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名無しさん@ピンキー
蘭光生 part10

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蘭光生 part10
506 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 22:36:33.02 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫で>

「先生、また一緒に遊ぼうねえ(笑)」
「すっごくおいしかったよ〜(笑)」
四人の男たちが立ち去っても、薫はマットの上にうつぶせに倒れて身動きできなかった。
長時間不自然な形に縛られ、男たちにのしかかられていたせいで、
体中の関節が千切れそうなほどに激しく痛んでいた。
心も体も消耗し尽くして、身じろぎひとつできない。涙はとうに涸れ果てていた。
意識も朦朧として、自分の身になにが起こったのか、記憶が曖昧になっていた。
蘭光生 part10
507 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 22:44:53.03 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でA>

ふとした拍子に違和感を覚えた。
え…?裸…だ…わたし…?
慌てて体を起こして、横座りになり周りを見回す。両手首がひどく痛んで思わずさすった。
紐のような痕がくっきりついていた。体育倉庫の中だった。たちまち記憶がよみがえってきた。
襲われたんだ…わたし…ここで…。そうだ…浮浪者のような男が寝ているっていわれて…。
ここに入ったら…いきなり襲われて…乱…暴…されたん…だ…。
蘭光生 part10
511 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 23:12:45.91 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でB>

薫の脳に現実以上にリアルな映像が次々に襲いかかった。
男たちのニヤニヤ笑い…目が潰れるようなカメラのフラッシュ…
反り返った男たちの性器…顔に飛び散る白濁した飛沫…血に染まった白いパンティ…
肋木…目を射るフラッシュ…跳び箱…目を覆いたくなるおびただしい写真…剥ぎ取られるブラウス…
フラッシュ…男たちの太い腕…左右からしがみ着いてくる男たち…荒井先生…たすけて…
つかみかかってくるいくつもの大きな手…フラッシュ…顔を舐め回してくる男の舌…フラッシュ…
ニヤニヤ笑い…やめて…フラッシュ…ニヤニヤ笑い…くるしい…フラッシュ…
ニヤニヤ笑い…もういや…フラッシュ…ニヤニヤ笑い…投げ捨てられるスカート…フラッシュ…
蘭光生 part10
512 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 23:18:31.03 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でC>

「う…わああああぁ…あう…わあぁ…うあぁ…」
 慟哭が咽喉に突き上げ、薫先生はマットに突っ伏した。両手で必死に口を押えた。
体が瘧(おこり)のように震えてとまらない。
とっくに涸れ果てたと思っていた涙が、後から後から溢れてマットに沁みを広げてゆく…。
蘭光生 part10
513 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 23:29:38.24 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でD>

ふいに誰かに発見される恐怖に襲われた。まだ校内には2, 3人は教師が残っていてもおかしくない。
早く…服を着ないと…。
剥ぎ取られた着衣があちこちに散乱していた。跳び箱に縋るようにしてやっと立ち上がり、
すっかり痺れた両脚でよたよた歩き回って、ひとつひとつ拾い集める。
白いスリップもブラジャーもパンティも全部乾きかけた血で汚れていた。
見るだけで苦しかったが、そのまま捨てて帰れるわけがない。
誰にも見つけられないように捨てる方法も思いつかない。泣きながら心を殺して下着を身に着けた…。
蘭光生 part10
514 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 23:42:21.21 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でE>

早くしないと…見つかってしまう…。焦りで胸が苦しくしめつけられた。
床に円く広がったスカートを拾い上げて穿いたとたん、剥き出しのすあしに違和感を覚えた。
真っ赤な血が腿から足首まで伝い落ちた。
あ…血…。どうしよう…。
スカートが汚れたら終わりだ。とても家には帰れない。慌ててスカートを腰までたくし上げると、
しゃがみ込んで、スカートのポケットに入っていたハンカチを股間に押し当てた。
いくら表面を押さえても、中で出血しているので、止血できないのはわかっているが、
何度も引き裂かれた股間の激しい痛みに、怖くてとても中までハンカチを入れることができない。
痛い…。どうしよう…血が止まらない…。
新たな涙が溢れた。
どうしよう、お母さん…。血が止まらない…。たすけて…。
蘭光生 part10
516 :名無しさん@ピンキー[]:2021/05/13(木) 23:47:43.54 ID:PItpJ/Ep
<嵐の去った着衣の散乱する体育倉庫でF>

お願い,止まって…。
血は容赦なく股間から滴り落ちてくる。
焦った薫先生は痛みをこらえてハンカチを男たちに引き裂かれた部分に押し込んで止血しようとした。
止まって…お願いだから…。ああ、どうして止まってくれないの…。
ハンカチが真っ赤に染まり、手が血で汚れた。
薫先生はもうどうしていいかわからず声を押し殺してすすり泣いた…。


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