- 専用スレに投下できないSS 2
226 :神機さんと一緒[sage]:2011/05/13(金) 02:45:51.44 ID:G+6AIqWO - スレがオリキャラに手厳しい風潮なのと直前投下あったからこっちに投下
「ご主人ご主人!どこに行くのだ?連れていってくださいなのだ!」 ひょこひょこと黒い物体が、視界の隅に出たり入ったりを繰り返している。 「ええい、鬱陶しい!」 「それはひどいのだ!あんまりなのだ!いつもご主人をおもりしている神機に対して失礼なのだ!」 「お前みたいなガキに『おもり』された記憶はない!」 妙な喋り方をする腰までの身長しかないその人型の物体は、怒りの感情を全身で表現していた。 見た目は人間の子どものようなそれは、実を言うと人間ではない。 黒い頭に長いアホ毛、妙ちきりんな服。腕の長さの倍はあるんじゃないかという袖は、今使っている神機の刀身の色をしている。 これがそうだと信じたくないが、このちんちくりんこそが俺の使っている神機の精神体なのだそうだ。 ちなみに保身のため言っておくが、俺の願望は微塵も入っていない。 神機が作られてから日が浅いから、神機の精神体自体も幼いのだという。これはペイラーが言った事だから、多分真実なんだろう。 散々強力なコアを喰わせて強化したというのに、ひでぇ話だ。 こいつが出てきた時はロリ疑惑の視線が非常に痛かったが、今では潔白の身だ。 アリサにまで「ドン引きです…」といわれた時はかなりダメージがデカかったが。 お前なら信じてくれていると思っていたのに…。と壁に手をついても、冷たい視線が変わらなかったのが特に。 だが、どうせなら巨乳美女がよかったんだけどな。
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227 :神機さんと一緒[sage]:2011/05/13(金) 02:46:41.24 ID:G+6AIqWO - そんな事より、問題はこいつのロリペド好みな見た目じゃない。
こいつは神機の精神体というだけあって、どんな時にも俺に引っ付いてこようとする。 登場するのも神出鬼没。所かわまず時間も選ばず、空気も読まずにいつの間にか居やがる。 それもトイレや風呂だけじゃない。一番参るのがヤってる時だ。 いざ挿入!という時に出てきやがった時は血の気が引いた。 「ご主人ご主人、アリサと何してるのだ?」 「うぉわ!」 「キャァッ!」 アリサは驚いて素に戻るし、脳天気なこいつの声に俺は怒り心頭。今なら強制解放錠無しでバーストできる。 「おぉぉぉぉまぁぁぁぁえぇぇぇぇはぁぁあああああ!!!!」 「リ、リーダー!抑えてください!」 胸元を隠しながら、神機の精神体をつまみ出そうとした俺をアリサが止める。 「ご主人、どうしたのだ?なんで怒ってるのだ?」 きょとんと見上げるこいつがあまりにも憎らしくて、アリサに押さえられた拳がワナワナと震えた。 こいつマジでぶっ飛ばす…! 疑問の答えを求め、黄色い目がじっと俺とアリサを交互に見つめる。 小動物的なその目にほだされたらしい。アリサが俺を押しのけて神機の前に屈む。 「あのね、リーダーと私は…その……えっと…そう、秘密のお話を…」 「お話じゃないだろ。それ言うなら運動だろ?夜の運動」 「そう、運動…って何言ってるんですか!この子の前で!」 「運動なのか?そうなのか!」 シオに話し掛けていたみたいな口調で話すアリサをからかう。 お子様相手に言ったってどうせ分かりやしないんだから、わざわざぼかして言う必要もないと思うんだが。 大体そんなのいちいち答えずに、さっさとつまみ出しときゃいいものを。 「アラガミを倒すためなのか?見てみたいのだ!」 「いや、それはちょっと…」 ほら。まともに取り合うから調子に乗ったじゃないか。 見たい見たいと駄々をこねる神機に、さすがのアリサも困り果てたようだ。 「ちょっとがなんなのだ?見てみたいのだ!……ん?ご主人が変なのだ!大変なのだ!」 落ち着きのないこいつの興味はころころ変わる。 またかとうんざりしながら、騒ぎはじめた神機の見ている先を目で追うと…。 「大変?………あ」 「なんだ?……げっ」 さらに最悪な事に――萎えた。 うなだれてしまった俺の息子を見つめたアリサも思わず沈黙する。 「ご主人、大丈夫なのか?元気なくなったのか?」 「お前のせいだろ!」 俺に怒鳴られ、神機がしゅんと肩を落とした。 突き刺さるアリサの視線が痛い。 「アリサぁ…」 神機が助けを求めるように情けない声を出す。 「何も怒鳴ることないじゃないですか!」 はいはい、こうなると思ってましたよ。 「怒鳴るも何も、実際こいつが悪いんじゃないか」 「それでもです!悪気があったわけじゃないのに、かわいそうだと思わないんですか?……大丈夫だよ、すぐに元に戻せるから」 なんだこの扱いの差は。 羨ましい事にアリサの膝ですんすんと鼻をすすっていた神機は、その言葉にぱっと顔を輝かせた。 「戻せるのか?」 「ええ、簡単に」 「なら、ご主人にやってあげるのだ!やりたいのだ!」 「おいおい、マジかよ…。知らないからな」 また跳びはねはじめた神機に頭が痛くなる。しかしそれにはアリサも面食らったらしい。 やり方を教えろとせがむ神機は、幼児並のしつこさとウザさだ。それを言いくるめるのはほぼ不可能。付き纏われてる俺が保証する。 「じゃあアリサが手本見せてやればいいんじゃないか?」 困り果てたアリサを見ているうちに悪戯心が芽生えてきて、そうけしかける。 何の気無しに言ったその一言がまさか取り返しのつかない事態を引き起こすとは、その時の俺には全く予想できなかった。
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228 :名無しさん@ピンキー[sage]:2011/05/13(金) 02:47:11.62 ID:G+6AIqWO - 一応ここまで。
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