トップページ > エロパロ > 2012年07月07日 > DzG0JvFk

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名無しさん@ピンキー
パワポケでエロパロ26

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パワポケでエロパロ26
335 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/07/07(土) 11:31:40.91 ID:DzG0JvFk
『願いを短冊に絡めよう』
        

桃花の寝室。それを掃除したくてやってきた。
すると何かが、横から落ちるのを視界が捉えた。
なんだろう。じぐざくに空中を交差しながら落ちる。

桃色の紙。その上に黒色マジックで、こう書かれていた。
「女になりたい」

小波「なあ、このメモは誰のだ?」
桃花「どれ?……きゃああああ!!」
小波「ど……どうしたんだ」

彼女はその文を見るな否や、即座にベットへ飛び込み、枕に顔を擦り付ける。

桃花「……それ、私の…………」
小波「へ、へえ……しょうがないよ。桃花は人間になれなかったんだし」
桃花「七夕終わったら、捨ててって言ったのに。あのバカ――!!」

小波「まあまあ、いい思い出と思うよ」
桃花「思うけどはずがじい……」
彼女の恥ずかしいという感情が、喉を苦しめる。

真央「そんなバカが参上……」
桃花「なんでこれを捨てなかったのよ!!」

真央「思い出は大切にとっておく派……」
桃花「ろくな拘りじゃないわよ!!」

カズ「あ〜もなんや? 仮眠を取っとる時に、ごちゃごちゃウルさい……」
真央「カズ。この紙切れ見て」
カズ「……っぷははは!! ピンク〜。願いが叶ってよかったなあ」

パワポケでエロパロ26
336 :名無しさん@ピンキー[sage]:2012/07/07(土) 11:32:16.11 ID:DzG0JvFk
>>335


桃花「うわあああん。じんでやるううう!!」
真央「今日は七夕。特にカズ、貴方は願いを書くべき」
カズ「どうやろうなあ。新しい願い事……思いつかへんわ」

小波「まあまあ……。願いを書こうよ」
桃花「そうよ。私だけ晒されたら許さないから!!」
カズ「う……うう……」
小波「さ、これを機に皆書こうよ」

彼女の筆は五分も止まった。もはや書かないのだろうか、というくらい。

小波「カズさん、書きました?」
カズ「うん…………『皆と仲良くなりたい』」
小波「意外、かわいい事を書くんですね」
カズ「意外ってなんや。ウチだってもう乙女ちっくな事は砕けてもうたからな」

小波「真央さんは何って書いたんです?」
カズ「そやそや! 当然、ウチらに見せるやろ?」
真央「もちろん。……『皆の短い幸せが続く様に』と書いた」
カズ「短いってあんた……そりゃヒーローやる身としては短い幸せやろうが」
桃花「そんな事言わないで――!! 縁起わる……」

カズ「アンタらカップルはまあ……見るの苦しいから、退散しておくわ」
真央「そうした方がいいかも。嫉妬するカズは怖いから」
カズ「はいはい……。んじゃ先に笹に括りつけに行くわ」

小波「なあ、桃花。俺となら……書いてくれる?」
桃花「…………」
小波「別に書かなくていい事かもしれない。
   でも自分は桃花がどんな事を願っているのを知りたくて、叶えさせたいから」
桃花「……分かった」
小波「よし、俺も書くよ」

桃花「書いた……。小波が竿に括るのをやっておいてよね……」
小波「分かったよ。ちなみに俺の願いはね『結婚は難しい。だけどそれぐらいに桃花を幸せにしてあげるんだ』」
桃花「……」

小波「落ち着いたら、こっちに来て。コーヒーとか入れてさ」
桃花「分かった……もう少し待って……」

そうして、俺はその部屋を出た。
さっきの方法の方が彼女の心を傷つけなくていいと思ったから。

自分の願い事を見ながら、桃花の短冊を見る。
「小波が無茶しません様に」

その願いに、口で笑ってしまう。
別に馬鹿にしている訳ではない、俺を気遣ってくれている事。
それに桃花がかわいい事を書いている事。

さあ、短冊を竿に結ぼう。
短冊に紐に強く結んで、願いを結ばせる。
そうして、また僕らは幸せに向かう事ができるんだ。




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