- [強制女性化小説ない?Part45]
582 :名無しさん@ピンキー[]:2012/04/14(土) 06:20:18.11 ID:JVRwAJMs - とりあえず神隠しの続きいきます。
|
- [強制女性化小説ない?Part45]
583 :神隠し[]:2012/04/14(土) 06:21:16.01 ID:JVRwAJMs - 第八章 神隠し
どうやら俺は神隠しに遭ったらしい。すなわち山神様とやらに「見初められた」……らしい。 日中や宵の口は館の中で自由に行動できる。館から出て庭に出ることもできる。 だが、庭から森の中へ入ろうとすると高い壁が立ちはだかっているように足が一歩も動かないのだ。 大声を出して助けを呼んでも返事は返ってこない。 思い余って目印にならないかと館に火をつけようとしたら、その瞬間に火は消えてしまった。 いろいろ考えては試しているのだが、今のところ館を出る方法は見つかっていない。 朝、目が覚めるとそばに襦袢をはじめとした女性用の和服一式が折りたたまれており、俺はそれに袖を通す。 一日の過ごし方はその日によってさまざまだ。部屋の中で静かにたたずんでいることもあれば、庭に出て花や訪れた小鳥たちを眺めていることもある。 土間にはその日に食べる分の穀物や野菜に果物といった食料が置かれている。 かまどには常に火が入り、日が暮れるとなんと風呂桶にお湯が満たされていたりもする。 ある意味、至れり尽くせりだ。 だが、夜が更けると俺の時間は終わりを告げる。そして……「山神様の妻」としての時間が始まる。 夕食と湯浴みを終え、庭で夜空に浮かぶ満月を見ていると、足が動いて館へと向かい始める。 (時間……か) いつもこの時間になると身体の自由が利かなくなる。 ただ、完全ではないので声は出せるし身体だって少しは動かせる。 だが俺を操る力は遥かに強力で、喚き叫んで力の限りに抵抗しても結局は歩みを止めることはできない。 奥の部屋に入ると襦袢を除く着物をすべて脱ぎ、正座して「その時」を待つ。これも……あらゆる抵抗は無駄に終わった。 虫の声が止み、静寂の中で近づく気配を感じる。 俺の意思とは関係なく身体が立ち上がり帯を解くと襦袢を脱ぐ。 「山神様の妻」としての……女になった俺の肉体が一糸まとわぬ姿で月明かりに照らされた。
|
- [強制女性化小説ない?Part45]
584 :神隠し[]:2012/04/14(土) 06:22:33.09 ID:JVRwAJMs - 第九章 夜の営(いとな)み
見えない手が俺の肩に触れ、続いて両腕で抱きしめられる感触が伝わってくる。 「山神様」の身体は俺には見えないが、胸にある膨らみ……乳房が抱きしめられる感触と同時に形が少し変わるのが見えた。 唇が柔らかい物体に包まれる。 「うっ……うっ」 ざらついた物体が俺の口をこじ開け、舌に絡みついてくる。 口の中を動き回った物体がようやく離れる。 唾液が口の中からこぼれて一筋の糸となって顎から乳房へと滴り落ちた。 見えない手が今度は俺の乳房を持ち上げる。 ゆっくりと、だが力強く揉み続ける。 「……っ、……っ!!」 喉から出かかった言葉を俺は必死に押し止める。しかし…… 先ほど俺の口の中で動き回っていた……おそらくは舌が俺の突き出た乳首を舐めまわした!! 「っ!! ああぁぁぁっ!!」 ささやかな抵抗はもろくも崩れ去り、俺は耐え切れずに声を張り上げた。 俺の身体の上を見えない手や舌が這い回る。 「あっ……はあっ……あああ……はあんっ」 高く澄んだ、そして……艶のある声が響く。 そしてその嬌声を上げているのは……他ならぬ俺自身なのだ!! 俺の腹の奥、本来ならあるはずのない子宮が激しく疼き、俺に女の声を上げさせる。 股間からは液体が噴き出し、ピチャピチャと卑猥な音が聞こえてくる。 這い回っていた手や舌が突然離れる。そしてほぼ同時に両脚が開かれ…… 「あ……あああああ」 股間から熱い物体が挿入される。 「あっ、あんっ、あんっ、あんっ、ああんっ!!」 股間から挿入された物体が動くたびに俺の中のオトコが悲鳴を上げ、同時に俺の中のオンナが歓喜の声を上げる。 身体が裂かれるような痛み……は最初の数日だけだった。しかし代わりに俺の精神が引き裂かれていく。そして…… 「ああああああぁぁぁ―――――っ!!」 挿入された物体から放たれた迸りを子宮で受け止め、俺は今夜も激しく達してしまったのであった。
|
- [強制女性化小説ない?Part45]
585 :神隠し[]:2012/04/14(土) 06:24:37.61 ID:JVRwAJMs - 第十章 開放
こうして俺は数え切れない夜を「山神様の妻」として毎晩抱かれ、女体と化した身体を貫かれ続けた。 抜け出す努力は続けていたが今ではなかば諦め、こんな日々が永遠に続くのかと思っていたのだが…… 「…………ん?」 気配を感じて俺は襦袢を脱いだ。が、気配の主はいつものように俺を抱いてはこなかった。 畳の擦れる音がした。どうやらその場に座ったらしい。俺だけ立っている訳にはいかないので全裸のままで腰を下ろす。 しばらくすると、たたずんでいた気配はゆっくりと消えて感じられなくなった。 俺は布団を敷いて眠りについた。こんなことこの館では……女になってからは初めてだった。 次の日の夜も同じように向かい合うだけで終わった。 そして夜が明けて次の日の朝、 「……ない、『壁』がなくなってる?」 館の庭と森とを隔てていた見えない「壁」。毎朝館を出ると「壁」を確認するのがすっかり日課になっていたのだが……その壁がまったく感じられなくなっていた!! 一歩、さらに一歩と外へ向かって歩いていくが、妨げるものは何も感じられない。 とうとう俺は完全に森の中に入ってしまった。 「これは……いったい?」 呟きながら後ろを振り返った俺は驚きに息を呑んだ。 館が、そして庭が……跡形もなく消え去っていたのだ!! 「あんた、そんな格好でこんな山ん中に入ってきなさったんか?」 呆然と立っていた俺の背後から人の声がした。
|
- [強制女性化小説ない?Part45]
586 :神隠し[]:2012/04/14(土) 06:25:38.41 ID:JVRwAJMs - 第十一章 下山
声をかけてきたのは山菜取りに山に入ってきた地元の人だった。 俺は声をかけてきた人に助けられながらふもとの村まで降りた。 驚いたことに俺の立っていたのは登山道から10メートルも離れていない場所だった。 さらに驚いたのは、あれから……俺が山に入ってから3日しか経っていない事だった!! 「同じじゃ……あの時と……兄様の時と」 山に入る前の売店で俺に声をかけてきた老人は、山で見つかった和服の女性の話を聞いて駆けつけ、声を震わせながら言った。 どうやら70年以上前、俺の前に神隠しに遭ったのは老人の「兄」だったらしい。 その人は2年前に亡くなったらしいが、その時の事を書き記して老人に預けていた。 それによると、 ・山に入ってしばらくすると嵐が襲い、さ迷っているうちに館にたどり着いたこと。 ・館の中で夜を過ごしていると身体が女人(にょにん)へと変わってしまったこと。 ・数百の夜を山神様の妻として過ごしたこと。 ・ある日突然、館から開放され山を降りたが、村では3日しか経っていなかったこと。 などが書かれていた。 まさに俺が遭遇した状況と同じだった。 書物には最後に、 山神様の愛を受けたその者がいる限り、村は五穀豊穣に恵まれるでしょう。ゆめゆめおろそかになさらぬように。 という言葉と書いた人物の名前が書かれていた。
|
- [強制女性化小説ない?Part45]
587 :名無しさん@ピンキー[]:2012/04/14(土) 06:26:49.06 ID:JVRwAJMs - 今日はここまで。
次回で完結の予定です。
|