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名無しさん@初回限定
フェアリーテイルレクイエム ◆l1l6Ur354A
エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart24

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エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart24
424 :名無しさん@初回限定[sage]:2015/08/03(月) 12:59:49.82 ID:Asp3I0gg0
久々に投稿
もうあまり見ている人はいなさそうだけど
エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart24
425 :フェアリーテイルレクイエム ◆l1l6Ur354A [sage]:2015/08/03(月) 13:01:30.72 ID:Asp3I0gg0
主人公である「僕」が目を覚ますと見覚えのない場所にいた。
そこは精神病院であり、ある奇病の患者を収容していると医者から言われる。
病気の名前は「御伽噺症候群」。
自分が物語の登場人物であると思い込み、童話を「聖書」と呼び、童話の通りに生きる病気である。
「僕」もまた御伽噺症候群の患者だったはずが、何も思い出す事が出来ず、自分が何の物語だったかも分からない。
いずれ思い出すだろうという医者の言葉を信じ、奇妙な病気の少女たちと交流を深めていく。

「アリス」は自分が『不思議の国のアリス』だと信じ、大げさに騒いでは職員を困らせる。
「グレーテル」は『ヘンゼルとグレーテル』だと信じ、いるはずのない兄を探しては泣いていた。
「ラプンツェル」は夜ごとに訪れる男を王子と呼び逢瀬を重ねる。
「オデット」と「オディール」は『白鳥の湖』であり、オデットは日中は呪いにより白鳥になっている……という設定。
「ゲルダ」は『雪の女王』ではあるが、病気が治り掛かっているのか、この場所が奇妙であると疑っていた。

そんな彼女たちと交流していく中、「僕」は自室でノートを見つける。
そのノートには、「みんなのなかに ひとりだけ つみびとがいる」「にげなきゃ」というメモを見つける。
そして、アリスの交流会で事件が起きる。
アリスがオーブンでケーキを焼こうとすると、その中から黒焦げになった人が飛び出したのだと言う。
部屋中が煙で覆われ、誰も何も見えない。
煙が晴れた時、部屋の中には黒焦げの人なんていなかった。
でもアリスやゲルダは見たと言い、グレーテルは分からないと答え、部屋の外にいたラプンツェルは何も知らないと答えた。
誰かが嘘を言っているのだろうか。

「つみびとは だあれ?」

「僕」は女の子たちの中で誰を信用するか、決めなければいけない。
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426 :フェアリーテイルレクイエム ◆l1l6Ur354A [sage]:2015/08/03(月) 13:03:25.33 ID:Asp3I0gg0
〇アリス
アリスを信じる事にした「僕」は交流を深めていく。
色々な事を大げさに騒ぐ彼女は職員たちも手を焼いていたが、「僕」は次第に彼女の心に触れていく。
彼女の過去の傷、それは家族の事故。自分のわがままで交通事故が発生し、彼女は家族を失い、そして御伽噺症候群になり、自分の心を守ったのだと言う。
錯乱する彼女は自分自身の聖書を手放す。その時「僕」は……。

・彼女の手を取る
聖書を手放した彼女の手を取った。
「僕」と彼女はそのまま体を重ねる。
しかしアリスは人間の快楽を知ってしまった。
医者は「この病気は人間の心を守る蛹のようなものだ」と告げていた。蛹の殻を無理やり破いてしまえばどうなろうか。
聖書を捨て、「アリス」という生き方を捨てた彼女は、ただ快楽のまま生きる存在となり、男たちを引っ張り込んでは快楽に溺れる。
でも「僕」にはそれを止める事は出来ない。
なぜならアリスを壊してしまったのは「僕」なのだから。

・聖書を渡す
アリスに再び聖書を渡すと、彼女は再び暗い記憶を忘れて聖書の中の物語に戻る。
そしてアリスは元気を取り戻し、「僕」が好きだと告白する。
しかし告白はまだ早過ぎたという事で、一度なかった事にし、アリスは「僕」に告白する為の準備を始める。
病院の中庭を職員たちの手助けも借りて模様替えをする。
そしてある夜、病院の中庭に花火が打ち上がった。
「I love you by Alice!」
花火の告白と共にアリスが飛び込んでくるのを「僕」は受け止め、二人は口づけを交わすのであった。めでたしめでたし。
エピローグ。今日もアリスは賑やかに楽園を駆けまわる。「僕」も一緒になって彼女と楽しむ。
何かを忘れている気もするけれど、気にしなくてもいい。ここは楽園なんだから。
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427 :フェアリーテイルレクイエム ◆l1l6Ur354A [sage]:2015/08/03(月) 13:05:34.42 ID:Asp3I0gg0
〇ラプンツェル
自分の部屋の中を塔だと信じている彼女は、夜に会いにくる人を王子と呼び、体を重ねている。
それは王子を愛しているからなのかと問うと、彼女は愛を理解しておらず、ただ物語をなぞっているに過ぎなかった。
彼女を助けたいと思い、「僕」が彼女を連れ出すと、彼女は何かを思い出したような表情を浮かべた。
その夜、「僕」の部屋にラプンツェルが尋ねてきて、少しの間この部屋に置いてほしいと頼む。
物語のなぞる彼女にはありえない行動だったが、「僕」はそれを受諾する。彼女は王子が部屋に来るのが怖いと思い始めたのだった。
翌朝、目が覚めたラプンツェルだったが、彼女は自分の代わりにグレーテルが職員に襲われた事を知った。
そして自分が犠牲になるからグレーテルには手を出さないでほしいと懇願し、ラプンツェルは再び自室に戻った。
それを許せない「僕」は夜、ラプンツェルを尋ねると、彼女の心の傷を知る。
彼女は過去、双子の乳児を誘拐したと事件で報じられていたのだった。
部屋の隅には書きかけの絵があった。それはよく見ると双子の赤子に見えた。
「僕」はラプンツェルに……

・その絵をよく見るように言う
彼女は絵を直視し、すべてを思い出す。そして自分の手で赤子を壊してしまった事を告白する。
そして「僕」もまた、彼女の心を壊してしまったのだと知った。
すべてを思い出したラプンツェルは病院を退院する事になった。
彼女は最後に病院の裏手にある墓を訪ねる。それはかつて、ラプンツェルを母のように慕っていた少女グレーテルの墓。
どうしてグレーテルが死んだのか、詳しい理由は知らない。それでも彼女はグレーテルの墓に最後の懺悔をする。
物語を捨てた女は、楽園から追放されたのだった。
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428 :フェアリーテイルレクイエム ◆l1l6Ur354A [sage]:2015/08/03(月) 13:06:23.00 ID:Asp3I0gg0
・見るべきじゃないと言う
「僕」は彼女の心を守る為、嘘を告げる。
ふと窓の外を見ると、そこには職員と歩くグレーテルの姿を見つけてしまう。
その姿を見たラプンツェルは半狂乱になる。約束したはずだと。
暴れ出すラプンツェルを押さえつける「僕」。その拍子で彼は窓の外へと投げ出される。
咄嗟に掴んだラプンツェルの長い髪を掴んだが、しかしその髪はちぎれてしまった。彼女の髪は「付け毛」だったからだ。
地面に叩きつけられた「僕」はその衝撃で両目の視力を失う。それはまるで物語の王子のように。
視力を失った「僕」を介護するラプンツェル。彼女は少しずつ、自分が物語の中のラプンツェルを演じている人間であると思い出していく。

グレーテルはもういない。次の「グレーテル」が入院してくると職員から聞かされる。前のグレーテルがどうなったかは分からない。
ラプンツェルの物語の最後、王子の両目は良くなる。ならば物語を全うすれば、「僕」の目も良くなるはず。
そう考えたラプンツェルは、ラプンツェルの最後の舞台を探す。
それは病院の裏手にあった墓場。そこにある管理小屋こそ、塔を追放されたラプンツェルが行き着く場所に相応しい場所。
その夜、「僕」は職員イケノの手で部屋を出て、荒野を彷徨う事になる。物語の王子と同じように。
そして辿り着いた小屋で、ラプンツェルと再開を果たした「僕」の目は、再び視力を取り戻した。
エピローグ。あれから二人は小屋の中で暮らしていた。ラプンツェルのお腹は少し膨らんでおり、二人の愛し合った命が宿っていた。
ラプンツェルはお腹の中の子供は双子だと言う。そして名前はヘンゼルとグレーテルだと名づけるのだと。
彼女は幸せそうに赤子の為の編み物を続ける。
「僕」の覚えている限り、その編み物はずっと終わらないし、彼女のお腹はずっと大きくならないまま。
でも彼女が幸せそうだからいいじゃないか。「僕」たちは末永く幸せに暮らしましたとさ。


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