- パワポケでエロパロ20
129 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:07:26 ID:PjXpWYjs - 冴花の話題が禁止って何でですかね?可愛いのに
空気を読まずにまた非エロです、8主×リン×茜でどっちかというとリン×茜よりです 外を見ると、雨が降りしきっていた ツンと冷めたこの部屋で私は一人出かける準備を進めている 今日もまた仕事をしにいくのだ 私が淡々と仕事をする姿を見て同業者からは「鉄面皮の女」と呼ばれて長い私だ 今日も気合を入れて、だがそれをおくびにも出さず、冷酷かつスマートにこなさなければ 「あれ?リンお姉さん、今日はお仕事ですか?」 不意に後ろから毒気を抜かれる声をかけられ、入れた気合が弛緩していく 「えぇ、おはようアカネ、今日は夜遅くなるから、先に寝ててね」 起き抜けに話しかけてきたこの子は高坂茜、私の妹、だ いや、正確には私と彼、小波影人との妹、だ 彼から最初この子を引き受けたときは厄介なことをしてしまった、あとで後悔するからやめておくんだ、 と自分の中で叫んでいたはずなのに、いつの間にか私の心の中にするりと入ってきて、この子がいない世界では生きていけない、と思えるほどに自分の中で大きな存在になっていた ホント、不思議な子だ 「そうですかっ!!わかったです!!美味しいご飯を作って待ってますから早く帰ってきてくださいね!!」 「…人の話は聞きなさい」 天才的な頭脳、行動力、才能を持ち合わせながら、この気さくさ、天真爛漫さ、失ってほしくないこの子の魅力だ 「…まぁいいわ、行ってきます、戸締りは忘れないでね」 「えぇ!!リンお姉さん、行ってらっしゃいです!!」 そういってアカネは右手を左手を何回も何回も振って、私が見えなくなるまで見送った あの子が来てから識った会話がある 「いってきます」「いってらっしゃい」 そんな日常的で当たり前な会話を、私は今とてつもなく愛おしく感じていた そして、そんな日常的な世界にいる自分を再び乖離させた 私はこれから、戦争に行くのだから、ここからはそんな甘っちょろいことを考えているわけにはいかない そう、冷酷かつスマートに、感情を殺して仕事をこなさなければならない しかし、同時に 心を殺す一瞬前に、再びあの日常に必ず帰還することを静かに誓う たまらなく愛おしいあの世界に、帰ってくるために
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130 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:09:12 ID:PjXpWYjs - リンお姉さんが出かけてしまったので、私はこの家で一人になってしまいました
さてどうしたものでしょう、いつもは二人で食べる朝ごはんですが今日は一人です でもいつもいつでもリンお姉さんがいるわけではないのでこんなことでへこたれるアカネではないのです 「よーし、今日も一日がんばるぞー!!」 ブーブーブーブー 「わっ、たっ、こっ、小波さんからの電話ですっ、で、でないと!!!」 小波お兄さんはアカネのお兄さんになってくれた人です 優しくてあったかくて、でも時々見せる悲しそうな顔が魅力的で素敵なお兄さんです 今日、小波さんはリンお姉さんが仕事だということがわかっていたんでしょうか、いつもかけてはこない電話をかけてきてくれました 「もっ、もしもし!!小波さんですか!!」 「あぁ、おはよう、アカネ、ずいぶんと出るのが早かったね」 「あたりまえです!!小波さんからの電話に出るためだったらたとえ携帯電話が地球の裏側にあろうとどこでもドアでとりに行きます!!」 「お前は技術力をすでに2世紀ほど先取りしてるのか…?」 「それで小波さん、今日はどういった用事なんですか?」 「うん、今日は良い天気だし、アカネをどっか遊びに誘おうかと思って、なんか用事があったか?」 「さっきも言ったはずです!!小波さんからのお誘いがあるのでしたらたとえ私がアンドロメダ銀河に用事があっていっていたとしてもどこでもドアですぐに駆けつけます!!」 「俺の記憶が正しければどこでもドアの移動範囲は10光年だった気がするけどな…」 「じゃあいつもの公園で待っていてください!!!いろいろな準備が終わったらどこでもドアでうかがいます!!」 「結局最後までそれを引っ張るのか…戸締りを忘れないで気をつけて来いよ」 「わかりました!!」 ピッ やりました!!これで今日もまた小波さんと遊んでもらえます!! どこに行くか、何をするか、は小波さんと会ってから決めれば良いことです 今日もまた楽しい日になるに違いありません! さて、そうと決まればいろいろ準備をしていかなければなりません
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131 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:12:15 ID:PjXpWYjs - 今日の仕事の舞台はこの会社だ
この企業の社長のクビのかかった情報を売りさばきに行かなければならない ここ数年で抜群に営業成績を伸ばしているNOZAKIグローバルシステムの社長、野崎秀人の側近、右腕とも言われる男、世納香太が脱税をしたらしい 普通に考えれば疑問に思うであろう、非常に優秀な人物として有名な野崎社長の側近が簡単にへまを起こしてしまうことがあるだろうか、と そう、想像通り、ありていにいえばはめれられたのだ そして、そのはめた男を失脚させることこそが私が今回引き受けた仕事だ 依頼してきたのはぼーっとして何を考えているかよくわからないが、一本芯の通った気概を持ち合わせた、強い女の子だった 「お願い」 と一言まっすぐな瞳で言われた瞬間、必要な情報、成功報酬、などそのすべてがどうでもよくなり、あぁ、必ずこの仕事を成功させなければ、そう思ったのだ さて、すでにその男の裏は掴んでおり、NOZAKIグローバルシステムの本社9Fはコンピュータルームで一台のPCを使ってハッキングし、その情報を会社中のPCデータにばら撒けば私の任務は終了するわけだが そんな長居は出来ないので早々に済ませてしまいたいのだがどうやら十重二十重に罠を仕掛けられていたせいで時間がかかってしまった しかし、あと二、三工程を踏めば私の仕事はこれで完了する 「おい!!そこの黒いコートを着た金髪!!!貴様外部の人間だな!?」 …バレたか、いや、この潜入時間を考えるとバレてしかるべきだが、それにしても早すぎじゃないか 内通者がいたか、それとも同業者で向こう側に加担している人間がいたか、のどちらかだが、まぁおそらく後者だろう 「そこにいることはわかっている、今すぐに武器を捨ててでてくるんだ!!」 この言い様だと私のことを知っている同業者ではなさそうね 早々に、残りの工程を済ませPCの電源を落とす 「おい、なにを黙っている!!はやk…」 「そうね、貴方のミスは三つ、武器を携帯せず名前を聞いてきたこと、そして自分の死を仲間に知らせる道具を持ってきていなかったこと、そして、わたしに対峙してしまったことよ」 ター…ン 私はためらいなく引き鉄を引いた
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132 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:13:40 ID:PjXpWYjs - 「今日は楽しかったです!!」
「それなら良かった、でも本当によかったのか?公園でマッタリしてるだけで」 「良いんです!!そうでないと今日の晩ご飯に間に合いませんから!!」 「別に外で食べても良かったんじゃないのか?今日はリン帰りが遅いんだろう?」 あぁ、やっぱり、知っていたんですね 小波さん、貴方は本当に優しい人です 「ええ!!でも晩御飯を作る、と約束しましたから!!今日はアカネ特製カレーを作って待ってなきゃならないんです!!」 「そうか…ホントお前は良い妹だな、リンが大切にするわけだよ」 「そうですか!!それではいつ籍を入れましょうか?」 「急に話が捻じ曲がったっ!?」 「私はいつでも体の準備は済ませてます!!」 「じゃあ心の準備を済んだら教えてくれ」 「うあ!!勇気を出して言った一言が軽くあしらわれてしまいました!!」 「そういうセリフは兄貴に向かって言うセリフじゃないからな」 「むぅ〜、私はいつでも本気なんですよ?」 「本気だったらよりやばいからな…じゃまたな、アカネ」 「ハイです!!また明日!!!」 やっぱり最初から電話してくれたのもリンお姉さんが今日お仕事でいないことを知った上でのことだったんですね ありがとうございます、小波さん、晩御飯のお誘い、非常に魅力的で残念ですけど今回だけはお断りさせてくださいね 大好きなリンお姉さんが帰ってきたときに寂しくないように準備をしなきゃならないんです さて、まずはスーパーマーケットにゴーです!!
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133 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:14:56 ID:PjXpWYjs - 今日の仕事は終了、依頼主である女の子から成功報酬と
「ありがとう」 その一言を受け取ると、私はその町をあとにした それにしてもずいぶんと苦戦を強いられてしまった、大きな怪我はしていないが主に服が真っ赤なのはいただけない 人通りの少ない踏み切りの前で服の心配をしていると後ろから声を投げかけられた 「よう、今日は大変だったみたいだな」 「…あいかわらず気分の悪いときに登場するのね」 この男は小波影人(えいと)腐れ縁で同業者のこの男は私とともにアカネの家族を務めている人間だ 「まだその銃使ってるのか、いい加減新調すれば良いじゃないか」 「馬鹿をいわないで、私はこの銃にしてから失敗のしの字すら知らないの、いまさら新しい子に乗り換えたりしたら私の命が危ないわ」 ええ、まぁ本当の理由は別にあるのだけど、この鈍感な男が気づくはずもない いまさらすぎて怒る気もおきないけれど 「替えの服とかは持ってきてるだろうな?さすがにその格好で帰ったらアカネが卒倒するかもわからないぞ」 「無用な心配よ、着替えるところがないという問題点を除いては、ね、それよりも聞きたいことがあるわ」 「奇遇だな…俺もお前に言いたいことがあったんだ」 「そう、ならお互い言わず聞かずでも大丈夫そうね」 「あぁ、そうだな……なぁリン」 「何よ、これ以上何かを聞くのは野暮なんじゃないの?」 「お前――s」 ファーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!! 列車が、踏切を通り過ぎ、彼の声を掻き消す 声は届かなかったが、唇を読んで、その馬鹿馬鹿しい質問に一言答えた 「―――――――当たり前じゃない」 そう答えたころには彼はすでにいなくなっていた
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134 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 09:17:14 ID:PjXpWYjs - 深夜の2時ようやく私は家に戻ってきた
仕事の依頼受諾、準備から、事後処理まで、すべての仕事を一人でやる、というポリシーから朝に仕事が始まればこの時間までかかるのは当然のことだ ドアを開けると、かすかに明かりがついているのが見えた リビングルームに明かりがついている、まだ茜がおきているのだろうか 茜がいた 料理を作って満足げに幸せそうな笑顔を浮かべながら、机の上に突っ伏していた 小さなテーブルいっぱいに、カレーとスープを用意し、さらに横には短い言葉の手紙が添えられていた 「おかえりなさい、リンお姉さん」 かつて自分の住んでいるこの家に「帰ってくる場所」という認識はなく、ただ寝泊りするために潜伏している、という認識でしかない 少なくとも茜が家に来るまで、私はそう考えていた 一人のときはドアを開け、部屋に向かってもうすぐにソファーに横たわろう、と だから、帰ってきてかけられる言葉の存在を私はずっと知らずにいた 「むに…ふ…にゅ…リンお姉さん…お疲れ様でした…」 夢でも私を出迎えてくれているのだろうか、茜は寝言でそうつぶやいた あぁ、帰ってきたのだ、いつ死ぬかもわからない狂った世界から、愛おしい日常に 私の手は汚れているけども、心を汚されそうになっているけども でも受け入れてくれる人がここにいるのだ そう思うとなぜだろう、とたんに目頭が熱くなった そして、きっと 世界の人々はみな、こう答えるのだろう 「ただいま、アカネ」 家族と呼ぶ、愛すべき人へ 以上です、厨二文章感がハンパないですがお許しください リンはなぜ彼女にならないのか!!
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146 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 22:08:38 ID:PjXpWYjs - リコとリンの非エロSSを投下した者です
この度はお騒がせしました、本人が投下したものでして無断転載ではありません 注意書きの段階で某所に投下したものです、というのはマナーであることを知りませんでした 申し訳ありません、以後気をつけます …正直pixivでも読んでもらっていたことに個人的に驚いていますw エロパロでもpixivでもあげていく予定ですので今後ともよろしくお願いします ご迷惑をおかけしました
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163 :名無しさん@ピンキー[[sage]]:2011/02/03(木) 23:57:34 ID:PjXpWYjs - >>157
つけたほうがいいですかね? リコ×7主の方は「空き缶少女」 リン×茜の方は「帰るべき場所」 という題名をpixivの方ではつけていますのでそれでお願いします
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