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名無しさん@ピンキー
一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com

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一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com
80 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 03:05:46.97 ID:3aRy45ro
聴く人を包み込むような歌声と、その儚い佇まいから
神秘的な魅力を放つ女性シンガーソングライター、Urew。
アマチュア時代にYourTubeに投稿していたカバー動画が多くの人を惹きつけ、
メジャーデビューの時点で動画の総再生回数は4400万回にまで達していた。
デビュー後は数々のドラマ、映画の主題歌の作詞作曲と歌唱を手掛け、
いま最も注目を集めるアーティストの一人となっている。
ちなみに、YourTubeの再生回数は現在では3億回に届いている。

華やかな世界で注目を集めているにも関わらず、
Urew本人は人前に出ることが苦手で、テレビ出演はおろか
コンサートすらもほとんど行うことがない。
所属事務所は彼女の才能を重んじるが故その意思を尊重せざるを得ず、
制作しか行わないという特殊な活動環境を許している。

とある日のレコーディング中、ブースの窓の向こうのミキシングルームに、
スーツを着た厳めしい男たちがぞろぞろと入ってくるのが見えた。
中でも再年長と思しき脂ぎった男がソファにどかっと腰かけ、
ニヤニヤと下卑た笑いを隠そうともせずにUrewを見つめている。
明らかに反社会的な匂いを放つ男たち、とりわけ親分格であろう男の目線に
たじろぎそうになりながらも、Urewは音楽に心を集中しなんとか歌い続けた。
一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com
81 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 03:52:34.70 ID:3aRy45ro
「どうも初めまして、堂島です」
レコーディングスタジオのロビーで、男はにこやかに告げた。
芸能界と反社会勢力の関係は切っても切れないものだが、なかでも堂島組の権威は絶大だった。
業界のことに疎いUrewでさえ、その悪名を知っている。棟梁の堂島が女性アーティストの目の前に現れる目的は一つだ。

「Urewさん。私は周りくどいことが嫌いなので担当直入に言います。今夜私に抱かれなさい」

堂島は相手に断る権利などないかのように、当たり前の口ぶりで切り出した。
実際に、これまでこの誘いを断った女などいないのだ。
清純派で知られるあの女優も、アニメの主題歌で人気沸騰中のあの歌手も、すぐに自分の運命を受け入れた。断ったら明日が無いのである。
堂島は、芸能人のなかでも知性派であったり、才能に溢れる女性を手籠めにすることに楽しみを覚えている。
さんざん美しい女を好きにしてきた堂島にとって、もはや美貌だけが取り柄の女性には価値を感じないのだ。

その点、Urewは特別だった。
堂島の心をも震わせる歌声、彼女が紡ぎ出す美しく切ないメロディ、死生観すら垣間見える歌詞、どこか浮世離れした立ち居振る舞いと、どれをとっても一級品の資質を感じさせる。
そのうえ、Urewはかなりの美人でもあるのだ。
この儚げな天才を汚したい、堂島の欲望はギラギラと燃え滾っていた。
誘いを受けたこの業界の女性たちは、死刑宣告でも受けたような表情で懊悩し、しばし口を噤んだあげく、それでも最後には必ず了承の言葉を発する。
その瞬間の女性たちの顔を見るのが、堂島にとって何よりの至福であった。

Urewは震えていた。堂島の噂は何度も耳にしたことがある。憧れの先輩ミュージシャン達が、堂島に呼び出されれば
コンサート後であろうが彼の待つホテルに直行することを知っている。そうしなければ、この世界で生きていけないのだという。
しかし、こんな地味な自分にその魔の手が伸びることはないと思い込んでいた。Urewは自分の魅力に無自覚すぎた。

俯いていたUrewは顔を上げ、やっとの思いで言葉を発した。

「......お断り......いたします」
一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com
82 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 03:53:47.39 ID:3aRy45ro
マネージャーが驚いてUrewを見た。この世界でそれは許されないのだ。
当の堂島も予想外の答えに呆気に取られ、ポカンとしてしまう。
しかし数秒後には気を取り直した堂島は
「おや、そうですか」
と何でもないような声で応える。
「残念ですが仕方ないですね。お仕事中に失礼しました」
と、さっさとスタジオから出て行ってしまう。
取り巻きの男たちも、慌てて彼の後を追ってスタジオを後にする。

Urewは自分の魂をおぞましい人間に捧げるくらいなら、
音楽のキャリアを諦めることを選んだのだ。
もうドラマや映画の主題歌を歌うことは出来なくても、
音楽がこの世から消えてなくなるわけじゃない。
私らしく、小さな場所で、例えばまた動画のなかで、歌を唄おう。
誰かがきっと聴いてくれる。それだけで私は幸せだ。

だが、その見通しはあまりに甘かった。
音楽どころか、人としての尊厳まで完全に奪われる自分の未来を
この時点で知っていたなら、間違いなく彼女は身体も魂も堂島に差し出しただろう。
みっともないほどに媚びを売って、尻を振って。
それより遥かに辛い仕打ちが、これからの彼女には待っているのだから...
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83 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 04:25:02.13 ID:3aRy45ro
堂島が去った後のスタジオは混乱し、レコーディングは中止となった。
マネージャーは人一倍動揺していたが、何とかUrewを自宅に送り届けてくれた。

「うちの会社と君に、今後何が起こるかは分からない。身の危険などはないと思うが、念のためしばらく外出は控えなさい」
別れ際に恐ろしいことを言う。堂島組の黒い噂は耳にするが、
このネット全盛の時代に人の身を危険に晒すことなどあるだろうか。
出来るのはせいぜい事務所への圧力による、活動の規模縮小、最悪でも停止といったところだろう。
それなら自分はもう覚悟が出来ている。元に戻ることなど怖くない。自分がこれほど華やかな場所にいられるのが不思議なくらいなのだ。

マンションの自室に入り、ソファに座り込む。
自分が堂島の誘いを断ったことによって、マネージャーをはじめ多くの関係者に迷惑が掛かるのだろうか。自分の身には何が起きても構わないが、周りの人たちのことを考えると胸が痛んだ。

「ピンポーン」

突然インターホンが鳴った。受話器の画面を見ると、ガラの悪い若い男女が3人ずつ部屋の前に立っている。
「どうして?オートロックを通り抜けられないはずなのに...」
戸惑い固まるUrew。画面の向こうで、真ん中の金髪男がポケットから何かを取り出した。

...鍵だ!

ガチャリとドアの開く音がした。
「おじゃましまーす。おお、部屋広っ!さすがセレブ!」
男女が土足のままズカズカとUrewのいるリビングに上がり込んでくる。

「よう。堂島さんの使いで来たぜ」
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84 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 04:45:31.32 ID:3aRy45ro
Urewは身が竦んで動けない。
まさか今日の今日で、堂島の差し金による悪意ある訪問者が来るとは。
しかも彼らは何故かUrewの自宅の鍵まで手に入れていた。
想像を超えた事態に、何も言うことが出来ないUrew。

「おい、とりあえずうちらに挨拶しろよ」
若い女の一人が不遜な態度で言うが、Urewは反応できないでいる。
.......................
.......................!!!

「ぅぐふっ」
突然女がUrewの股間を蹴り上げた。
自分の性器を両手で押さえ四つん這いになるUrew。激痛のあまり口からは涎が垂れている。息が苦しそうだ。

「うわー、かわいそ。もうちょっと優しく蹴ってやれよ」
「こいつの礼儀がなってないからさー。厳しくしつけないと」
男女の会話がUrewの頭に降りかかる。女が重ねて言う
「おら、いつまでうずくまってんだよ。さっさと立って挨拶しろ」
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85 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 05:01:02.64 ID:3aRy45ro
これ以上の痛みを与えられることを恐れたUrewはヨロヨロと立ち上がろうとするが、ズキズキと疼く股間は抑えたまま、中腰の姿勢になるのが精いっぱいだった。

「笑える恰好だね。ほら、挨拶と自己紹介は?」

「あの...こんにちは」

息も絶え絶えに子供のような挨拶をするUrew。すると女が再び蹴る素振りを見せた。ビクッと身を竦めるUrew。

「もうマンコ蹴られたくない?」

質問されて、思わず素直に頷いてしまう。

「じゃあハッキリ言ってみろ」

「もう...蹴られたくないです」

女がイライラしながら重ねて訊く
「何をだよ」

「あの...股間を...」

「股間じゃなくてマンコだろ?」

「え...いや...」

「もういいや。おい、代わりに思い切り頼むわ」
女が合図すると、体格のいい男がUrewの前に歩み出る。こんな男に思い切り蹴られたら、自分の性器は壊れてしまうだろう。

「ごめんなさい!マンコ蹴られたくないです!もう蹴らないでください!」
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86 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 05:18:23.53 ID:3aRy45ro
思わず屈辱的な言葉を発してしまったが、先ほどの股間蹴りの激痛で生命の危険すら感じていたUrewには仕方のないことだった。

「そっか。まあ蹴らないでおいてやるか」
女の子の言葉にUrewは安堵する。

「とりあえず手短に説明するわ。あたしらはこれからあんたを珍芸豚として仕込んでいくから。
珍芸豚ってのは、命令されればいつでもどこでも恥ずかしい芸を披露して皆様を笑わせる豚のことね。
堂島さんを怒らせずに身体を差し出してれば、こんな悲惨な思いしなくて済んだのに。馬鹿だったね」

話されている言葉は分かるが、その意味が頭に浸透せず素通りしていく。あまりに現実離れした状況にUrewはついていけない。

「さっそく実践といくか。とりあえずうちらの前で尻文字で面白おかしく自己紹介しろ」

「え...あの...」

相変わらず反応できないUrewに、再度股間蹴りが襲う。一度許されてからの不意打ちのタイミングで、先ほどにも増して耐えがたい痛みだ。
「ひぎぃっ!」
股間を抑えてまたもうずくまるUrew。痛みと恐怖から「ごめんなさい...ごめんなさい...」と涎と鼻水まみれの顔で泣いて謝り続ける。

「さっさと立ってケツで文字書け」
容赦なく女の声が襲う。
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87 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 05:47:31.48 ID:3aRy45ro
結局数分ほどもうずくまっていたが、痛みが引いてきたところでヨロヨロと立ち上がり、男女に尻を向けるUrew。
生来シャイで恥ずかしがり屋のUrewにとって、尻文字なんて人生で初めての経験だ。

「いっとくけど、中途半端にやりやがったらまた蹴るから。思いっきりいけよ。ちなみに書くのは漢字で本名な」

残酷な命令だ。無礼な若者たちの前でアーティストとしての名を引き剥がされ、しかもその本名を告げるのでは尻による文字なのだ。

「よーし、じゃあそのふわっとしたロンスカは捲り上げて、パンツ丸出しでいってみよう」

Urewは抵抗を見せず従った。白のロングスカートの中の下着もまた白で、その布に包まれた柔らかそうな尻に男たちは「ヒュー」と口笛を吹いた。
Urewは必死で尻を振った。二度と股間を蹴られたくない一心で、複雑な漢字を表現するためにクネクネと腰を動かした。
その機敏で滑稽な動きは、Urewの歌う神秘的な姿からはとても想像のつかないものだ。
普段のUrewを知る人もまた、このパンツ丸出しでキビキビと尻文字を書く後ろ姿を見て、それがUrewだと信じることはできないだろう。

最後の文字を書き終えたが、Urewはスカートを下ろさずにいた。何かいちゃもんをつけられそうな気がして怖かったのだ。
滑稽なまでにクネクネと尻を振った結果、パンティが半ばTバックのように尻たぶに食い込んでいるのを感じていたが、それを直すこともしなかった。
しばし無言の男女。スカート捲りで尻を見せたまま立ちすくむUrew。沈黙が何より痛かった。


「...いや、なんというか、無言でやられてもなあ」
「盛り上がりようがないよね」
「むしろ盛り下がったわ」
間を置いてポツポツと囁かれる自分の尻文字自己紹介への酷評に、Urewは後ろ向きでただ震えることしかできなかった。
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88 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 07:17:32.07 ID:3aRy45ro
「っあそーれそーれそーれそーれ♪」
「わったしーのなーまえはこーうかくのぉ♪」

いまやUrewは全裸で、滑稽な掛け声をあげながらガニ股で尻文字をしている。
合間合間に両手で自分の尻たぶをピシャリと叩いたり、尻肉を左右に開いて肛門を見せるのも忘れない。
ときおり弾けるような笑顔で振り向くのも演出の一つだった。自分の曲を歌っているときの神秘的な姿とは程遠い、ぶりっ子アイドルのような笑顔だ。
何度も女たちに尻文字のダメ出しをされたあげく、次に面白く出来なかったら小指を切り落とすとナイフを見せられ、死にものぐるいで笑いを取りにいっている。
下の毛を処理したことのないUrewは陰毛がかなり濃いほうで、遠目でも肛門周りの毛が確認できる。
あろうことかその日は尻毛の数本にトイレットペーパーのカスが付いており、それを見せるたびに「ウンカス野郎」と女たちの爆笑を買った。


「おー、中々よかったよ」
「やれば出来るじゃん」

Urewは曖昧に頷く。あれほど無様な尻文字芸を披露したのち、火照ったUrewの悲しげな顔はなおも美しい。

「今の尻文字自己紹介はバッチリ録画しといたから。もし今後私たちに逆らったり警察にタレ込んだりしたら、この動画が速攻で日本中に出回るからね。ミステリアスな人気歌手が全開の笑顔で本名尻文字自己紹介してる姿がさ」
「しかもウンカス見せながらねw」

恐ろしいことを告げられ、Urewは怯える。あんな姿がネットに出回ったら、歌手としてのキャリアどころか人としての生活すら終わってしまう。

「じゃー次はこれ着けて」

女の一人から電子機器に繫がれたリストバンドのようなものを手渡された。常にUrewへの指示を出してくる様子から、彼女がグループのリーダー格であることが分かる。

「これ、超高性能の嘘発見器。今から人気歌手にインタビューするから」
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89 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 07:29:23.23 ID:3aRy45ro
「最初の質問。あんた自分の顔が可愛いって思ってるよね?」
「えっ...そんなことないです」
思わず反射的に否定したが、嘘発見器が「ピッピッピ」と音を鳴らす。
「いきなり反応してんじゃねーか!やっぱ自分で可愛いって思ってるんだ」
Urewは自分の全てに自信があるわけではなかったが、顔立ちが整っていることは自覚していた。
女性なら誰しも自分の容姿にある程度の自信を持つものだが、
そういった雰囲気を周りに見せないUrewが機械によってそれを暴かれるのは、
こらえようもなく恥ずかしいことだった。

「次嘘がバレたら動画公開ね。すべての質問に正直に答えること」
「...はい」
「もう一回聞くよ。自分の顔が可愛いって思ってる?」
「はい。可愛いと思っています」
機械は無反応だ。
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90 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 07:41:36.54 ID:3aRy45ro
「天使の歌声とか言われてるけど、ただのナルシルトじゃねーか。
次の質問。あんた本名は芋っぽい名前だけど、なんでUrewなんてアーティスト名で活動してんの?」
「あの...おしゃれな名前で活動したかったからです」
彼女の楽曲、MV、ビジュアル、そしてアーティストイメージまで含めてすべてが神秘的で、それが世間を魅了していた。
その一つである名前を「おしゃれな名前にで活動したい」という浅はかな理由で決めた事実を自らの口で告白し、またもやたまらない恥ずかしさを感じた。

「ところで何でケツ毛にトイレットペーパーついてるの?」
「今日、レコーディングスタジオでお手洗いに入りました」
「トイレで何したの?」
「えっと...大きい方を」
「大きい方じゃ分かんねーよ」
「うんちをしました!」
どんな単語で事実を告げるかなど嘘発見器に関係ないのだが、リーダーの迫力に怯えついつい口を開いてしまう。

「え、歌う前にウンコしたの?」
「はい」
「ウンコしてどんな気分だった?」
「スッキリしました」
「じゃあ今日レコーディングした曲はずっとウンカスついた状態で歌ってたんだ」
「...はい」
一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com
91 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 07:59:09.54 ID:3aRy45ro
「オナニーはどのくらいしてんの?」
「週に4回くらいです」
「え、性欲つよっ。引くわ」
決しておかしな数字ではないのだが、当然ながらオナニーの頻度など周りと比べたことのないUrewは、性欲が強いと指摘されたことを真に受けショックを受ける。

「堂島さんの誘いを断ったのはなんで?」
「...気持ち悪いと思ったからです」
「中年嫌いなの?」
「好きではないです」
「芸能人だと誰が好き?」
「平岩翔くんです」
平岩翔は男性アイドル専門の大手事務所、Journal'sが近年売り出し中のグループNight&Princeのメンバーである。
嫌いな女性の方が少ないだろうが、神秘性が売りのUrewが焦がれる芸能人としてはずいぶんとミーハー趣味にも思える。
「平岩くんの何が好きなの?」
「顔です」
「ただのミーハー女じゃねえかよ!がっかりだわ」
「すみません」
自分でも恥ずかしいと感じるのか、必要もないのに謝ってしまう。
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92 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 08:16:11.12 ID:3aRy45ro
「平岩くんをオカズにオナニーしたことあるよね」
「...あります」
「平岩くんとエッチ出来るならしたい?」
「...したいです」
「聞こえない。ハッキリ言えよ」
「平岩くんとエッチしたいです。」
若い女性なら持っていても当然の願望なのだが、どうしてもアーティストUrewのイメージからはかけ離れている。
嘘発見器によって、作り上げられたアーティスト像までも壊されようとしているのだ。

「ちなみに今日ここに男三人いるじゃん。あの中の誰か一人とだけ今からセックスしなきゃいけないとしたら、誰がいい?」
男性たちのうち、一人は長い金髪で浅黒、服装はだらしなくどこか小汚い外見だ。
一人はスキンヘッドで体格がよく、サングラスをかけている。醜男というほどではないが、イケメンとはいえない。
残った一人だけ、明らかに毛色が違った。薄い茶色のマッシュヘアーで、服装も爽やか。
アイドルのような美しい顔立ちにはヒゲの剃り痕も見えない。
Urewはその男を指さし、「あの人がいいです」と答えた。

「まじでただの面食いじゃねーか!」
女は爆笑する。
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93 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 08:34:58.76 ID:3aRy45ro
「堂島さんの誘いを断ったせいで、あんたはこれから珍芸豚として生きていくわけだけど、今の気分はどう?」
「とても怖いです」
「まー、さっきの尻文字自己紹介の10倍はおもろい芸を今後はいつでもどこでも披露してもらうからね。後悔してる?」
「後悔しています」
「何を後悔してんの?」
「堂島さんのお誘いを受け入れ、堂島さんの女にして頂くべきだったと思っています」
「今からでも必死で謝ったら許してくれるかもよ?珍芸豚じゃなくて堂島さんの女にしてもらう?」
「ほんとうですか?はい!珍芸豚じゃなく女にしてもらいたいです!」

「よっしゃ!じゃあ一発入魂の謝罪芸いってみよう」
「謝罪芸...ですか?」
「自分のケツの穴を指でほじくってニオイを嗅げ。んで、その臭さにのたうち回れ。
さんざん暴れまわったあげく白目を向きながら『こーんなくっさいケツの穴、自分じゃ綺麗に出来ましぇん!
堂島様、わたしのウンコまみれのケツの穴、ペロペロ舐めて綺麗にしてくだちゃい!』とバンザイがに股のポーズで叫べ」
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95 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 19:10:31.40 ID:3aRy45ro
>>94
ありがとうございます。ここで無茶苦茶に書きなぐっているので
誤字脱字が多く流れもデタラメですが、もし皆さんからの需要があるならいつか清書したいと思います。
一発芸を強要される女の子の小説part6 [無断転載禁止]©bbspink.com
97 :名無しさん@ピンキー[]:2021/02/26(金) 19:42:28.86 ID:3aRy45ro
「んごおおおお!わたしのケツの穴くっせええええええええ!ありえねええええええ!
!うぼおおおおあああ何だよこのウンコ臭ぅぅはああああああ!」
両方の鼻穴に人差指と中指を突っ込みながら、
あの美しい歌声からはかけ離れたダミ声を上げつつリビングを気が狂ったようにに転げまわるUrew。

先ほどの「うう!くさいよおおお!」などという生温い演技は一瞬で却下され、機嫌を損ねたリーダーからあわやナイフで小指を切断されそうになった。
いま行っているのは必死の懇願で許された、FIrst TakeならぬSecond Takeである。
上品に生きようと努めてきた自分のなかに、こんなボキャブラリーがあったことが悲しい。
ひた隠してきた自分の汚い部分をすべて見るような思いだ。
ミステリアスな雰囲気がもてはやされていたが、所詮それも人知れず演じていた浅はかなキャラ作りだったのかもしれない。

素早く立ち上がったUrewは脚を外に90度に開き腰を落とし、両手をピンと上に伸ばし万歳のポーズを取る。
思い切り白目を向き鼻穴を開きながら、あの指定された台詞を大声で叫ぶ。
「こーんなにくっさいケツの穴っ、自分じゃ綺麗に出来ましぇえええん!
堂島様!わたしの臭すぎるウンコまみれのケツの穴、ペロペロ舐めて綺麗にしてくだちゃいいいいい!」


「はい、おっけー。堂島さんに動画送信してやるよ」
何の感情も見せず女が言う。その冷たい反応にUrewは傷つく。
せめて爆笑してくれたほうが救われる。

数秒後、女の携帯が鳴った。
「あ、返信きたわ」
彼女はUrewにチャットの画面を見せる。そこにはこう表示されていた。

「遠慮しておく。ただただ気持ち悪い」


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