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◆T7ELz4WFBE
淫魔・サキュバスとHなことをする小説 6体目

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淫魔・サキュバスとHなことをする小説 6体目
316 : ◆T7ELz4WFBE [sage]:2011/05/13(金) 22:54:42.04 ID:0xdWwyOS
続きと聞いて飛んで来ました。……お呼びでない? これは失礼。
いつも以上に前フリの長い学園ものです。濡れ場は★から始まります。あと、今回はエセ京都弁注意です。

☆ ☆ ☆

ゴールデンウィーク。日本人にとっては夢の大型連休である。佐久蓮学園でもそれは例外ではなく、生徒たちは実家に戻ったり寮でゆっくりしたり、思い思いの休日を楽しんでいた。
「はぁ……」
そんな日本中がまったりとしている日に、一人とぼとぼと溜息をついて学校の廊下を歩く男が一人。2年C組の担任、羽止望だった。
今日の彼は上着もネクタイも無く、Yシャツにベスト姿のラフな格好で校内を歩いている。なぜなら、普段の仕事とは別の用事で来ているからだ。
彼が連休中にわざわざ学校に出向いているのは、茶道部の部長に呼ばれたからである。以前、部活の顧問になってもらいたいという話が来ていたが、待ちきれなくなったのだろう。
彼のクラスの生徒でもあった部長は、連休中に特別に茶室を開けるのでお茶をごちそうしたいと誘ってきた。
望としても断る理由がなかったのでこうして学校に来ているのだが、彼にはためいきが出るほど気の進まない理由があった。
「サキュバスの……学校かぁ」
少し怯えた様子で望は辺りを見渡した。まともな学校じゃないことはうすうす勘づいていたが、まさか魔族の専門学校だとは夢にも思わなかった。
それも男の精気を食い物にするサキュバスの巣窟である。こうして歩いているだけでも、物陰から狙われているような視線を感じて落ち着かない。
それに、生徒が自分のことを餌としか見ずに教師として見てくれないのも悩みの種だった。
入ってすぐは自分のクラスがまとまっていることにある種の優越感を覚えていたが、今となってはそれもただの幻覚だったと分かっている。
要は、いい餌である自分の機嫌を損ねるといけないから、みんな大人しくしているだけなのだ。望の頭は、そういう結論を出していた。
「はぁ……」
そんな訳で、教師としての自信をすっかり無くしてしまった望は、本日何度目になるかも分からない溜息をつくのであった。

☆ ☆ ☆

「せんせ、今日はほんにようおこしやす」
のんびりとした口調で、目の前の少女は言った。畳の上で慣れない正座をしている望は、なぜだかそれを聞いて背筋を正してしまった。
「い、いえ。僕も今日は空いていたんで、気にしなくていいですよ」
「そですか」
「それにしても、茶道部の部長さんって葛葉さんのことだったんですね」
望の前でお茶を点てている少女の名は、葛葉 紫(くずのは ゆかり)。望の教え子の一人だ。
普段は制服を着ている彼女だが、今日は時代劇に出てきそうな鮮やかな藍色の着物を纏っていた。艶のある長い黒髪も相俟って、大和撫子をその身でもって表したような感じだった。
「うちの部活は2年の秋で引退なんで、この時期は2年生が部長なのであります」
そう言ったのはこれまた望の生徒で、紫のお付きでもある西園寺 那乃(さいおんじ なの)。こちらも浅葱色の着物を着込んでいたが、表情がぴくりとも変わらないせいでどこか冷たい印象があった。
「まあまあ、まずは一杯おあがりやす」
紫が点て終わったお茶が望の前に差し出される。あらかじめ本で読んでおいた通りの作法で、望はそのお茶を口にした。緊張と不慣れのせいで、少しぎこちない。
が、一口味わったところで、その緊張が一瞬で解けた。
「……あ、おいしい」
抹茶特有の爽やかな苦みを引き出した、新緑のようにすうっとする味。その爽やかな口当たりに思わず素直な感想が口から転げ出ていた。
茶碗を隣の那乃に渡すと、彼女は慣れた様子で茶を口にしていた。やはり慣れていると仕草の一つ一つが優雅だ。
「うちの親が送ってきてくれたお茶っぱどす。お気に召したようでほんに嬉しいわぁ」
「恥ずかしながら、緑茶はあまり飲んだことがなくて……おいしいお茶をありがとうございます」
「ああ……せやからせんせ、元気がなかったんどすか」
「え?」
思っても見なかった言葉を聞かされて驚く望。そんな彼を紫は口元の笑みを着物の裾で隠しながら見つめていた。
「ややわぁ。せんせみたいに綺麗な子は、おいしいもん食べて元気になってくれんと、うちらも落ち込んで困りますう」
「そ、そうですか?」
どうやら心配されているらしい。なんか妙な単語が聞こえたような気もするが。
「せや、お茶菓子も用意してありますぇ、お持ちしますからちょいと待ってな」
「あ、いや、お気遣いなく……」
と、望が止める間もなく立ち上がると、紫は茶菓子を取りにさっさと出ていってしまった。
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317 : ◆T7ELz4WFBE [sage]:2011/05/13(金) 22:58:18.44 ID:0xdWwyOS
呆気に取られた望と、その間眉ひとつ動かさなかった那乃を残して茶室は静まり返る。その静けさがなんとなく居心地が悪くて、望は足を組み変えた。
「……ひょっとして、ご迷惑でしたか」
ふと話しかけてきた那乃を見ると、その顔には僅かだが不安の色が浮かんでいた。
「いえ、そう言う訳じゃないんですけど……」
そんな顔をされては、望としても返答に困る。どうしたものかと考えていると、那乃の方が先に語り始めた。
「お嬢様は最近、羽止殿がお元気ない様子にお心を痛めておりまして。なんとかして元気づけようと今回の茶会を開いたのです」
「そうなんですか?」
そこまで心配されているとは思わなかった。そもそも周りに不安を悟らせないよう精一杯空元気を演じていたつもりだったのだが。
「もしご迷惑になってしまったら……その時は、従者である私の失態です。どうかお嬢様のことをお怨みにならないで下さい」
「いや、怨むとかそんな大げさな話じゃないんですけど、ね……」
こうも真剣に謝られると、サキュバスだからと警戒していたことが申し訳なく思えてきた。奈乃の顔を見ていられなくなって、俯いてしまう。
「いやぁ、どうしたの? 二人してそんな暗う顔して」
そこにお菓子を持った紫が戻ってきた。そんな姿は見せられないと、慌てて二人とも取り澄ます。
「いや、なんでもありませんよ?」
「なんもない訳ないでっしゃろ。難儀なお方どすなぁ、ほんまに」
戻ってきた紫は最初と同じ場所に座ろうとせず望の隣に腰を下ろした。ちょうど那乃と挟まれる形になった望。しかも紫のほうがぴったり身を寄せてきたので、どぎまぎしてしまっていた。
「あの、葛葉さん……?」
「殿方はこうすると元気になるって、言うやないですか」
たしかに元気になるにはなるが、何か違う。間違っている。あと、腕が胸に当たっているので意識すると違うところも元気になりそうで、困る。
「……ひょっとして、こんぐらいじゃまだ物足りまへんか?」
心配そうな瞳が望の顔を覗き込んでくる。そこに色に溺れた光はなかったが、これまでの経験からこのままだと何が起きるかなんとなく想像がついた。
「……西園寺さん、何とかなりませんか?」
「残念ながら、お嬢様には逆らえませんので」
那乃に助けを求める望であったが、残念ながら彼女はいつのまにか抜き取っていた望のネックレスを手の内に収めながら、冷たく答えたのだった。

★ ★ ★

「そないな心配そうな顔せんでも、優しくしてあげますぅ」
立場が逆なんじゃないだろうか、という望の疑問もろとも紫は彼を押し倒した。その拍子に二人の唇が触れ合うと、すぐさま彼女は彼の唇をしゃぶり回す。
静止の声を上げようとした望だったが、それは要するに口を開けることだ。キスの雨を降らせる紫にしてみれば、もっと深いキスを求めている合図にしか感じられなかった。
「ん……はふぅ……」
「う、んぐっ……ひゃめ……」
くちゅくちゅと、唾液を絡めた情熱的なキス。その音と熱意に理性を溶かされた望は、上から流し込まれる唾液を飲み込むほどに従順になっていった。
「……はあっ。そうそう、素直が一番でっせ」
長い長いキスを終えた紫は、満足そうに望を見下ろすとそう告げた。最後に愛おしげに軽いキスをすると、ゆっくりとズボンのベルトを外しにかかる。
それに対して望は何も言わなかった。生徒と体を重ねることに対しての嫌悪が消えたわけではない。理性が消えても教師として刷り込まれた義務感が、この行為に抵抗している。
だが、今の彼の心を一番占めているのは、先程の那乃の申し訳なさそうな顔と、紫が本気で自分を心配してくれているという気づかいだった。
教え子から与えられたその負い目が、彼に生徒の淫行を受け入れさせる枷になる。
もちろん紫はそんな彼の心のうちに気付くこともなく、喜々として望の肉棒を取り出すと何のためらいもなくソレに口付けした。
「はうっ……」
「ふふっ、こっちもすっかりビンビンどすなぁ」
望の反応を確かめてから紫は丁寧なフェラチオを始めた。初めは舌を広く使って全体を舐め上げ、陰茎が屹立するのを促す。
これ以上大きくならないとわかると、今度は舌先でチロチロと線を描くようにペニスを刺激し始めた。
今までの搾り尽くされるような刺激とは違う快感に、望はただ身もだえするしかない。その様子を楽しんでいた紫だったが、やがてトドメを刺すために大きく口を開けると肉棒を一息に咥えこんだ。
「んぐ……っむ、ふぉ……」
情熱的なディープスロート。喉の奥に先端が当たりえずきそうになるが、それを抑えて逆に口と喉でペニス全体を擦り上げる。
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318 : ◆T7ELz4WFBE [sage]:2011/05/13(金) 23:04:35.70 ID:0xdWwyOS
「ふあぁっ! だ、駄目です、もう……ッ!」
焦らされ続けた望に、その強烈な奉仕に耐える術はない。無意識のうちに紫の頭を掴むとペニスを喉の一番奥に突き刺し、そこで果てた。
「うぐっ!? む、お……ごく、っん、ちゅ……」
食道に直接精液を流し込まれた紫の目が大きく見開かれる。強引に精液を飲まされて初めは驚いていたが、サキュバスの本能か、すぐに精液を受け止め始めた。
どくどくと精液が流し込まれる音が頭蓋に直接響く。その余りに倒錯的な感覚に、紫は酔いしれていた。
やがて射精が止まると、頭を掴んでいた望の手が離れた。自由になった紫は頭を引いて、口の中に埋まっていた肉棒を外気に晒す。唾液まみれのペニスから紫の口元へ、一筋の銀の橋が掛かって切れた。
「んもぅ、いけずぅ。あんな乱暴にするなんて……」
「す、すみません……」
一度絶頂を迎えて冷静になった望は慌てている。そんな彼の様子を見て、紫は口の端をニヤリと歪めた。
「せんせがあないなことしよるから、うちも我慢が利かなくたってしもうたわ」
上体を起こした望を押し倒さない程度にしな垂れかかる。胸元に顔を埋めた彼女の着物は乱れ、その首元からうなじが、そして肩のラインが見える。その光景に望は一瞬ドキっとしてしまった。
「……ふふ」
笑みを浮かべた紫は望の肉棒を自分の秘所にあてがい、そのまま腰を降ろした。さっきの口辱で出来あがっていたソコは既に十分すぎるほど濡れていた。
「うあっ……す、すご……」
「はぁんっ、これ、おおき、んんっ!」
柔肉がペニスを包み込むように優しく、しかし精液をねだるように締め上げる。その襞を掻き分けるよう腰を突き上げると、それに応じて紫の体が跳ねた。
「やんっ、はっ、はげしっ、ああんっ!」
髪を振り乱し、あられもない声を上げ、ただただ肉棒に跳ね上げられる。それでも秘所だけは本来の目的を忘れてはおらず、望の絶頂を確実に引き出そうとしていた。
「紫さん、僕っ、ぐ、もうっ!」
「はあっ……んっ、んんっ!」
限界を迎えて蕩けた望の唇を、紫は強引に奪い取る。口内を掻き回された望は、声を上げる間もなく絶頂を迎えてしまった。
「ん、むぐっ!」
「ふあっ……ん、ああっ!」
ようやく精液を吐き出した肉棒を、紫の秘所が一滴も逃すまいと締めつける。二人は一番深いところで、ぴったりとくっついて絶頂の余韻に浸っていた。
「やっぱうちが見込んだ通り……素敵なお方やわぁ」
夢見心地で紫が呟く。そして息の荒い望の頬に、もう一度だけキスをした。

☆ ☆ ☆

「ご苦労様でした、お嬢様」
「おおきに。いただきますぅ」
情事を終えた望がフラフラと茶室を出て行った後。身だしなみを整えた紫は那乃から受け取ったお茶菓子をもぐもぐ食べていた。
「いやぁ、うちとしたことが我慢ができなかったわぁ。せんせ、可愛すぎるんやもん」
「……そうですか」
「なんや那乃ちゃん、つれないなぁ」
「いえ、至っていつも通りのつもりですが」
無表情でそういう那乃だが、視線だけはいつもと違ってそっぽを向いていた。それに気付いた紫はにんまりと笑顔を浮かべた。
「ひょっとして、うちとせんせのを見て興奮した?」
「ッ!?」
図星だったようだ。驚いた那乃の頬が微かに赤く染まっている。着物の下も少し濡れてるかもしれへんなぁ、と紫は勝手な予想を立てる。
「それなら丁度ええわ。ちょっと、せんせに聞いて欲しいことがあってな……」
「な、何ですか一体」
那乃の耳に、紫が手を当てて何事かをささやく。その内容を理解した那乃は、今度こそ顔を真っ赤にするのだった。

☆ ☆ ☆

以上です。


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