- 【ドラマ】鍵のかかった部屋でエロパロ Room#2
16 :8[sage]:2012/06/08(金) 19:57:40.92 ID:+PC0RfXy - お待たせしました。
>>3-7 の続きを投下します。
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- 【ドラマ】鍵のかかった部屋でエロパロ Room#2
17 :策略にはまる榎本×純子 6[sage]:2012/06/08(金) 19:59:08.42 ID:+PC0RfXy - 夕食を散々やけ食いした後、純子は、重くなった胃を抱えて、自宅マンションへの道を急いでいた。
忘れよう。忘れてしまえ……といくら言い聞かせても。目にしてしまった異様に生々しい小道具の姿が視界に焼き付いて離れない。 (榎本さん、彼女いたんだ……) いや、ひょっとしたら、いつかやって来るかもしれないチャンスを逃さぬため……と相手もいないのに用意していた、あるいはその手の商売をする女性相手に使うために持っていた、という可能性もなくはないが。 あの榎本に限って、まさかそれはあるまい、と。妙な信頼感が、純子により悲壮な思いをもたらしていた。 (そりゃ、いたって不思議はないよね。鍵のこととか防犯のことしか興味がないって思ってたけど、榎本さんだって普通の男性だし……どんな女性なのかなあ。榎本さんの魅力がわかる女なんて、わたししかいないって思ってたのに) 少々酒が入っていることもあって、純子の思考は、常よりずっと素直だった。 そうだ。認めてしまえ。自分は榎本に惹かれていたのだと。それは恋心と呼んで差支えないほどに、熱い確かな思いだったのだと。 そして、それが今日、片思いに終わった。それだけのことなのだ、と。 「はあ……辛いなあ。悲しいなあ」 純子とて、この年になるまで恋の一つや二つは経験しているし、振られたことも振ったことも一応それなりにはある。経験値は低い方だろうが、恋の辛さや痛みが何たるかくらいは、知っているつもりだ。 だが、今日味わっている痛みは、過去に経験したどの痛みよりも激しい……などと考えながら、重い足取りでマンションの玄関をくぐると。 「青砥さん」 「……はい?」 ありえない声が聞こえて。思わず、顔を上げた。 何だ、自分はそんなにも酔っていたのか。幻聴が聞こえるくらいに、幻覚が見えるくらいに。 「……榎本さん?」 「…………」 オートロックのマンション。その共同玄関にて。 夕方、別れたはずの男……榎本が。手持無沙汰に、立っていた。 幻覚じゃない。思わず手を伸ばして、榎本の頬に触れて、そして確信する。 ここにいる榎本は、本物だ。 「あ、あの、青砥さん?」 「榎本さんだ……何で榎本さんがここに……」 「……もしかして、酔ってらっしゃいますか?」 「酔ってませんよ! 榎本さんこそっ……何で? 彼女さんはいいんですか? こんな時間に他の女のところになんか来て。彼女さんが聞いたら怒りますよ?」 「……そのことについて、お話したくて来たんです。こんな時間に申し訳ありませんが、お邪魔してもよろしいでしょうか」 「はい……?」 そのこと。そのことってどのことだ。いや、とにかく、せっかくここまで来てくれた榎本を、無下に追い返すわけにはいかないだろう。 小さく頷いて、震える手で鍵を開ける。 お話したい、と言った。何の話だろう? 恋人に叱られたからもう来ないでくれ、という、そんなお願いだろうか? 自分でも嫌になるほどネガティブな感情に支配されながら、純子は、自宅のドアを開けた。
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18 :策略にはまる榎本×純子 7[sage]:2012/06/08(金) 20:00:32.24 ID:+PC0RfXy - 「ええと、汚いところですみません。どうぞ」
「…………」 純子の言葉に榎本は無言だった。本当に汚いところだ、と思われているのかもしれない、と赤面する。 油断していた。こんなことになるとは思っていなかったから、部屋を片付ける暇がなかった。いや、足の踏み場もないほど散らかっているわけではない……ちょっとあちこちに物が置かれていて、あちこちに生活の跡が残っているだけだ、うん。 「あの、話って何ですか」 「…………」 純子の言葉に、榎本はうつむいた。 何だか、その肩が揺れているように見えるのは気のせいだろうか……とぼんやり眺めていると。 ぐいっ! と、目の前に手が突き出されて、思わずのけぞった。 「え、榎本さん?」 「……これについて……」 「え? はい?」 「これについて、説明したいと思いまして」 いつにも増して平板な……もっと言えば棒読みな口調。 何だ何だと思いながら、突きつけられたものに焦点を合わせる。……見たことがないわけではないが、それでも、目をそらさずにはいられない、異様に生々しい小道具。 「榎本さん」 「これを見て、青砥さんは僕に彼女がいると勘違いされたようですが、それは違うと説明したくてここまで来ました」 「いや、あの、榎本さん」 「すいません少し黙って僕の話を聞いてくださいこれにはわけがあってこれは深い事情がというか僕のものではないというかいやそれは違ってこれがあんな場所に置かれていて青砥さんの目に触れることになったのには色々と本当に色々な事情が」 「榎本さん!」 ばんっ! とテーブルを叩くと、榎本のマシンガントークが止まった。 嫌な沈黙が流れる。二人の間に放り出された小道具からはあえて目をそらして、純子は、こほんと咳払いした。 「すいません。要点だけ説明願えますか……つまり、この……その、これがあの場所にあったのには、どんな理由があるんですか?」 「それは」 純子の問いに、榎本は思い切り視線を泳がせた。 実にわかりやすい挙動不審と長い沈黙。しびれを切らし、「もういいです」と純子が席を立ちかけた瞬間―― 「――あなたと使いたいと思って準備していたんです」 「え?」 「青砥さんと使いたいと思って準備していたんです」 「…………」 何だろう、この展開は。この台詞をしゃべっているのは本当に榎本なのか? 顔を上げると、榎本は純子を見ていなかった。うつむいたまま、ぼそぼそした口調はいつも通りだが、いつも以上に棒読み……いや、機械が読み上げる音声ガイダンスだってもう少し感情がこもってるだろう、と言いたくなるくらいに抑揚のない言葉。 鉛のような沈黙が立ち込めた。
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19 :策略にはまる榎本×純子 8[sage]:2012/06/08(金) 20:02:21.20 ID:+PC0RfXy - 一方、榎本は胸中で芹沢を罵っていた。
最初、この案を芹沢から出されたときは我が耳を疑った。同僚が忘れていったものだ、自分のものじゃない――そう説明すればすむ話だと思っていたのに、何故、こんな嘘をつかなければならないのか? (榎本お……お前はわかってない。わかってないぞ? 女っていうのはな、思い込みが激しいんだよ。今の青砥にそんなこと言ってみろ。下らない言い訳しないでください、って切って捨てられるのがオチだぞお?) とは芹沢の弁だが。だからと言ってこの嘘はないだろう。下手したら立派なセクシャル・ハラスメントで訴えられても文句は言えないではないか。 膝の上で握りしめた拳が、真っ白になるのがわかった。さっきから純子は沈黙するばかりで、空気がどんどん重くなるのが肌で感じられた。 最低、出て行け――と罵られた方がマシだ、と思いながら、生まれて初めて買った小道具をに視線をやると。 「――榎本さん」 「は、はい」 唐突に、純子が顔を上げて、びくり! と身が強張った。 「榎本さん……」 「……青砥さん?」 顔を上げて、正面から純子の顔を見て。そうして、一瞬、息が止まった。 純子は、泣いていた。 恐らく、酒が入っているのだろう。赤く染まった頬と、大きな瞳から溢れる透明な滴。やや乱れた髪と、崩れた化粧。 いつもパンツスーツで地味ながらびしりと決めていた、女弁護士の姿はそこにはなかった。 どこか弱弱しい、それでいて色っぽい、一人の女性がいた。 「青砥さん……」 「それ、本当ですか……?」 「はい?」 「それ、本当ですか……わたしのためにって。それって、それって榎本さんがわたしのことを? そう思っていいんですか?」 「…………」 何を問われているのか、と数秒ほど真面目に考えて。そして鈍い己の頭を殴りつけたくなった。 対人関係には疎い自分でも、さすがにわかる。純子が、何を言いたいのか。何を求めているのか。 「青砥さん……」 「……嬉しいです」 ぐすっ、としゃくりあげて、純子は小さくつぶやいた。 「わたし、嬉しいです。嬉しいって思ってます……」 「…………」 「ショックだったんです。榎本さんがこんなの持ってるなんて……榎本さんは、遊びでそういうことする人じゃないから、それって彼女さんのためにだよなあって……そう思ったらすごくショックでした……」 ぐすぐすとしゃくりあげる純子を見ていられなくて、目をそらす。 先ほど口にした言葉は嘘だ。芹沢に吹き込まれた、真っ赤な嘘。 けれど、自分の胸に宿るこの思いは、嘘じゃない。 心から、思ったのだ。純子が誤解して榎本の前から立ち去った、あの瞬間。 失いたくない、と。また来て欲しい、会いたい、と。
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20 :策略にはまる榎本×純子 9[sage]:2012/06/08(金) 20:03:58.76 ID:+PC0RfXy - 「彼女なんて、いません」
「榎本さん」 「僕に彼女なんて、いません……好きな人は、いますが」 「…………」 これは、やはり自分の口から告げた方がいいのだろう。 不運が重なった、というか、榎本自身には何の非もない、と信じたいが。それでも、自分は確かに純子を傷つけたのだ。 ならば、その落とし前は、自分でつけるべきだろう。 「――あなたが好きです。青砥さん」 「…………」 「すいません。最低のきっかけで、告げることになってしまって」 小さく頭を下げると、純子は激しく首を振って、そのまま抱きついてきた。 女性に泣かれるなど、初めての経験なので、どうしたらいいのかわからない――おろおろする榎本に構わず、その胸につっぷして、純子は大声で泣いた。 「嬉しいです」 「青砥さん」 「嬉しいです。すごく、すごく嬉しいです――わたしも、わたしも榎本さんのこと好きです。ずっとずっとっ……うーっ……」 「あの、もう泣かないでください……本当に、すいません」 「っ……何で謝るんですか! 嬉しい、って言ってるのに!」 ばっ! と、顔を上げられる。涙に濡れた目で見つめられて、ぐらり――と、理性が揺れるのがわかった。 「……青砥さん」 「…………」 にらいみあいに近い見つめあいは、ほんの数秒。どちらが先に顔を近づけたのか、真相は藪の中。 「っ…………」 初めて重ねた唇の味は……正直に言えば、やや酒臭かった。 使いたかったんですよね、わたしと使いたいって言ってくれましたよね? と押し切られるように、純子宅のベッドに転がり込んだ。 酔ってますよね? と聞くと、酔っていません! と言い切られた。 が、その頬も、はだけたブラウスから覗く胸元も、頬に伸ばされた手も、真っ赤に染まっていて。酒が彼女を突き動かしているのは、明らかだった。 「あの、青砥さん?」 「……してください……」 「すいません、ちょっと心の準備が……ちょっと待って下さい。物には順番というものが」 「好きだって言いました! キスもしました! そうしたら次は普通これじゃないですかっ!」 「そ、そういうものかもしれませんが」 それでも、告白したその日に最後まで……というのは、いささか性急ではないだろうか? ましてや、素面の純子が求めて来たというのならともかく、酔った勢いで迫られて抱くというのは、男として、無責任ではないだろうか? だが、胸に抱きついて「好きです、嬉しいです」と繰り返す純子は、今まで見たこともないほど弱い……もっと言えば可愛らしい姿で。突き放すのは、難しかった。 覚悟を決めて、ぐるりと体勢を入れ替える。ベッドに押し倒して見下ろすと、純子は、幸せそうな笑みを浮かべていた。 思わず息を呑む――綺麗だ、と。素直な感想が漏れた。
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21 :策略にはまる榎本×純子 10[sage]:2012/06/08(金) 20:05:20.02 ID:+PC0RfXy - 「青砥さん……」
二度目のキスは、触れるだけでは終わらなかった。 経験など無いのに、身体が動くのは何故だろうか? 自然に絡む舌を弄びながら、片手で、純子の服を剥いだ。 ブラウスのボタンを外し、前身頃を全開にする。白い肌は真っ赤に染まっていて、いっそ痛々しいくらいだったが。触れた肌はほのかな熱を放っていて、手のひらが吸い付くような感触を味わった。 「ん〜〜っ……榎本さあん……く、くすぐったいですっ……」 「っ……す、すいません。慣れていないもので」 「慣れてないって……慣れてないってことは、ちょっとは経験あるってことですか……?」 「……すいません。初めてなもので」 酔ってはいても、さすが弁護士。頭の回転は早い。 純子の鋭い切り返しにあっさりと白旗を掲げ、榎本は、手に力をこめた。 痛い思いをさせたくない、傷つけたくない、という思いはもちろんあるが。それ以上に、自分の思い通りにしてしまいたい、という思いもある。 男として、自分がリードしたい、という、つまらない征服欲。 「榎本さん……」 「…………」 背中に手をまわして、下着のホックを外す。自分の手先が器用なことを、これほど感謝したのは初めてかもしれない。 (……そういえば。あれ、は……いつ、使えば……) ふと脳裏を過ぎるのは、そんな疑問。 そもそものきっかけとなったソレは立川に返してしまったので、わざわざドラッグストアに行って買う羽目になった、新品の避妊具。 一応、榎本も知識として、使い方くらいは知っている。だが、それをいつ、どんなタイミングで使えばいいのか。それが、よくわからない……挿入の前に使う必要があるということは、さすがにわかるが。使用意図的に。 (……考えないでおこう) 考え込むと、返って動けなくなる。勢いに任せよう、と開き直って、榎本は、純子の身体に溺れて行った。 勢いで初めてしまった行為だった。けれど、自分の思いは本物だった。純子も、榎本を真剣に思っていてくれた。それが、嬉しかった。 だから、その思いに応えたい。純子を傷つけたくない、汚したくない。 その思いがあったから。初めて――ではあっても、無責任に突っ走ることだけは、しなかった。 恐らく、手つきにぎこちないところはあっただろう。十分に純子を満足させることができたかどうか、それも自信はない。 けれど、致命的な失敗はしなかった。失敗せずに、目的を――思いを遂げることができた。 そのことに満足して。純子のベッドの上で、榎本は力尽きた。 ――頭が痛い……―― 目が覚めたきっかけは、単純な欲求……喉が渇いた、トイレに行きたいという、酒を飲んだ翌日にありがちなきっかけだった。 だが、目を覚ました瞬間襲ってきた衝撃は、これまでの非ではなかった。 「っ……榎本さんっ!?」 「…………」
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22 :策略にはまる榎本×純子 11[sage]:2012/06/08(金) 20:06:34.40 ID:+PC0RfXy - 狭いベッドの中で、隣に榎本が寝ていた。
それだけでも十分に衝撃的だったのだが、寝ていた榎本が裸――で、ついでに自分も裸のままであることに気付いて、天に届くような絶叫をあげた。 何だ何だ何が起きた? 何がどうしてこうなった? ぐるぐる回る視界の中、ベッドを飛び降りて、放り出された服をかき集める。 おぼろげに覚えている――そう、忘れてはいない。榎本の言葉も、それに自分が何と答えたのかも、全て覚えている―― 「〜〜〜〜っ!!」 昨夜の自分の大胆な発言を思い出し、純子が頭を抱えてうずくまると。 「……おはようございます、青砥さん」 「ひゃあっ!?」 背後から、淡々とした挨拶がとんできて。純子は、文字通りの意味でとびあがった。 「お、おはようございますっ……榎本さんっ……」 「…………」 寝起きの榎本。眼鏡をかけていない素顔が何だか新鮮で、目をそらせない――ばくばくと高鳴る心臓を押さえて、純子が後ずさると。 榎本の目に、ふと、心配そうな色が浮かんだ。 「……覚えていますか?」 「え?」 「昨夜のことを……覚えていますか?」 「…………」 ふっと、気が軽くなるのがわかった。 ああ、この人は覚えている。忘れてはいない……忘れようとはしていない。 それだけ、自分のことを真剣に思ってくれているんだ、と。 「――もちろんです」 にっこりと笑って、頷いた。 朝から気恥ずかしい、という思いはある。けれど、酔った勢いの戯言だとは思われたくなかったから。 「わたし、あなたのことが好きです、榎本さん」 「――それは、奇遇ですね。僕も、あなたのことが好きです、青砥さん」 微笑みを交わしあった。きっかけなんてどうでもいい。ここから新しい一歩が始まる―― たったそれだけのことが、どうしようもなく幸せだった。
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23 :策略にはまる榎本×純子 12[sage]:2012/06/08(金) 20:07:44.44 ID:+PC0RfXy - 〜〜翌日、芹沢法律事務所にて〜〜
「芹沢さん。これ、榎本さんから預かりました」 「ああ? ビール? 榎本から? 何でだ?」 「わたしに聞かれても知りませんよ。伝言も預かってます。『一杯奢れとのことでしたが、こういった形でもよろしいでしょうか』だそうです」 「……ああ、そういうことか。あいつめ、連絡入れろって言ったのに……なあ、青砥」 「はい、何ですか?」 「それで、榎本の奴はどうだった?」 「? どうってどういうことですか?」 「ベッドの中ではどうだった、って意味で聞いてんだけど」 「――――!! せ、芹沢さんっ! な、な、何てこと言うんですか――! それってセクハラですよセクハラ! 完全なセクハラっ!」 「ほう。否定はしないのか、やっぱり」 「な、な、な、な――っ!!」 〜〜同日同時刻、東京総合セキュリティ地下備品倉庫にて〜〜 「おう、榎本。邪魔するぞ……何だ、うまそうなもの食ってるな」 「頂きものですが。青山の有名なケーキ店で買ったものだそうです」 「ふーん。一つもらってもいいか」 「お断りします」 「……まあいいや。それより榎本、一昨日は悪かったなあ」 「――悪かった、とは?」 「いやいや、忘れ物だよ、忘れ物。あの綺麗な女弁護士さんに見られちまったんじゃないの? あの日、泣いて飛び出してったの見てさあ。悪いことしたなあって思って」 「見られましたが、別に問題ありません」 「おお? 余裕の発言だな。ああ、そうか。榎本とあの女弁護士さんは何の関係も無いんだったな。じゃあ見られても……」 「いいえ」 「……あ?」 「何の関係も無い、ということはありません」 「あ? それって……ああ、そうか。クライアント、客……そういうことか?」 「いいえ」 「……アドバイザー? 協力者?」 「いいえ」 「…………友達、ってことか?」 「いいえ」 「…………」 「はっきり言った方がよろしいでしょうか」 「……いや、いい……邪魔したな」 「いいえ」 その夜、東京総合セキュリティ近辺の居酒屋にて、やけに荒れた客が大暴れしていた、という噂が社内を飛び交うことになったが。 無論、榎本には何の関係も無い話だった。 〜〜END〜〜
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24 :8[sage]:2012/06/08(金) 20:09:11.59 ID:+PC0RfXy - 終わりです。長い割に肝心のエロ描写が薄くってすいません。
またROM専に戻ります。
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