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魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E
魔法少女キューティエアリィ第十六話−1 ◆yboXY7MR9E
魔法少女キューティエアリィ第十六話−2 ◆yboXY7MR9E
魔法少女キューティエアリィ第十六話−3 ◆yboXY7MR9E
魔法少女キューティエアリィ第十六話−4 ◆yboXY7MR9E
魔法少女キューティエアリィ第十六話−5 ◆yboXY7MR9E
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魔法少女キューティエアリィ第十六話−10 ◆yboXY7MR9E

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強制女性化小説ない?Part41

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強制女性化小説ない?Part41
373 :魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:17:05.77 ID:wtgEaBvL
さて、お風呂とストレッチも終わってさっぱりしたエアリィさんですが・・・
これから第十六話投下始めますよ。

以下の注意事項を確認のうえ閲覧ください。
なお、今回のボリュームは16レスくらいになりそうです。

※注意
・今回もエロ地区内です。(エロ番外編のほんのちょっとだけ伏線あります。)
・TSあります。
・ちょっと鬱展開あります。
・台本形式です。

これらが苦手な方はNG指定してくださいませ。

では、本編スタートします。

強制女性化小説ない?Part41
374 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−1 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:18:12.92 ID:wtgEaBvL
あの一件以来エウロパ、ミーヤ、そしてイオが出てくることはなかった。
しかし、時々無獣は出現していた。
彼女たちは何度かの無獣退治により臨機応変な連携攻撃ができるようになっていた。

ブゥゥン!
エアリィ「ひゃっ危ないぃぃ!!来たよフレアー!!」
エアリィは無獣を避けつつ縦横無尽に飛び回り、フレアーのいる場所まで無獣を誘導してきた。

迫りくる無獣に対して仁王立ちで待ち受けるフレアー。
無獣は微動だにしないその姿を見て嬉々として打撃を加える。
その攻撃は直撃するも意にも介さないと言ったようにフレアーはびくともしなかった。
何事もなかったように無獣を弾くフレアー。

フレアー「待ってたよォォ!よぉぉし!これで終わりだぁぁぁ!!!」
ズッドッォオオオオオン!!

フレアーはフレアーサイズを振るい、無獣に叩きこむ。
彼女らの何十倍の大きさの無獣はフレアーの打撃で昏倒。

フレアー「あとは頼んだ!」

アクエリィ「ええ、わかりましたわ!」

アクエリィ「アン レポンセ ア モナペル、フォルメズ ユヌ イマージュ・・・
(我の呼びかけに応え、イメージを具現化せよ・・・)オンディーヌヴェルソウ!」
アクエリィが叫ぶと手にしているアクエリィフュエが光りながら形状を変える。

アクエリィ「サダルスウド!」
サダルスウド「わかった・・・ホールド!座標x3439y226z32!無獣を固定化!」

アクエリィ「アクエリィ!アルカンシエル!!」
アクエリィが鞭を下から上へ振り上げ、さらに弧を描くように振り下ろす。
ヒュン!
周囲から水のアーチがいくつも立ち上り無獣へ突き刺さる。

パキキキキ・・・パキパキパキィィン
グギィィ・・・グァァァァァ!!!

無獣は自身の異変に気が付き逃れようと、もがく。
しかし逃げることは叶わず無獣はそのまま粉々に砕け散った。
後に残るは虹色に輝くアーチ。

その様子を見てエアリィとアーシィは二人の下へ駆け寄った。

エアリィ「アクエリィ!フレアー!やったね!」

アクエリィ「エアリィが無獣をスピードで翻弄してくれたのも良かったと思うわ。」

アーシィ「またまたぁ。以前のあなたなら、私の邪魔しないで!って怒鳴っていたのにねぇ。」

そしてウィッチーズスペースが解かれていく。
強制女性化小説ない?Part41
376 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−2 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:19:01.46 ID:wtgEaBvL
灯莉「そうなんですか?」

絵梨「そうそう、ずっとツンツンしてたよ。」

萌波「か、からかわないで頂戴。」

明日美「あ、真っ赤になってる。」

灯莉「ふふふ。いいですね・・・みなさん仲良くって。」

絵梨「それにしても灯莉ちゃん、最近戦い方が上手になってきたね。」

灯莉「そ、そうですか・・・?あの、必要以上に力を入れないようにしているからでしょうか。
それに、フレアーサイズの鎌を出さなければ陰の魔力の増大も防げるようなんです。」

明日美「さてと、ちょっと発生者のこと助けてくるわね。
萌波、一緒に行こ。」

萌波「ええ。」
明日美と萌波は二人並んで無獣が消失した場所へと歩いて行った。

絵梨「ふふ、あの二人最初はかなり険悪だったのに・・・
オジサン感慨深いよ。」
絵梨はおどけるように泣く真似をしてみせた。

灯莉「クスクス・・・おじさんって・・・絵梨さんって面白いんですね。」

絵梨「あれ?おかしいなぁ。言ってなかったっけ?
私、38歳のオジサンだよ?」

灯莉「え?ええ?ごめんなさい・・・私ユーモアセンスなくって・・・
絵梨さんの言っていることが理解できないんですが・・・」

灯莉は絵梨の言うことに全く理解できないと言ったように疑問符を大量に浮かべていた。
それもそのはず、彼女は絵梨の本来の姿を一度も見たことがなく、
本来の姿のことを誰も口にしないため絵梨=大樹ということを知らなかったのである。

絵梨「あはは。冗談じゃないよ。実際に見る方がいっか。
じゃ、証拠見せるね・・・っと・・・この服で元に戻ったら大変なことになるね。」

そう、今の彼女の姿は144cmの身長に合ったガーリーファッションのため、
そのままの格好で176cmの大樹の姿に戻るといろいろと問題があった。

絵梨「ちょっと待っててね。着替えてくるから。」

灯莉「あ、絵梨・・・さん・・・行っちゃった。
どういうことだろう?オジサン?年上がタイプってこと?でもなんでそんなこと?」
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377 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−3 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:19:52.49 ID:wtgEaBvL
そして発生者の介抱を終え、二人が戻ってきた。

明日美「あれ?絵梨は?帰っちゃった?」

灯莉「えっと・・・その・・・着替えてくるって言ってました。」

萌波「?もう戻るのかしら。」

少しすると遠くから大樹のスーツを着た絵梨が戻ってきた。

絵梨「ごめーん、ちょっと遅くなっちゃった。
やっぱりこの格好だと歩きにくいなぁ。」

萌波「ぷっ。何の冗談かしら。その格好。
灯莉さんが驚いているわよ。」

絵梨「えとね、よくよく考えてみたら私の本当の姿を灯莉ちゃんに教えていなかったなぁ
と思って、実際に目の前で元に戻ってみたらわかるかなーって。」

明日美「なるほどねぇ。それで着替えてきたと。
ふふふ、確かにさっきの格好で戻ったらやばいよね。」

絵梨「でしょ?」

灯莉は何の話をしているのか分からないといった様子で目を白黒させていた。

絵梨「さて、灯莉ちゃん、今から戻るけどびっくりしないでね。
っと・・・周りに誰もいないよね・・・」
キョロキョロとあたりを見回し、人がいないことを確認する絵梨。
そして確認が終わると絵梨は大きく深呼吸をしてから、
灯莉に向かってパチリとウィンクをして見せた。

絵梨「れでぃーすえんどじぇんとるまーん!えりりんショーの始まりよぉん。
タネも仕掛けもございませ〜ん。」

明日美「えりりんショーって・・・それにジェントルマンいないし。」

絵梨「いいのいいの細かいこと気にしなくって。
それにジェントルマンはこれから私がなるんだし。」

絵梨は首のハーティジュエルに手を翳した。
絵梨「リリース!」キューーーン
絵梨の体がピンク色の光に包まれ、徐々に体が大きくなり、体の線が太くしっかりしてくる。
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378 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−4 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:20:38.95 ID:wtgEaBvL
灯莉「え?ええ?」

絵梨の体が完全に大樹になると光は末端から拡散して大樹の姿が見えるようになっていった。

大樹「ふぅ・・・灯莉ちゃん、これが本来の姿、西田大樹38歳、既婚で子供が一人います。
びっくりした?」

灯莉「・・・」
思わず絶句する灯莉。
どうしたらよいか分からず口がパクパクしていた。

明日美「だ、大丈夫?」

灯莉「お、男の人になった・・・へ・・・へんたい!?」

大樹「灯莉ちゃん、お、落ち着いて。
大丈夫だから、俺、変態さんじゃないから!」

萌波「ある意味変態かもしれないわね。」

灯莉「ひっ・・・」

大樹「こらぁ!萌波!誤解を生むようなことを言うなぁ!
趣味で女の子になっているわけじゃないから、ね?」

明日美「まあほとんど趣味みたいなものじゃないの?」

大樹「あ、明日美も!」

そのあと大樹が灯莉に近づくと後ずさり、話しかけると小さな悲鳴。
そのような状態だから、なだめすかして話を聞いてもらうのに一苦労であった。
なんとか大樹が魔法少女になった経緯を詳しく、間に二人の茶々を交えつつ(主犯は萌波だが)
やっと灯莉に理解してもらえたようであった。

大樹「はぁはぁ・・・理解してもらえた・・・かな?」
萌波「いいわよ、灯莉さん、変態の言うことなんて理解しなくって。」
大樹「もうやめてくれよ〜変態言うの〜。」
灯莉「ご、ごめんなさい・・・理解できました。
私、あまり男の人と話したことなくって・・・」
大樹「ごめんな・・・なるべく灯莉ちゃんの前では絵梨でいるようにするよ・・・」

灯莉「だ、大丈夫です!西田さん・・・その・・・優しそうだし・・・
ちょっと話やすいし・・・絵梨さんだと思えば!」
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379 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−5 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:21:25.16 ID:wtgEaBvL
大樹「そうかい?ありがとう。
あ、あと俺のことは大樹って呼んでくれて構わないよ。」
萌波「変態、でも構わないらしいわ。」ボソ

すかさず茶々を入れる萌波。
その姿は以前のような刺々しさはない、その表情は少し嬉しそうだ。
その柔和になった表情を見るから大樹は怒るに怒れない、
まるで父親をからかう娘を見る父親のような本当に父親になった気分になるのだった。

大樹「いいかげんにしてくれぇ。」

灯莉「は、はい、大樹・・・さん・・・これからよろしくお願いします。」

大樹「ははは、こちらこそよろしく。」

大樹「あ、そうそう明日美、ちょっと相談なんだが・・・」

明日美「どしたの?」

大樹「実はな・・・最近みゃこのやつがどうも元気なくって・・・」

明日美「美夜子ちゃん?また風邪でも引いたの?」

大樹「いや、体の方は大丈夫そうなんだが・・・どうも精神的に参っているみたいでな。」

明日美「ああ、そう言えば塾でも元気なかったわね。」

大樹「だろう?そこでだ・・・今度の土曜日にでも久しぶりにうちに来ないか?」

明日美「あ、じゃあもうすぐバレンタインだしチョコ作りに大樹んちに行こうかな。」

大樹「おお、いいぞみゃこは食い物のことになると元気になるしな。
是非一緒に作ってやってくれ。」

明日美「何言ってるの?あなた・・・この場合は絵梨ね・・・絵梨も一緒に作るのよ。」

大樹「ははは・・・絵梨もねうんうん・・・え?えーーーー!?なぜ!?」

明日美「あなた、明人さんになーーんにもあげないの?
ちょくちょく会ってるんでしょ?」

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380 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−6 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:22:11.37 ID:wtgEaBvL
灯莉「明人さんって?」
萌波「そこの変態が好意を寄せてる男子高校生らしいわ。」

大樹「そこっ!誤解を生むようなことは言わない!」
変態という単語に敏感に反応し、萌波をビシッっと指摘する大樹。

萌波「くすくす、人を指差さないで頂戴。」

大樹「こほん・・・で、だ・・・なんで俺が明人にチョコを・・・」

明日美「だって絵梨の時には明人さんにいろいろとお世話になったりしてるんでしょ?
じゃあ、感謝の気持ちとしてあげた方がいいわよ。それに・・・」
耳元に明日美が近づいて大樹に囁く。

明日美「きっと明人さんも絵梨からのチョコ待ってるわよ。」

その言葉に何故か顔が真っ赤になる大樹。

大樹「そ・・・そう・・・だな・・・感謝の気持ちとしてなら全然違和感ないよな。
うん、そうだ。それに俺が渡すわけじゃないしな、絵梨が渡すんだし。うんうん。」

明日美「決まり・・・ね、じゃあ今日塾で美夜子ちゃんに話してみるわね。
そうだ、あなた今日塾どうするの?」

大樹「今日は休むよ。最近仕事と無獣退治で帰りが遅かったからな。」

明日美「そ、でもあんまり休まないようにね。」

大樹「ああ、次の塾には行くから。」

大樹「っと、じゃあ俺もう帰るから。
詳細は追って連絡するから。」

明日美「わかったわ。」
大樹は身なりを整え、カバンを小脇に抱え自宅の方へ走っていった。

灯莉「くすくす、大樹さんって・・・面白いですね。」
萌波「そうかしら?私にしてみたら変態にしか見えないのだけれど。」
灯莉「そんなこと言っちゃ悪いですよ。何て言うか、年頃の女の子の気持ちもわかって、
父親的な寛容さもあって、いつでもまっすぐで・・・」

萌波「確かに、そう言ったところがあるのは認めざるを得ないわね・・・」

明日美「そうね、あたしたちを繋いだのも結局は大樹の力が大きいもの。」
もうすでに見えなくなったが、大樹が走り去っていった方向を見て呟いた。
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381 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−8 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:23:01.06 ID:wtgEaBvL
第十六話「Past!大丈夫、お父さんがついているから。」

そして土曜日いつもの駅前カフェ・・・

明日美「大樹お待たせ。」

大樹「よう。俺もさっき来た・・・ところ?ってなんで萌波と灯莉ちゃんがいるんだ?」
明日美の後ろでいかにも尊大な態度で立っている萌波、
モジモジしながら顔を赤らめて明日美に隠れる様にしている灯莉。
灯莉の方が萌波よりも背が高いはずなのに萌波の方が大きく見えるのは、
態度の大きさの違いからだろうか。
非常に対照的な二人である。

明日美「だって、二人だけ除け者なんてかわいそうじゃない。」
萌波「私は別に行かなくてもいいって言ったのだけれども・・・」
灯莉「あの・・・私もお邪魔してしまっていいんでしょうか・・・」
明日美「まぁまぁ。」

大樹「ちょっと明日美いいか?」
明日美だけを呼びつけ、耳元で囁く。

大樹「俺は別に構わんのだがな、面識のない二人がみゃこと会っても気まずいだけじゃないのか?」
明日美「ああ、その点は大丈夫、この前の塾の時に美夜子ちゃんに話して、ちゃんと何回か会ってるから。」
大樹「そうか・・・じゃあまあいいか。でも、アキちゃんとトモちゃんも来るぞ?」
明日美「まあ大丈夫じゃない?アキちゃんトモちゃんはあたしと面識あるし。」
大樹「そうか。」

明日美「そろそろ絵梨になって。もう行かないと約束の時間に遅れちゃうわ。」
大樹「わかったよ。ちょっと待ってろ。」
大樹は着替えの入ったバッグを持って化粧室へ行った。

しばらくして絵梨が戻ってきた・・・

絵梨は、小さな花がらをあしらえたサーモンピンクのチュニックにシフォンスカート、白タイツ
そしてロングカーディガンの姿で現れた。

明日美「・・・なんでそんな気合入れてるの?自分のうちでチョコ作るだけなのに・・・
あたしなんて普通のワンピースとジーンズのカジュアルだよ・・・」

絵梨「え・・・そ、そうかな?そんなつもりなかったんだけど・・・」

灯莉「絵梨さん、カワイイです!」
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382 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−8 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:23:53.26 ID:wtgEaBvL
萌波「・・・絵梨・・・あなた・・・犯罪的なかわいさなんだけど・・・」
萌波はジリジリと絵梨に近づいていく。

絵梨「ひっ・・・ちょ、ちょっとまって・・・」
萌波が一歩近づくごとに少しずつ後退。

萌波「ああ、もう我慢できない!絵梨!ちっちゃい!かわいぃぃぃぃぃ!!!」

絵梨「ひぃぃぃ!!!く、苦しい苦しいぃぃぃぃ!!離してぇぇぇえ!」

散々絵梨を抱きしめて振り回した挙句ようやく解放した。

絵梨「はぁはぁ・・・また・・・やられた・・・」

明日美「またって・・・前にやられたの??」

絵梨「うん・・・初めて会ったときにね。」

明日美「へぇ・・・意外。あの普段ツンツンした萌波がねぇ。」

萌波「コホン・・・ごめんなさい、取り乱したわ。」

絵梨「取り乱したってレベルじゃないでしょう・・・」

萌波「なんか言った?」

絵梨「いいえーなんにもークールな萌波さーん?」

明日美「ま、いいわ。そろそろ行きましょう。遅くなっちゃったわ。」
明日美たちはニヤニヤしながらカフェを後にした。

明日美「ところで、今日はどうやって家を出たの?」

絵梨「ああ、普通に仕事に行くって言ってね。」

明日美「ふーん・・・そう言えば絵梨として自分のうちに行くのは初めてよね。」

絵梨「あはは、まあ、家族がいる家には初めてかな?」

萌波「ということは家に誰もいない時には絵梨さんとして帰っているってことよね。」

絵梨「ま、まあ一回だけね。」
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383 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−9 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:24:46.29 ID:wtgEaBvL
萌波「なーんでそんなことしたのかしらね。」

絵梨「大樹に戻るのがめんどくさかっただけだよぉ。
すぐにご飯食べてお風呂入ってすぐに寝たよ。」

萌波「別にそんな詳細聞いてないのだけれど・・・
何かやましいことでもあるのかしら?」

絵梨「ううう・・・萌波ってばいじわる・・・
ほ、ほらここが私のうちだよ・・・じゃなかった・・・
コホン、美夜子ちゃんのうちだよ。」

萌波「ごまかしたわね。」
灯莉「・・・ごまかしましたね。」

絵梨「い、いいのっ!
でも、自分のうちなのに呼び鈴押すのなんか変な感じ・・・」
ピンポーン

紗英『はーい』

明日美「あ、北島です。遅くなってすみませんでした。」

紗英『鍵開けるからちょっと待っててね。』ピッ・・・カチャン

ガチャ

明日美「おじゃましまーす。すみません、なんか大勢で押し掛けちゃって。」

紗英「いいのよー。あら、絵梨ちゃん、久しぶりね。元気だった?
すっごいカワイイカッコしてるじゃない。」
絵梨の姿をぱっと見た紗英はその気合の入った姿にうれしそうに感想を述べた。

絵梨「え、ええ。お久しぶりです・・・おかげさまで元気だけがとりえなので。」

紗英「そのカワイイ服は・・・やっぱりあげる相手がいる子は気合入ってるわね。」

絵梨「え、え、え?そんなつもりじゃないですよお。」

美夜子「あ、いらっしゃーい。
もうトモちゃんもアキちゃんも来てるよ。」
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384 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−10 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:25:43.53 ID:wtgEaBvL
灯莉「お、お邪魔します。」
萌波「お邪魔します。はじめましてお母様。」
明日美の後ろで待っていた二人は挨拶をすると丁寧にお辞儀をした。

美夜子「まずはあたしの部屋でどんなの作るか話そうよ。」
5人は2階にある美夜子の部屋へ歩いて行った。

美夜子「こちらがあたしの部屋でーす。」

灯莉「お邪魔します・・・
わぁ・・・ぬいぐるみがいっぱい・・・」
美夜子の部屋は色とりどり、大小さまざまなぬいぐるみが所狭しと置いてあった。

美夜子「すごいでしょ、小さな頃から少しずつ集めたらいつの間にかこんなになっちゃった。」

美夜子「あ、紹介するね、同じ学校のアキちゃんとトモちゃん。」

アキ「どうも。」
トモ「はじめまして。」

灯莉「はじめまして。」
萌波「はじめまして。」

初対面である灯莉、萌波はそれぞれ自己紹介をした。

明日美「さて、バレンタインのチョコだけれども・・・どういうの作るか考えた?」

美夜子「うーんとね、トリュフチョコは定番でしょ・・・
板チョコに飾り付けたデコチョコもいいし・・・」

灯莉「あ、私はガトーショコラ作ろうと思います・・・」

アキ「すごーいケーキ作れるんだ。」
灯莉はその言葉に思わず頬を赤らめる。

萌波「では私は配布用にキスチョコでもたくさん作ろうかしら。」

みんな思い思いの考えを出し、楽しそうに一歩引いたところでその様子を眺める絵梨。

明日美「そこで暖かい目で傍観している絵梨は?」

絵梨「え?私チョコ作ったことないから、お手伝い要員になるよ。」

明日美「そんなんで、明人さんが喜ぶと思うの!?」
バンッと机を叩く明日美。
それに驚く絵梨。

絵梨「ううう、今日の明日美なんだか怖い・・・」
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385 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−11 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:26:31.67 ID:wtgEaBvL
灯莉「作り方教えてあげますよ。一緒に作りましょう。
・・・そうですね・・・チョコロリポップなんてどうでしょうか。
ラッピングをかわいくすれば立派に本命チョコになりますよ。」

美夜子「絵梨ちゃん本命いるんだぁ。いいねぇ。」

絵梨「そんなんじゃないし友達ってだけだよ。
それに美夜子ちゃんに彼氏はまだ早いんじゃないかと・・・」

美夜子「えー・・・まぁでも当分彼氏はいらないかなぁ。」
絵梨「うんうん、そうだ、その通りだ!」

萌波「はぁ・・・なに力入れてるのかしら・・・」

美夜子「でもね、本命とは違うけど、
本命に近いのかな?どうしてもあげたい相手は決まってるんだ。」

明日美「へぇ誰誰?」

アキ「ああ、そっか。そうだよね。」

美夜子「絶対に笑わない?」

明日美「うん。笑わない。」

美夜子「んとね・・・お父さんとお母さん・・・チョコと一緒にあげるプレゼントもあるの。」

絵梨「え・・・」

トモ「家族チョコかぁ。それなら普通じゃない?あたしも一応パパにあげるし。」

美夜子「ううん、あたしにとってのバレンタインは特別な日なの。
だから・・・あげるチョコも特別にしたい。」

アキ「毎年がんばって手作りしてるもんね。」

美夜子「うん・・・言ってみればバレンタインはもう一つのあたしの・・・
ううん、あたしたち家族の誕生日でもあるから・・・」

明日美「?どういうことなの?あ、言いたくなければ言わなくていいけど。」

美夜子「ううん。別に隠すようなことじゃないからいいよ。
あたしね、8年前のバレンタインデーの時、この家に養子として来たの。」

絵梨「・・・・・・」

美夜子「4歳くらいから施設にいてね・・・
小学校に上がるくらいの時にお父さんとお母さんが引き取りに来てくれたの。」
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386 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−12 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:27:27.10 ID:wtgEaBvL
明日美「そう・・・だったんだ・・・」

美夜子「最初は全然慣れなくてね。何カ月も口きかなかった。逃げ出したいとさえ思った。」

美夜子「あたしは、赤ちゃんのころから持っているクマのぬいぐるみしか友達がいないと思っていた。
まあ、それまで実際にそうだったんだけど。」

美夜子はぬいぐるみ群の中からクマのぬいぐるみを取り出してきた。

美夜子「これがそのぬいぐるみ。
結構汚れているけど今でも大切なあたしの友達。」

明日美「あら?左目が取れてる・・・」

美夜子「うん、最近取れちゃって・・・なぜか別のボタンを付けてもすぐ取れちゃうんだ。」

明日美「ふーん・・・変なこともあるものね・・・」

美夜子「それでね、このぬいぐるみだけ持って実際に逃げ出したの。
おかしいよね。お金もないし行く当てなんてないのに。」

美夜子「まあ、ちょっと困らせてやろうと思ったのかな?
もう今となっては理由なんて忘れちゃったけど。」

美夜子「んで、まあ6歳の幼児なもんだから当然迷子になっちゃって。
いつの間にか森の中彷徨っていて、おなか空いたけどどうしようもなくてフラフラしてたの。」

美夜子「そしたらね、崖って言うほどでもないんだけどちょっと高いところから落ちちゃって、
子供の力じゃ這いあがれなかったの。その時は子供ながらに死を覚悟したよ。」

美夜子「でもまあその時はこのまま死んじゃってもいいかななんてことも考えちゃって。」

美夜子「そしたら遠くの方からあたしを呼ぶ声が聞こえたの。
みやこーみやこーってそのうちに呂律が回らなくなったのかみゃこーになってたけど。ふふふ。」

アキ「それ以来みゃこなんだよねー。」

美夜子「あはは、うん、そうなの。
別に死んでもいいと思ってたから返事はしなかったんだけど、段々声が近くなって・・・」

美夜子「ふと上を見上げたら、泥だらけで傷だらけの顔が覗いていたの。
・・・お父さんだった。」
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387 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−13 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:29:30.77 ID:wtgEaBvL
美夜子「その時はね、ああ、また連れ戻されるんだ、まだ死ねないんだなぁ。
なんて6歳の子供の癖にそんなこと考えてたのよね。」

美夜子「おかしいよね、ふふふ、まだ覚えているなぁ・・・
・・・ほっといてよ!死ぬの邪魔しないで、他人なんだからかまわないで!!
なんて憎まれ口をたたいちゃった。」

美夜子「そしたらね、頭をげんこつで叩かれた。
叩かれて、ああ、この人もあたしのこといじめるんだなぁなんて思ったんだけど。」

美夜子「お父さんにぎゅっと抱きしめられてね。

---泣かないで、大丈夫、お父さんがついているから。
---もう他人じゃないよ・・・家族・・・だよ。

ってお父さん泣きながら言ったの。」

美夜子「泣いているのはお父さんなのにね。
それで良く見たらお父さんの服はあちこち破れてて、破れたところから血が滲んでて・・・」

美夜子「そのまま泣いていたお父さんにぎゅっと抱きしめられていたら・・・
あたしまで涙が出てきて・・・二人で抱き合ったまま大泣きしてた。」

美夜子「泣き止んで落ち着いたころ、紗英さんは?ってお母さんのこと聞いたらね。
家で待っているよ。ってお父さん言ってた。」

美夜子「その時は一緒に探してくれてないんだ。ってがっかりしたんだけどね。」

美夜子「お父さんはあたしのがっかりした態度を見たんだろうね。
もし、美夜子が一人で帰ってきて誰もいないなんてことないように、
そしてきっとおなか空かせているだろうからとびきり美味しいご飯を作って待ってるんだよ。
って言ってた。」

美夜子「その話を聞いたら急におなか空いていたの思い出しちゃって。
二人でおなかの音鳴らして、今度は大笑いていた。」

美夜子「それで二人で帰って、そこで初めて”ただいま”って言ったなぁ。」

美夜子「だから、あたしのためにいつも一生懸命な二人のためにバレンタインチョコを作ってあげるの。」

絵梨「う・・・ぐすっ・・・みゃこぉ・・・ぐすぐす・・・」

美夜子「え?な、なんで絵梨ちゃんが泣いてるの?」

絵梨「こんなに立派になってぇぇぇ。
ううう・・・嬉しい、嬉しいよぉ。」
絵梨は感極まって美夜子に抱きついた。
強制女性化小説ない?Part41
388 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−14 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:30:18.79 ID:wtgEaBvL
美夜子「ひゃっ!?ど、どうしたの?」

明日美「あはは・・・この子感動屋さんだから・・・
萌波、ちょっと引きはがすの手伝って。」

萌波「はぁ・・・しょうがないわね。よいしょ。」

明日美「絵梨、ちょっとこっちきて。」
なんとか美夜子から絵梨を引きはがすと、絵梨を部屋の外にずるずると連れ出した。

明日美「絵梨ぃ・・・今のあなたは絵梨なのよ?
あそこでお父さんしてどうするの。」

絵梨「ひっっぐ・・・だってだって・・・」

明日美「まずは落ち着こう・・・はい、深呼吸。」

絵梨「すーーはーーすーーはーー」
絵梨は大げさな手振りで深呼吸した。

明日美「どう?落ち着いた?ほら涙拭いて。」

絵梨「う、うん。ありがとう。」

明日美「さ、落ち着いたら部屋戻ってチョコ作っちゃお。」

絵梨「うん。」

そして彼女たちはチョコ作りを始めた。
みんな思い思いのチョコレートを作り、時に失敗をした。

灯莉の手際の良さに皆で感心して。
絵梨のチョコ作りを冷やかして絵梨は真っ赤になったり。
そのドタバタ加減に最初はクールにしていた萌波もいつの間にか、
皆と同じような顔で笑うようになっていたり。
味見のしすぎで美夜子の材料がぎりぎりの分量になってしまったり。

その時間は至福の時間、キッチンはずっと笑い声が絶えなかった。
そして、あっという間に時は過ぎて行った。

強制女性化小説ない?Part41
389 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−15 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:31:05.37 ID:wtgEaBvL
美夜子「はぁ・・・何とかできた。」

絵梨「こんなので喜んでくれるかなぁ・・・」
少し形の崩れたチョコの姿を見て少し肩を落とす絵梨。

明日美「大丈夫だって、心がこもっているのは伝わるよ。
これで明人さんのハートはゲットだよ!」
絵梨「なっ!そんなんじゃないってばぁぁ。明日美しつこいぃぃ!」
美夜子「あははは。」

アキ「でも、灯莉さんって料理上手なんだねぇ。」
トモ「うん、手際も良くってね。あたしも料理は得意だと思っていたけど・・・灯莉さんは別格だわ。
いつも料理してるの?」
灯莉「そ、そんな上手なんてことないですよ・・・
でも夕食は毎回作っていますけど・・・」

明日美「それに比べて萌波にはビックリしたわ・・・はぁ・・・」
萌波「なんですの?ちょっと手際が悪くたってちゃんとできたでしょう?」

明日美「大体ね、キスチョコ作るだけなのに・・・
なんでボウルが爆発するのよ!」
頭を抱えて明日美は呆れていた。

萌波「知らないわ。ボウルになにか問題があったんじゃないのかしら。」

明日美「そんなわけないじゃない・・・」

絵梨「完璧だと思った萌波も意外な弱点発見だね。」
萌波「え、絵梨には言われたくありませんわ。」
灯莉「あははは・・・」

明日美「さ、後片付けしましょうか。」

明日美、灯莉、トモはてきぱきと協力しながら片づけ、
その姿を見て絵梨と萌波は手伝おうとするが、
邪魔者扱いされて隅に追いやられた。

美夜子は最初みんなと片付けをしていたのだが、
戸棚にあるクッキーを見つけて食べようとしてアキに止められたり、
床下収納にあるおせんべいを見つけて食べようとしてアキに止められたり、
冷蔵庫にある昨夜の残り物を食べようとしてアキに止められたり、
しまいには出来上がったチョコを味見しようとして全員に全力で止められたりしていた。

アキ「もう!みゃこったら!どこの欠食児童ですか!」
美夜子「ううう、だってぇおなか空いたんだもん。」
絵梨「ふふふ。相変わらずだなぁ・・・」
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390 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−16 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:31:51.60 ID:wtgEaBvL
紗英「あらあら、みゃこったら。
片付け終わったらケーキがあるからね。」

美夜子絵梨「「やったーーー」」

美夜子「くすくす。絵梨ちゃん。あたしとおんなじだね。」

絵梨「あははは・・・思わず叫んじゃったよ・・・あははは。」

萌波「似たもの親子・・・」

美夜子「え?もなちゃん、なんか言った?」

萌波「ん?いいえ、なんでもないのよ。」

最後まで大騒ぎしていた片付けも終わり、
一段落したので皆でお茶とケーキを食べ、その場で解散した。

明日美「では、お邪魔しましたー」

紗英「はい、楽しかったわ。またきてね。」
バタン

明日美「ふぅ・・・美夜子ちゃん元気になったみたいね。」

絵梨「うん、ありがとね・・・」

明日美「でも・・・美夜子ちゃんと血が繋がっていなかったなんて・・・」

絵梨「血なんか繋がっていなくたって強い家族の絆は作れるよ。
夫婦だってもともと血は繋がっていないんだから。」

明日美「そうね・・・ごめんなさい。」

絵梨「んーいいよ。
みゃこはね、施設に行く前実の親にかなりひどい虐待を受けていたらしい。
暴力、ネグレクト・・・さらに許せないのは・・・」
絵梨は唇をかみしめ肩を震わせていた。

絵梨「まだ3歳4歳の幼児だよ?
その・・・実の親なのに最低な虐待も受けていたみたいなんだ。」
さすがに絵梨は言葉を濁したが、それは耳を塞ぎたくなるような悪魔の所業であったに違いない。
その場にいたものはしばらくの間、全員絶句していた。
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391 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−17 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:32:44.14 ID:wtgEaBvL
灯莉「ひどい・・・最低・・・」

萌波「そんなことが現実としてあるなんて信じられないわ。」

絵梨「だけど・・・現実だったの。」

絵梨「それで5歳を過ぎたころ、彼女の実親の家である事件が起きた。」

絵梨「美夜子を残して両親とも惨殺・・・」

明日美「まさかそんなことが・・・」

絵梨「部屋もめちゃくちゃになっていて、強盗殺人って言う線で落ち着いたみたいだけど、
その事件は未だに犯人の目星すらたっていなくって・・・」

絵梨「それですぐに施設に預けられたの・・・でもその施設でも・・・
みゃこの心が落ち着ける場所ではなかった。」

明日美「うそ・・・そんな信じられない・・・」

絵梨「施設では年上の子にいじめられ、それでも所員は見て見ぬふり。
所長が結構テレビにも出る人道的で有名な施設だよ?それでもそういうことがあったの。」

絵梨「そして・・・そこでも同じようなことがあったみたい・・・」

絵梨「それがわかったのは、紗英の知り合いのカウンセラーが、
そこの施設に行ったりしていてね、児童一人一人を看たりしていて気がついたの。」

絵梨「それで私たち夫婦に話が来たってわけ。」

絵梨「もともと私たち夫婦は子供がいなかった。
というよりも、紗英が子宮の病気で子供を作ることができなかったの。」

絵梨「幸いなのはそのカウンセラーが警察に証拠とともにリークしてね。
所長は逮捕されたみたい。」

絵梨「あとはみゃこが話した通りだよ。
まあ苦労したけど、なんとか親子になることができた。」

絵梨「だから、だから俺は・・・美夜子を何があっても守らなくちゃならない・・・
もうあの子に悲しい顔をさせない・・・そう決めたんだ・・・」
絵梨は一人称が大樹の時のそれになっていることに気がつかないまま、
肩を震わせて・・・そして俯き、手をぎゅっと握りしめてから空を仰いだ。

明日美「絵梨・・・」
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392 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−18 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:33:45.81 ID:wtgEaBvL
絵梨「さ、この話はおしまい!
ついに私もバレンタインチョコ作っちゃったかぁ・・・」

絵梨はにこやかに自分の作ったかわいくラッピングされたチョコを眺めた。

灯莉「ふふふ、絵梨さんとっても嬉しそうですね。
目が恋する女の子の眼してますよ。」

絵梨「うぐっ・・・そんなことないない!
もう、灯莉ちゃんも性格変わったよねぇ。」

灯莉「そうですか?恋のお話には女の子は敏感なのですよ?」

明日美「でも、きっと喜ぶよ・・・明人さん。」

絵梨「うん・・・」
絵梨はチョコの入った袋をぎゅっと抱きしめ、目をつぶった。
彼女の頬は心なしかほんのりピンク色に染まっていた。
萌波はその表情に気が付いていたが、あえて何も言わなかった。
絵梨の表情を見ると心はもう完全に恋をしているということに疑いようがない。

萌波「さて、これからの予定はどうするのかしら?帰る?それともお茶でもしましょうか?」

絵梨「んー私はもう着替えて帰ろっかな。」

明日美「美夜子ちゃんがプレゼント抱えて待ってるしね。
んじゃ、ここで解散だね。」

萌波「ええ、そうしましょう。
絵梨さん、くれぐれもプレゼントのことは知らないふりをするように。」

絵梨「う、うんわかった。」

明日美「大丈夫かなぁ・・・すぐ表情に出ちゃうからね。」

灯莉「大丈夫ですよ。」

絵梨「気をつけまーす。んじゃ、着替えて帰るね、またね。楽しかったよ。」

萌波「ええ、私も久しぶりに楽しい思いができましたわ。
・・・あ、ありがとう・・・」

絵梨「お、ありがとうって言った・・・私こそありがとう
萌波!顔真っ赤だよ!」

萌波「!こ、これは夕日の色ですわ!」
萌波は顔をペタペタとさわって絵梨に抗議した。

絵梨「にひひひ。やっと萌波にやり返せた。
じゃーねー!」
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393 :魔法少女キューティエアリィ第十六話−19 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:35:03.94 ID:wtgEaBvL
絵梨は角を曲がっていき、みんなの視界から消えて行った。

明日美「あたしたちもいい加減すごい人生だけど、
大樹の所は家族ごとすごいわね・・・」

灯莉「でも・・・大樹さん・・・うらやましいな・・・暖かくて明るい家族で・・・」

萌波「ええ・・・それは本当に・・・」

・・・
大樹に戻り一人物思いに耽る。
今日は思いがけず過去のことを思い出した一日であった。

大樹「みゃこも初めて会った時と比べるとまるで別人みたいに明るくなったよな・・・」

大樹「でも、夜うなされるのは・・・未だ心の傷が癒えていないということか・・・」

大樹「俺は・・・ちゃんと父親やれているのかな?
・・・まだまだだよな・・・あいつがうなされなくなるまで・・・」

大樹は再び家の扉を開く。
同じ扉でも今度は自分の家族が待つ家の扉。

大樹「ただいま!」

次回予告
春になり、それぞれ進級していった。
気持ちも新たに生活が始まる季節である。
しかし敵の力が強力になり、4人の力を合わせても圧倒できなくなってきた。
未だ見つからないレグルス。手掛かりすら見つからず焦る魔法少女たち。
そんな中、新しいレグルスの痕跡を見つける。
この痕跡は彼女たちにとって現状打破となるものとなるのか・・・それとも。
次回「Q.E.D!パートナーとしての証明は。」
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394 :魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 01:38:12.26 ID:wtgEaBvL
さて、終わりました。

最初からずっと伏線張っていた美夜子の過去が明らかになりました。
ちょっと暗い感じになってしまいました。

それで、次回は前回のミーヤvsエアリィの話を番外編としてやります。
そして予定としては続けてエロい番外編しようと思いますが・・・

後者のほうはエアリィが絡まないのでTS的な内容じゃないなぁと
ちょっと悩んでます。
とりあえずは次回のミーヤとエアリィの番外編まで・・・
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397 :魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 02:02:37.02 ID:wtgEaBvL
>>395
ありがとうございます。

そうですね、この世界観は構想当初から考えていました。

ちょっと暗いですね。
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399 :魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E [sage]:2011/05/13(金) 02:14:45.43 ID:wtgEaBvL
>>396
すいません。
以前、最後まで投下するという気持ちで固まってしまったので・・・
エロ入っていないのは非常に申し訳なく思っておりますが、
そのあたりは番外編でたっぷりエロを入れるつもりですので・・・

エロはありませんが、ここの本題でもある強制女性化というテーマには沿っているつもりです。

番外編といえどもなんでこういう描写にしたのか、なんでここでエロなのか
という風に考えて作っていくつもりですので・・・

本編とあわせて意味のあるエロ編にしようと考えています。

でも、やっぱりレスを読んでいるとお気に召していないようですので
是非NGしてください。


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