- 山文京伝についてPart79 [無断転載禁止]©bbspink.com
92 :名無しさん@ピンキー[]:2020/07/04(土) 01:36:02.68 ID:Y/g+Ls2U - >65
聖女と悪女の二面性 まさにその通りだと思う。 妻母としては旦那らを愛しつつも、牝としては卍を愛する女となったということだろう。 どんなに理性で否定しても、どんなに父を想っていてもというのは唯子さんの正直な気持ちだろうと思うね。 月下香の檻というタイトルを色々妄想したきたが、最終回までの流れを見るに 月下香の二輪の花に妻母、牝としての二つの顏という二面性をあてはめ 快楽という檻に閉じ込められて、危険な関係を続けるという解釈があうと思う。 家族を想う気持ちの裏で所有される愛され方の虜にという言葉にもそれは示されているのではなかろうかと。 また、単項本のあと書きでは、 意識すらしていなかった自身の奥底に育っていた欲求 無自覚にでも次第にそれに気がついて抵抗しつつも、強い男の性に惹かれ馴染んでいってしまう。 こんな感覚やそれに伴う変化が月下香のテーマとある。 それは、長い調教によって、妻母として生きてきた唯子さんの女の部分を強制的に目覚めさせられ牝としての唯子が共存するようになったのだと解釈している。 作中でも山姫シリーズのように旦那らを愛していないなどと罵倒したりしないで 最後まで卍に抱かれながらも旦那に謝りつづけており、卍だけを愛するとも話さず、卍の女になれて幸せですという表現にとどめたのも 牝としての心や体は卍のものになっても、妻母としての旦那らを愛する唯子さんも存在するからということを示したのではと感じている。 旦那を愛する気持ちがあるなら、あんなひどいことはできないという思いもあるが、それが同人のインタビューで 話していたスイッチ論なんだと思う。 牝を目覚めさせられた女の悲しい性であり、そんなことさえできるように長い時間をかけて調教されたということ なんだろうと思っている。 長文すまん。
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103 :名無しさん@ピンキー[]:2020/07/04(土) 09:45:53.09 ID:Y/g+Ls2U - >101
98に記載したように、 妻母である唯子さん、牝である唯子さんの2人が存在するからだろうね。 妻母としての唯子さんが、暁年らを愛しているとわかるからこそ一緒にいるのだろう。 たとえ、牝の部分が大半で妻母の部分が少なくても、妻母である限り、暁年にとってはともにありたい と思うことは至極当然の選択なんだろうね。 嫉妬はあっても、牝の燃焼を覚えた唯子さんは手に負えない、満足させることはできないわけだし。 セックスの優劣で人の価値が決まるとは暁年の感覚にはないだろうから。 それでも、この先、妻母の部分がなくなっていくようであれば、嫉妬や憎しみで狂うことも あるだろうね。その時が破滅の瞬間なんだと思う。
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106 :名無しさん@ピンキー[]:2020/07/04(土) 10:47:31.71 ID:Y/g+Ls2U - >104
暁年の中では牝として卍を愛する唯子さんに関する嫉妬がどこまで大きいかだけど 今は妻母である唯子さんに対する気持ちが大きいと思うよ。 一度失った妻を二度と失いたくないだろうし、家に帰れば出迎えてくれる 妻がいることが何よりも幸せなんだろう。 牝となって狂ったことに対しては嫉妬よりも哀れみの気持ちが大きいんではないかな。 望まずも調教されて精神を病んでしまったって思ってるのかと。 性欲の衰えた旦那にとっては体の関係よりも、一緒にいることの方が至極自然であり 夫婦として心がつながっていることが価値のある事。 だからセックスに溺れる妻に対しての嫉妬はあまり大きくはならないのかなと思っている。 トリガーを引くのは唯子さんだと思うね。 妻母としての唯子さんが少なくなって、旦那が愛を感じられなくなったら 一気に破滅すると思う。
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113 :名無しさん@ピンキー[]:2020/07/04(土) 12:08:42.17 ID:Y/g+Ls2U - >110
なんというか、暁年にとっては唯子さんを卍にとられたという感覚は あまりないのではないかと思っている。 妻としては変わらず自分とつながっているが、牝としての唯子さんはもともと 暁年と暮らしていたときにはなかった人格で あらたなに目覚めた自分の知らない部分が卍を愛してしまったというかね。 だから、嫉妬よりも、驚き、哀れみ、唯子さんの半身を奪われた悲しみの感情の方が強いと思う。 唯子さんが遠慮がなくなり、妻として愛情が薄れてくることによって その感情は失望に変わり、不満や憎しみの感情が大きくなっていくのかと思っている。
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