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ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2

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ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2
204 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/07/25(水) 01:41:54.08 ID:1Z/HvdOq
ベムベラのレズもの、書き始めたけどまだエロに到達してない
とりあえず前段階の奴がまとまったので投下する

エロはまたすぐ書くよ
ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2
205 :銀華 1/3[sage]:2012/07/25(水) 01:42:40.51 ID:1Z/HvdOq
「わー、ここはいっぱい生えてるー」
公園に着いた途端、ベロが弾けるような声を上げて走り回っている。
梅雨が上がった後の公園の一角は、生き生きと茂る緑の草で埋め尽くされていた。人間なら面倒な
雑草がまた生えたとうんざりするところだろうが、ベムたち三人の妖怪にとってはまさに宝の山といった
ところだ。
「本当だ。今日は久し振りに空腹にならずに済むね、ベム」
嬉しそうにはしゃぎ回っているベロの姿はとても微笑ましい。腕を組みながら目を細めてベロを眺めて
いるベラの表情もとても優しい。
「そうだな、たくさん摘んでいこう」
つい見惚れそうになって慌てて帽子を深く被りながら、ベムは横を向いた。

夏は様々な自然の恵みをもたらしてくれる。
三人にとってもこの暑さは堪え難いものがあるが、食べられる草の種類が増えるだけでも有り難く
嬉しい。とはいえ、長く生きていてもどれが食用に相応しいかそうでないか、はっきりと判別しかねる
ものは幾らでもあるから厄介だ。
そういうものは一体どんな毒性があるか分からないので意図的に排除しているのだが、中には雑種
から自然交配した全くの新種である草もごく稀にあったりして、知らずにうっかり口にすることもない
ではない。
だからこそ見知らぬ草は殊更気をつけて避けているのに、この日はどうしたことかむざむざ口にする
羽目になってしまったのは運が悪かったとしか言いようがない。

まだ朝方の時刻ではあったが、日差しはぎらぎらと照りつけている。
今日も良く晴れそうだった。
「ベムー、これは食べられるの?」
いつものように摘んだ草を見せに来るベロの頭を撫で、手の中にある草を眺めてみるとそれまでに
一度も見たことのないものだった。普段であれば食用かどうかは別としてまず一番に避けていた筈
なのに、何故か今日はベラが興味を持ってしまった。
「ふーん…」
ベムが持っていた草をしげしげと眺めるなり、悪戯っぽい声を上げてふっと笑う。
「こりゃあ妙なモンだね、葉の形からしてタンポポに似てるけど」
「しかし別種だろう、これはやめておいた方がいい」
「でもさあ…何か勿体ないねえ、こんなに大きな葉っぱなのにさ」
よほどの毒性があったり明らかに食用に適さない草でない限りは大抵のものなら口にしてきた三人
ではあるが、見も知らぬものを最初に口にするのはやはり勇気がいる。しかしベラはそういう意識が
やや薄いようだった。
ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2
206 :銀華 2/3[sage]:2012/07/25(水) 01:43:40.14 ID:1Z/HvdOq
もしもこれで何も異変がないようであれば儲けものだ、とばかりに既に摘んだ草の中に混ぜようとして
いるのを制したベムは思いきり不審な目で見られることになった。
「…邪魔するんじゃないよ」
「そんなつもりはない、ただ食べられるのかどうかまだ分からない草は危険だと思っているだけだ」
「へーえ…」
ベムに遮られたのが余程不満だったのか、ベラは挑発的に件の草を取り上げて目の前にひらひらと
かざした。
「じゃあ、ここで確かめて御覧よ。あんたが直にさあ」
「…それは」
「嫌ならあたしが食べるよ、ほおら」
ベムがぐずぐずと渋っているのも気に入らないのだろう、いつも言動に一切躊躇のないベラはそう
言うなり正体不明の草をそのまま口に入れようとした。
「よせ!」
この女に何かあってはいけない。そんな思いから慌てて草を取り上げてこの場の勢いで一気に噛み
千切り、咀嚼する間もなく飲み下した。味など碌に感じなかったが、ぴりっと舌を刺すような不快な
苦味だけはしばらく口の中に残った。
「…ベムぅ、大丈夫?」
二人の遣り取りを見ていたベロが草摘みも忘れて不安そうにじっと見上げている。
「ああ、大丈夫だ。何ともない」
安心させようと笑いかけてやると、ベロもつられるように全開の笑顔になってまた夢中で草を摘み
始めた。
「そうかい、だったらこの草も見かけたらこれから食用にしていいんだね」
「見かけたら、な。だがしばらく気をつけた方がいい」
全てはこれからも心穏やかに過ごす為だからと、何事においてもベムはあくまでも慎重でいようと
する。決して死ぬことのない身体ではあっても切られれば痛いし毒を食らえば苦しい。そんな不快な
ものが少しでも長く続くのはやはり嫌なものだ。
こと三度三度の食であれば最も身近なことだから、慎重になり過ぎてもまだ足りないぐらいだと思って
いる。

そんなベムに異変が生じたのは、夜中のこと。
眠っているうちに身の内をじりじりと焼かれるような熱が腹の底から湧き上がってきて、訳も分からず
ただ無暗に寝返りを繰り返している間にまんじりともしないまま朝を迎えていた。身体は異様にだるい
上にひどく重く感じて、人間がこの時期にひくという夏風邪とはこのような状態かと思ったほどだ。
ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2
207 :銀華 3/3[sage]:2012/07/25(水) 01:44:12.09 ID:1Z/HvdOq
「ベム、どうしたのさ」
珍しくいつまでも起きないベムを心配したのか、ベラが声をかけてくる。
「ベロは先に草を摘みに行ったよ…どこか悪いのかい?」
怪訝そうな声が上から降ってきた。
何でもないからと言おうとして寝台から身体を起こしかけたベムは、そこで初めて異変の正体に気が
付いて言葉を失う。
「ベム、あんた一体…」
間近に目にしたベラも言葉の続きが出なくなっていた。
「…俺は、どうしたんだ…?」
ようやく喉から絞り出した声は、普段のベムのものではなかった。廃船内に高く涼やかに響くそれは
明らかに女の声音。そして熱を孕んで重い身体は慣れ親しんだ男ではなくなり、華奢で柔らかい女の
線を描いていた。
「俺は…」
何が何だか全く分からない。ただ一つ言えるのは、原因があるとすればただ一つしか思い当らない
こと。
まるで悪夢でも見ているような気分だった。



続く
ドラマ妖怪人間ベムでエロパロ 2
208 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/07/25(水) 07:47:09.10 ID:1Z/HvdOq
ただ一つ言えるのは、原因があるとすればただ一つしか思い当らない
こと

ただ言えるのは、原因があるとすれば一つしか思い当たらないこと

orz


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