- 成績優秀だった女の子が、馬鹿になるシチュ
550 :輾転[]:2012/02/23(木) 23:19:55.00 ID:sJxUoYdj - 気が付けばいつも友人と呼べる人たちは私からいつも距離を置くようになっていた。
あの子は付き合いづらい━━━━ どうして? 住む世界が違いすぎるのよね━━━━ そんなことない お前と一緒にいると一々疲れる━━━━ どうしてそんなこと言うの? あなたは小早川の人間、周りと同じでいる必要はないの━━━━ そんなの嫌! お前は何も考えなくていい、私が用意してやる━━━━ 嘘つき!! 嘘つき、みんな嘘つき、嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つきウソツキウソツキウソツキ 嫌い、みんな嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌嫌い嫌い嫌い嫌い嫌いいキライキライキライ お父さんもお母さんも木原先生も学園の先生も、ヒロもノゾミも皆、ウソツキダカラキライ フフフ… でも、見つけちゃった。スキナモノ、 お酒… 震えが止まらない。禁断症状が出てきたみたい。でも私が住む世界はお酒を飲んじゃいけない所…学校なんだもん。でも何でだろう? 家や外で飲んでもいいのに?どうして学校はいけないの?あんなに美味しくてどんな人間にも味方してくれる飲み物なのに? そっか!学校にいる人間はみんな嘘つきだったんだ!だから、嘘をついて飲んではいけませんって言うんだ。やっぱりみんな嫌いだなぁ…。 でも、そんな嘘つきの授業を受けてる子供達って・・・カワイソウ・・・カワイソウ・・・カワイソウ・・・ そうだ!私だけでも正直者にならなくちゃ!お酒だって飲んでもいいんだよって教えなくちゃ!みんなが駄目って言うことは全部嘘なんだって! フフフ・・・タバコだってすっていいんだよって、そういえば気持ちよかったな…、セックス。ふふふ・・・セックスって気持ちいんだよって教えてあげよう。 私はもう正直者、お酒飲むし、タバコも吸ってみよ!セックスを知らない子には気持ちいいんだって教えてあげなくちゃ! でもダサいな…。あたしの持っている服。なんだか嘘ついてるよね、この服装。言ってる事と格好のギャップが酷いんじゃないかな?近寄りがたいよね? ふふふ・・・ノゾミに教えてもらった格好すれば、そうすれば声を掛けてきたオッサン達みたいにみんな素直になるのかな? フフフ・・・
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551 :輾転[]:2012/02/23(木) 23:20:29.87 ID:sJxUoYdj - 「えー、小早川先生は病気療養中ということで、暫くお休みになられます。」
ホームルームでの担任教諭の何気ない一言に生徒達は過敏意反応を示す。 「嘘だって…オレ、サエちゃん見たもん。てか、今度また会おうねって言われちゃったし…」 「サエちゃん病気じゃないよ…、だって一緒による遊びに行ったもん…」 「やっぱり、サエちゃんの言う通りだ…嘘つき…」 クラスのいたる所でヒソヒソと話す声があがる。その言葉の最後は大半が「嘘つき」という単語。一変して変化した雰囲気に担任教諭は寒いものを感じる。 恨みがましいといった視線から逃げるように教室を後にする。ふと、顔を上げると他の教室から出てきたと思われる教師達も皆自分と同じような表情。 この学園で何かが起きている。そんな恐怖が教師達を襲う。その中で密かにほくそ笑む男がいる。 「サエちゃーん、聞いてー」 紗枝の住むマンションは学園の女性との溜まり場となっていた。その雰囲気は木原のマンションと違い雄臭さはなく、逆に甘ったるいお香の香りの漂う空間。 対面式のカウンターキッチンの前にはズラリと椅子が並び、その椅子には数名の女性とがへべれけになりながらカクテルを煽っている。 カウンターの向こう側には妖艶に微笑む紗枝が居た。ナチュラルなメイクが売りだった紗枝の目元には黒いアイシャドウが印象的で、 唇はプリッと腫れたような印象のピンクのルージュ。髪はピンクゴールドに染まり、ウェーブがかかっている。 ムチっとした肉感を強調させるためか、ライトグリーンチューブトップが艶かしい。ヘソにはチェーン上のピアスがキラキラと光り、 食い込むようにピタッと張り付いたフリル付きのミニスカートと、身動きするたびに覗く真っ白なTバックが女生徒達を同性ながら興奮させる。 「学校の先生たちーサエちゃんがー病気だってー?嘘つきだよねー」 「そうそう、アタシも今日ホームルームで言われたー、何かムカツクよねー嘘つかれるのー?」 随分酒がまわってしまったようで女生徒達は言葉に締まりがない。ただその言葉には明確な敵意が満ちていて、嘘をつかれたことに対しての嫌悪感が凄まじく伝わる。 そんな嫌気を払拭するかのように思い思いに酒やタバコを口にする。そして、ため息と共に力が抜けたかのような惚けきった顔になる。 「今日はこれからC組の権田と森も来るのー。でもってここ使っていい?」 「マジで!権田って巨根って噂だけど一回試してみたかったんだー。ねぇ、サエちゃん使っていーい?」 ランランと光る眼差しをにこやかに眺め、只頷く。女生徒達はやったー、サエちゃん大スキー、やっぱりサエちゃんはアタシたちのミカターと叫ぶ。
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552 :輾転[]:2012/02/23(木) 23:21:00.78 ID:sJxUoYdj - 以前にも似たような光景はあった。小早川紗枝はそのオットリとした性格と正義感、そして親身な人柄から生徒達からの人気は高かった。
授業終わりや放課後、自然と紗枝の周りには生徒が集まる。優しく聖母の様な微笑みで生徒達を見つめ、そして一緒に時間を共有してきた。 それは今も変わっていない。彼女の周りには今も生徒達が多く集まる。男女分け隔てなく、むしろ以前にも増して多くなったのではないだろうか? その生徒達は皆心の底から笑い、喜ぶ顔を紗枝に見せる。そこに一変の嘘も存在はしないのだろう。 「サエちゃん、今度、後藤田さん連れてきていーい?あの子まだヴァージンなんだー」 「ウッソ、ヴァージンなの!?大人し過ぎるけどさ。てか、ウチのクラスの男子何してんの?」 そんなやり取りを再度微笑みながら見つめる紗枝。その微笑みは聖母の様に優しいが、聖母であるとは言い難く、サキュバスを具現化するならといった風。 紗枝はタバコを燻らせながら答える。 「正直になればいいのにね。好きなように生きるって嘘をつかないいい人生の送り方なのに…」 まるで池の鯉のように紗枝の言葉を聞くやいなや女生徒達はやんややんやと騒ぐ。 「ホント、サエちゃんの言うとおーり。しょーじきに生きるってホント楽しいし、他の連中が可愛そうに見えるよね」 「そうそう、それにいっつも上から目線の大人達が実は嘘つきだったなんて思うと『コイツら何言っちゃってんのー』って思うよね?」 「そうでしょ、大人はみんな嘘つきなの。でもね、私は違うよ。もう嘘はつかないもの」
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553 :名無しさん@ピンキー[]:2012/02/23(木) 23:23:55.37 ID:sJxUoYdj - 以上で、小早川紗枝編は終わります。
続きは書き溜めてからの投稿となりますので、 もしかしたら土日には投稿できないかもしれません。 またご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。
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