- 風のクロノアでエロパロ vision3【わっふー】
55 :ヒューポー×レフィス[]:2012/02/23(木) 14:33:49.56 ID:TrD0n1BX - クロノアが現実世界へ帰って数ヶ月。
月の国の城内庭園 大きな樹の下に月の王子ヒューポーが座っていた。 この場所は、ヒューポーと一部の衛兵だけが知っている秘密の場所である。 母上に叱られた時、日々の稽古をサボる時、 お気に入りの本を読む時、悩みがある時、 いつもこの木の陰に座っていた。 最近、よくヒューポーはここに来るようになっていた。 あの別れからヒューポーは元気がない。 クロノアがこの世界を救った。 だが、自分はクロノアを利用していただけだ。 偽りの友情、記憶を作り、ただ自分の国を救うだけに クロノアを利用しただけにすぎない。
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56 :ヒューポー×レフィス[]:2012/02/23(木) 14:52:22.83 ID:TrD0n1BX - そのことがいつも頭を駆け抜けていく。
「クロノア……」 小さくつぶやき、はあと溜め息をつく。 僕のこと、どう思っているんだろう…… ひどい奴と思っているのだろうか? 友情や記憶を作ってまでこの世界を救う価値があったのだろうか? そんな事を思っているうちに、涙が止めどなく溢れる。
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57 :ヒューポー×レフィス[]:2012/02/23(木) 15:14:36.38 ID:TrD0n1BX - ガサッ
突然植え込みが揺れた。 ヒューポーは慌てて腕で顔をを拭い、立ち上がった。 「だれ?」 多分迎えの衛兵だろうと思っていたが、その予測は違っていた。 「ごめんなさい、驚かせてしまって」 その正体は、伝説の歌姫レフィスだった。 目を丸くして、ヒューポーは驚いた。 「どうして君が?」 「ふふ…衛兵さんに聞いたんです。そしたらここにと」 「え、あ、そうじゃなくて……アイドル……」 「抜け出してきちゃいました」
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58 :ヒューポー×レフィス[]:2012/02/23(木) 15:44:52.24 ID:TrD0n1BX - 「私、少し疲れちゃったからスケジュールを変えて貰ったんです」
「……」 「そしたら、あなたにあいたくなっちゃってココまで来ちゃいました」 「そうなんだ……」 ホッとしてヒューポーは腰を下ろす。 「隣、いいですか?」 「うん」 ひょいと隣に座るレフィス ほのかに香水の匂いがする。 とくん……とくん…… ヒューポーは少し胸が苦しくなった。 『どうしたんだろう、僕はこんなに胸が苦しい。 でも、なんだか今までの思いが吹っ切れていく』 「どうしたんですか?」 はっと我に返り、レフィスの顔を見る。
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59 :ヒューポー×レフィス[]:2012/02/23(木) 16:23:34.70 ID:TrD0n1BX - その時、思わずドキッとした。
「あっ!……いや別に…」 慌てて取り繕うとした。 「クロノアさん……残念です」 「え…?」 突然クロノアの名前を出され、驚くヒューポー。 「私も悩んでいたんです。バルーの塔の時みたいにこのまま 一緒にいてもいいんじゃないかって」 「だから私は…」 「でも、あの荒れた国々を立て直すにはあの歌が必要だった。 だから君は悪くないよ」
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