付いて、あの下衆男が逆上するのが怖かった。

 ただ。
 やはりあの男は学校に来ていない……

「おい!佐藤!」

 薄らぼけっとしていた教室で、後から声を掛けられた。
 ろくに人の居ない昼休み。あまり動きたくないから、本を読んでいたのだけど。

 後からやってきたのは嶋田だった。
 クラスでも指折りの大柄な男だ。
 
 ……元々、あまり良い付き合いのある男じゃなかった

 どっか薄ら笑いを浮かべて、私の隣にあった椅子に座った。
 なにか企んでるのはすぐに分かった。それも、あまり良い企みじゃない。

 そっと顔を近づけて小声で話を切り出すのだけど……

「お前、長田と5万でヤッたって本当か?」
 
 深い溜息がこぼれた。
 あの下衆男のやりそうな事だ。
 舌先三寸で出任せを言ってるんだ。
 
 あまりのダメ人間ッぷりに反吐が出そうだ。

「あのバカ男…… 見栄張ってるだけだ」 

 声音は女だけど口調は男。
 知らない間に随分とメンタルが女側へ振れてしまっている。
 だからこそ、努めて男っぽく振舞うようにしている。
 そうしないと自分が何者だか忘れてしまうから。
 10年経って男に戻る時、男のアイデンティティを失わないように頑張らないと。

強制女性化小説ない?Part46
768 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:07:31.45 ID:OM84Nb5Q
 だけど、ふとした仕草とか、咄嗟の振る舞いはほぼ女になっているらしい。
 余計にドギマギとしてる部分があるのは自分でも分かっている。
 そしてどうやら。そのギャップに男たちが萌えてるらしいのだけど……

「だろうな。そんな事出来るような根性ねーだろうさ」
「この前、印刷室でいきなり抱きつかれて頭にきて引っ叩いたんだ」

 出来る限り男が話をするように、油断するとボロッと出てくる女っぽい部分が顔を見せないように。
 細心の注意を払ってるつもりなんだけど、どうもそれも逆効果っぽいのにも気が付いていた。

「へぇ、やるじゃん。だけどそりゃ女の反応だな」
「自分でもそう思ってるけどさ。でも、咄嗟の時の反応がねぇ」
「女っぽくなってる?」
「あぁ、そうなんだ。で、頭にきて足踏んづけたら骨折したって文句言われた」

 一瞬の静寂。ジッと私の目を見つめるている。
 ハッハッハ!と、いきなり笑い出した嶋田。
 そりゃ傑作だ!と豪快に笑っている。
 
 男の時にはあまり良い印象を持たなかったけど。
 だけど、どこか今は不思議な気持ちになっている。
 スパッと竹を割ったような表裏の無い性格だ。

「だけどさぁ あの野郎が変な事言うんだよ」
「なんだって?」
「佐藤はもう俺のもんだ。左の乳首に鈴付けといたから、嘘だと思ったら振ってみろってよってさ」

 一瞬の冷めた空気。
 いや、凍てついた空気。
 
 多分、顔に出た筈だ。
 自分でも気がついている。
 
 誤魔化さなくちゃ!
 誤魔化さなくちゃ!
 誤魔化さなくちゃ!

「お…… おい。 マジなのか?」
「……あ、悪い」

 どっかのAAで見た『アチャー』の姿そのままな自分に気がつく。

「あんまりショックなんでリアクション取れなかった。馬鹿馬鹿しいにも程がある」

 ふと顔を起こして教室を見回すと、碌に人が居なかった。
 しかもこっちにはあまり関心を示していない。
 ある意味チャンスだ。既成事実を作っておきたい……

「ちょっと耳を澄ましてみ」
 
 そう、注意を喚起してから、なるべく目立たないように自分の胸を下から持ち上げて、上下に振ってみせる。
 ユサユサと見事なまでに豪快に揺れるバストに、嶋田の目が釘付けになった。

「音したか?」
「聞こえなかった。つか、分からなかった」
「わからなかった?」
「目が釘付けってこういう事か」

 うんうんと頷きながら嶋田が立ち上がった。
強制女性化小説ない?Part46
769 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:08:33.15 ID:OM84Nb5Q
「音はどうでも良いよ。良いもん見せてもらった。ラッキー♪」
「おっ お前…… だましたろ?」
「ちゃうちゃう。マジだって。お詫びにあの野郎をもう一発ぶっ飛ばしてくるわ。じゃな」

 ニコッと笑って手を振る。
 学校の中で逢引するカップルの別れ際みたいなものだろうか。
 
 教室を出て行く時に、嶋田がもう一度小さく手を振り返している。
 その姿を見て、一瞬胸の中のどこかがキュッとなったのだけど……
 それには気がつかなかった事にしよう。そうしよう。
 自分でそう線を引いて考えない事にした。

 そして、別のドアの向こうから一部始終を見ていた眼差しには気が付かなかった……

 面倒な事になってきたな。この鈴を早くどうにかしなきゃ。
 とりあえず生理が終わるまで待とうか。あまり動きたくないし。
 そんな風に考えていたのだけど、事態は想像より悪い方向へ加速し始めていた。
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770 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:09:34.93 ID:OM84Nb5Q
A 273日目 
 
 嶋田から聞かれたのは始まりに過ぎなかったと気が付いたのは3日目だった。
 おそらく、学年中の全ての男子生徒から同じ質問をされた。
 あまりのショックに食事が喉を通らなかった。
 もうベッドから起き上がる気力も無かった。

「調子が悪いときは寝てなさい。女には時々あるのよ」

 母親が気を使ってくれて学校に電話してくれた。
 なにかもう全てが嫌になって自分のベッドで寝ていた。
 だけど、無情にも電話が鳴って、出なければ良いのについ反射的に電話を取ってしまった。
 
 電話の相手は長田だった。

「お前とは話をしたくない。じゃな」

 問答無用で電話を切った。
 ふざけんな!と、そんな気持ちで携帯をベッドマットの下にしまった。
 無性に腹が立ってきてもう一度携帯を取り出したとき、同じタイミングでメールが届いた。

      未読1 [爆乳女子高生の生着替え動画]

 携帯を持つ手が震えた。
 恐る恐るメールの本文を見に行くと、添付ファイル2件と、そして、手短な文章が。


    ―― 10分後にYoutubeへ投稿するから 気に入ったら電話くれ


 take1とタイトルを付けられた動画を見る。
 ……写っている。私が写っている。はっきりと!

    ―― ほら、きがえなよ
    ―― ダメだよそれじゃ
    ―― もっと笑顔で
    ―― だめだなぁ
    ―― これじゃ取って上げられないな
    ―― それ付けて帰んなよ
    ―― 俺はそれで良いから
    ―― しょうがないなぁ じゃぁtake2撮るよ

 考えるより早くtake2を見に行く。
 手の震えも心臓の鼓動も感じない。

 嘘…… 嘘だ…… だけど……

    ―― はい、着替え
    ―― 長田君ありがとう

 笑顔で写っている私がいる。
 瞳孔が開きっぱなしになる。
 ワナワナとあごが震えた。

    ―― ねぇ ホックとめて

 背中のホックを止めさせるシーン。
 全然覚えてない。全く覚えてない。
 
強制女性化小説ない?Part46
771 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:10:40.52 ID:OM84Nb5Q
 途中で見るのをやめて電話を掛けた。
 10回以上コールしてから留守番電話になった。

「おまえって最低な奴だ…… 今から警察行って来る」
 
 そう言って電話を切った。そそくさと起き上がって服を気がえた。
 午前11時を回ったこの時間に制服でうろつくのは抵抗があった。
 すっぴんの顔だけど気にしないで部屋を出ようとしたとき、再び電話が鳴った。

「おいおい、癇癪起こすなよ。生理中か?」

 どこか抜けた声で電話を掛けてくる下衆男。
 さて、どうしてやろうかと考えが渦巻く。

「言いたい事はそれだけか?」
「脅してるつもりか?」
「最後通告だよ。絶対許さない」
「おぉ 怖い怖い んじゃ遠慮なくアップするから」
「あぁ、好きにすれば良い。この会話も全部録音している。全部、所轄警察署と弁護士にぶちまけてくる」
「・・・・・・・・・おいおい、冗談だろ?」
「首を洗って待ってろ。お前だけは絶対に許さない」

 再び問答無用で電話を切った。
 なにかもう悲しいとか悔しいとかそんな感情はどこかへ消し飛んだ。
 純粋に復讐してやるとしか頭が回っていない。
 
 再びベルが鳴る。
 相手を確認して電話に出る。

「うるせーなー!もうおせぇ!」
「お前も恥をかくんだぞ?」
「だからなんだ。いずれ男に戻るから関係ない。この姿を幾らばら撒かれても一時の辛抱だ」
「え?」
「だけどお前の人生は全部パーだ。逮捕されて裁判に掛けられると良いさ。人生棒に振って終わりだ」
「おい!ちょっとまてよ!」
「今更おせー!お前のやった事を全部暴露してやる。キモヲタの犯罪だぞ?マスコミが喜んで飛びつくさ」

 流石に長田も言葉を失ったようだ。
 調子に乗ってやりすぎた。どうやらそれを悟ったらしい。
 ただ、許してやるとか、そんな感情は一切湧かない。
 とにかくもう、絶対に許さないとしか、頭が回らない。
 
 怒りの空気だけが漂う痛いほどの沈黙。
 ややあって長田が口を開いた。

「……分かった。悪かった。俺が悪かった。好きにしてくれ。この動画も今消すから」
「今更謝ってもおせー! 首荒って待ってろよ」
「あぁ、そうする。むしろ自主するから」
「はぁ?」

 素っ頓狂な声が漏れる。
 予想外の展開に一瞬うろたえる。
 だけど、ここで引いたら負けだ。
 畳み掛けろ!隙を見せるな!
 自分の中の誰かが鼓舞してくれるようだ。

「自分から行くよ。それで良い」
「……じゃぁそうしよう。1時間後に警察署の前で待ち合わせだ」

強制女性化小説ない?Part46
772 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:11:48.19 ID:OM84Nb5Q
 手首に巻いた腕時計を確認しながら念を押した。
 とどめの一撃を考え始めたのだけど……

「その前に、そのリング取ってやる」
「え?」
「警察に行ってお巡りのおっさんにジロジロ見られたくないだろ」
「そりゃ見られたくないけど……」
「それは材質がチタンだから専用工具でないと切れないし、焼き切るにしても径が小さすぎる」
「・・・・・・・・・・・・」
「結局、俺しか取れない。だから取ってやる。俺ん家(ち)まで来てくれ」
「・・・・・・・・・本当だな?」
「嘘はつかない。本当だ。俺しか出来ない」

 再び沈黙の時。
 色々な事が凄い速度で頭の中を駆け巡っている。
 最悪の状況も頭の片隅を掠めた。

「ちょっとまて、今パソコン立ち上げる」
「何するんだ?」
「タイマー掛けて警察にメールを送る。被害届けと捜索願だ」
「俺を信用しろよ」
「後から抱きついてくるような変態を信用できるか」
「……分かった。とりあえず道具用意して待ってる」
 
 一方的に電話が切れた。
 信用するべきか否かで逡巡して、やはり信用できないと思った。
 あの下衆男が何をするか想像が付かない。




 小一時間経って長田の実家の前に到着した時、工場は絶賛稼動中の状態だった。
 大型機械の賑やかな音が響き渡り、国道を走るトラックの音が伴奏を添えている。
 いつ来ても煩くて喧しくて面倒な場所だ。

 見上げると3階にある自室の窓から長田が手招きしている。
 1階2階が作業場になっているから、3階までの階段が恐ろしく長い。

 ソロリソロリと上がって行くと、玄関のドアは開きっぱなしになっていた。

「入ったら閉めてくれ。鍵も掛けて」

 部屋の奥から声がする。
 言われるままにドアを閉め鍵を掛けた。
 
 家族4人が暮らす筈の長田家だが、当人以外に家族の姿は無い。

「今日は誰も居ないんだよ。親も兄貴も機械の据付に出かけてる」

 そうか。納品に行ったのか。
 だから家に来いと呼んだんだな。
 ……なんか嫌な予感しかしない。
 
 ガチャガチャと賑やかな音を立てる工具箱を出してきた長田が手招きしている。
 自室に来いと言うのだろうか。余り行きたくは無いが、仕方なく付いて行った。
 
 そして、一歩長田の私室へと入った瞬間、眩暈がした。
 そうだそうだ。こいつの部屋はこうだった。今思い出した。

強制女性化小説ない?Part46
773 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:12:51.03 ID:OM84Nb5Q
 裸の女が両足広げて秘部をパックリと広げているポスターが壁一面に何枚も張ってある。
 大小さまざまなエロゲーメーカーの販促品ポスターばかりだ。
 寝床の上には知らないキャラの抱き枕。パソコンデスクにはおっぱい型のマウスパッド。
 その並びには際どい衣装なフィギアが幾つも並んでいて、中には全裸もある。
 壁の本棚には膨大な量のエロ本と薄い本と、そしてエロゲのパッケージが鎮座していた。

 なにより……
 今更気が付くのが自分でもどうかと思ったけど……
 多分今まで気が付かなかったと言うより気にならなかったんだろうけど……
 
 臭い…
 臭いんだ…
 
 何とも言えない悪臭。気持ち悪い悪臭。何かが腐ったような悪臭。
 何が腐ったのかは考えなくてもすぐに分かる。嫌でも分かる。
 

 最低だ……


 思わず壁に寄りかかって溜息をついた。

「どうした?」
「お前の部屋、臭いわ。どうしようもなく臭い。窓を開けてくれ」
「臭い?何が?」

 男って最低だ。女をおかずにオナニーしてるんだよ。
 なんかもうこいつが、このダメ男が。最低の下衆男が。
 息を荒くしながら、壁とかパソコンのモニターとか本とか見ながら、シゴイてる姿がリアルに想像できる。
 
 当の本人は?マークを沢山頭の周りに浮かべながら窓を開けている。

「窓開けるとエアコンきかねーから暑いな」
「暑い方がマシだ」
「ふーん」

 小さなテーブルに様々な工具を並べて椅子を用意した。
 手招きしてここへ座れのポーズだ。
 
 なんかあの椅子に座ったら、高い思いをして買ったサブリナパンツに白い液のカスがべったりと付くような錯覚を覚えた。
 だけど、座らざるを得ないし、立ったままなのは自信がない。正直、今にも蹲りそうな程だ。

「窓開けっ放しだと外から見えるけど、いいか?」
「・・・・・・・・・そうか」

 仕方ないって仕草をしたら、長田は慌てて窓を閉めた。
 なんで慌てて閉めたのか理由は分からなかったけど……

「んじゃ外すから。上半身裸になってくれ」
「またお前に見せるとは。これ以上無いくらい屈辱的だ」
「キモイ系の俺で悪かったよ」

 ちょっとふて腐ってるけど、職人の息子と言うのは道具を持つと顔つきが変わるもんだ。
 真剣な目で工具を操作してリングを外し始める。
 乳首の先をぐりぐりと動かされると、嫌でもジリジリと感触が伝わってくる。
 
 恥ずかしいけど。こんな奴に見せたくも無いけど。でも、生理現象だ。
 乳首が立ち始めた。もうとにかくそれが恥ずかしくて恥ずかしくて。
 そして死ぬほど悔しいんだけど、されるがまま……
強制女性化小説ない?Part46
774 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:13:55.93 ID:OM84Nb5Q
 それより、ちょっと凛々しい位の真面目な顔をガン見している自分がおかしい。
 真面目な顔をした時の男を見れば、OKかNGかの線引きがしやすいと言った女友達を思い出した。
 
「よし。外れた」
「それ、よこせよ」
「なんで?」
「証拠品」

 一瞬の間が開いて、しぶしぶと手渡されたリングと鈴。
 がっくりうな垂れてボリボリと頭を掻く長田の姿を少しだけ痛々しいと感じた。
 
 だけど、情けは無用だ。

「じゃぁ行こうか」
「どこへ?」
「警察行くんだよ。自首するんだろ?」
「そうだったな」

 椅子から立ち上がって長田に背中を見せて、外していたブラを胸にしようともう一度手に取ったとき。
 ドアの影にあって部屋へ入るときに気が付かなかった物が目に入った。信じられない物が目に入った。
 持っていたブラを床にボトリと落として、一瞬、意識が遠くなる。
 クラッとよろめいて必死に倒れないように頑張ったんだけど、張り詰めていた意識がブチッと切れたのを感じた。
 
 まるで糸の切れた操り人形のように倒れ込みそうになったとき、すかさず後から長田が手を回して身体を支えてくれた。
 こいつの寝床にだけは倒れ込みたくなかった。臭いだけで妊娠しそうな程に精液臭い寝床だ。
 後から抱きかかえられて、嫌でもバストを持ち上げるようなアングルになったけど、あそこへ倒れ込むよりはマシだった。

 ただ、その、視界へ飛び込んできたものが……

「お前、あれ、まさか」
「え?あ、アレ?」

 自分と身体格好が大して変わらない姿をした大型ドール。
 それも、高級ダッチワイフメーカーな会社の作っている球体関節模型。
 
 まだ男だった頃に、こいつが集めていたカタログを自慢げに見せてたっけか。
 身の丈が170cmに満たない女の胸は、立派に実ったIカップくらいある。
 大きさと良い形と良い、まるで自分の胸を見ているようだった。
 
 ただ、その人形が着ている服が……

「お前に着てもらおうと思って一揃え用意したんだぜ。高かったけど高級品ばかりだ」
 
 えっと…… なんだっけ、この手のコスチューム。
 そうだ、ボンデージだ。レザー調な光沢のある素材で作られた、女の陰部と胸が丸出しになっている服。
 しかも割れ目に食い込むようなTバックのショーツが無茶苦茶にエロい空気だ。
 
 これを着せる?俺に?嘘だろ?
 
「なぁ、どうせ俺は逮捕だよ。もう逃げられないんだから。後生だ。最後の頼みだ。一回だけ着てみてくれ」

 頭の中の何かがブチッと音を立てて切れた。
 後から抱えていた長田を突き飛ばし、ブラとブラウスを持って部屋を飛び出た。
 とにかく逃げなくちゃ! それしか無かった。
 
強制女性化小説ない?Part46
775 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:15:04.86 ID:OM84Nb5Q
 慌てて玄関まで行って、すばやくブラをしてブラウスに袖を通した。自分でも驚くほどすばやかった。
 突っ掛けるようにして靴を履きドアノブを押したのだけど……

「開かないよ」

 テレビのリモコンみたいな物を持った長田が立っていた。
 
「空き巣対策で電磁ロックになってるんだ。単なる締め込み錠じゃなくて……」

 ピッ!
 耳障りな電子音がすると、ドアの周りからガチッと金属同士のぶつかる音がする。

「ドア自体が電磁石で枠に張り付いて開かなくなってる。20t掛けても開かないようになってる」

 ロックを掛けたリモコンを自分の部屋方向へポイッと投げて、そしてポケットから別の機械を取り出した。
 どう見てもスタンガンだ。それも、刃先がやたらに長いタイプ。スイッチを押したらバチバチと火花が飛ぶ。
 いつぞや、自衛用にと買ってもらったと自慢してたっけ。

「もう手荒な事はしたく無いんだよ。ただ、どうせ逮捕されるんだ。おれはそのまま刑務所行きだ」

 気が付けば長田が半べそになっている。

「どうせそのまま童貞のままオッサンになんだよ。クラスの連中が女とイチャイチャしてるの見ながら」

 とうとう本泣きモードに入った。

「おれはどうせ生の女にも触れられないし、手も握ってもらえないし話も出来ないキモ男だよ」

 持ってたスタンガンまでポイッと放り投げて、そのまま腕を目頭に当てて泣いている。
 まるで子供のように泣いている。悔しさに肩を震わせて泣いている。

「俺が何したって言うんだよ!そんなに嫌わなくても良いじゃないか!俺だってこんなに生まれたく無かったよ!」

 あぁ、だめだ。全くダメだ。もう話にならない。小さな子供が駄々をこねてるようなものだ。
 こいつの頭の中には自分を変えるとか自分が悪いとか言う発想が全く無い。
 悪いのはいつも全部相手なんだろう。そうしないと自分が保て無いんだろう。

 キモイとか臭いとか言う前に、だんだんと面倒臭くなって来た。
 こんな最低の奴だったのか、こいつは……
強制女性化小説ない?Part46
776 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:17:08.03 ID:OM84Nb5Q

 
 気が付くと女視点で長田を見ている自分に気がついた。

「な?頼むよ。一回で良いから。後生だから。哀れんだ目で見て良いから。徹底的に蔑んで良いから」

 床にペタリと座って土下座しはじめた。
 つい発作的に足蹴にしてやりたくなった。
 このまま踏みつけてやろうか……

「寝言は寝て言えバカヤロー!」

 つい大声で怒鳴ってしまった。
 周囲に声が漏れたかな?と一瞬考えて、冷静に考えればこの家の外はもっとうるさいのだと気が付く。
 むしろ家の中のほうがよほど静かだ。相当防音が行き届いてるんだろう。

「着て見せてくれるまでドアは開けない!」
「じゃぁ警察が来てお前を逮捕されるまで待ってるよ」
「あぁ、そうすれば良い!むしろ、どうせ逮捕されるなら……」

 ふと頭を上げた長田の目にゾクッとするような狂気があった。
 ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
 こいつ!覚悟決めやがった!

「そうだよ、なんで気が付かなかったんだろう。どうせ逮捕されるんだ。男になってから逮捕されれば」

 部屋の方に放り投げたスタンガンをもう一度構えて。
 長田がジリジリと距離を詰めてきた。

「思い通りになら無いからって諦めちゃダメだ。思い通りになるように努力しなきゃ」

 気持ち悪いくらいの真面目な顔だ。
 さっき見せた凛々しい顔とは比較にならないくらい気持ち悪い顔。

 背中に金属製のドアの感触を感じた。
 これ以上下がれない所まできた。

「来るな!」

 どれほど叫んでも、無駄な努力だった……
 ヘビに睨まれたカエルの様に、全身が硬直し始めた。
 狂気を含んだ眼差しに、身体中全ての細胞が悲鳴を上げているようだった。
強制女性化小説ない?Part46
777 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/08/17(金) 23:17:40.60 ID:OM84Nb5Q
今宵はここまでにします。


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