- 男どすこい!part26 [無断転載禁止]©bbspink.com
15 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:33:04.20 ID:c+EBtkIW - むかしむかしあるところに弱い弱〜いほもおじいさんがおりました
おじいさんがしばかりをしているとなんと丸々太った青年が傷だらけで倒れているではありませんか 「そろそろ弟子のかずもへってきたし、こやつを助けて部屋に入れてやろう」 おじいさんは下心満載で彼をたすけました。
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16 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:34:57.62 ID:c+EBtkIW - けんめいな治療のすえ、青年は目を覚ましました。
青年は助けてくれたおじいさんに涙を浮かべながら感謝をしています。 「おまえを助けてあげたのだから、これから明神会というわるいれんちゅうを退治してくれんか」 おじいさんは情けにつけこんで青年に命令しました。
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17 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:36:48.12 ID:c+EBtkIW - 「おぬしだけでは不安なので、3人お供をつけよう」
達磨、坊主、鬼熊の3人が青年の仲間になりました。 3人とも巌のような立派な体躯です。でも大吾にとってはどれもいっしょのように思えました。中でも数珠をして必死に自己あぴーるをしている坊主は一際彼の目に哀れに映りました。
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19 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:39:21.96 ID:c+EBtkIW - 4人はけものみちをひた歩き、明神会の本部にむかいました。
えっほ、えっほとあるいていくうちに、明神会の立派なおうちにたどり着きました。 「これはすごい」 おにくまがおどろききました。 かわらぶきの大きなおうちは、おじいさんのすんでいるどうくつとは比べものにならないほど立派なものだったのです。
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20 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:43:45.08 ID:c+EBtkIW - おしろのようなおうちから、ひげをたくわえたおじさんが出てきました。どうやらこのおうちのおかしらさんのようです。
「わたしのおうちに何か用ですか?」 「どうしたら、こんなりっぱなおうちに住めるんですかい??」 だいごたちは最初のもくてきもわすれ、おじさんにおかねもちになるひけつをおしえてもらおうとしました。 「おかねもちになるには、きんをほることです。このやまにもくらのすけというお方がすんでいるどうくつのなかに、金脈が眠っているそうですよ。」 「おじさん、ありがとう」 4人はお礼をいい、おおいそぎでおうちをあとにしました。
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21 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:47:05.83 ID:c+EBtkIW - 4人はけものみちをおおいそぎでひきかえしました。
あしのかわがすりむけてもあせが滝のようにふきだしてもおかまいなしです。 やまはだがあかくそまったころ、だいごたちはどうくつにたどりつきました。 おじいさんは彼らをみておどろきました 「なんじゃおぬしたち、もうかえってきたのか?」
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22 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:49:55.25 ID:c+EBtkIW - 「みょうしんかいのやつらを倒してきたのだろうな?」
「おやかた!それどころじゃねえですぜ!!ここには金が埋まってるんでさあ!!」 けもののようなこえで坊主がさけびました。 だるまやおにくまはつるはしでどうくつを掘り始めました。 大吾ははんきょうらんになっているおじいさんをはがいじめにしています。
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24 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:53:30.26 ID:c+EBtkIW - ほりすすめたじめんに4人のあせで水たまりができるころ、つるはしがなにかかたいものにぶつかりました。
「金だぁ!!」 4人はこうふんしほりおこしましたが、なんとそれはおじいさんがひみつりに使っていたしぇるたーだったのです。 中を開くとあらおどろき!! エアコンにこたつや、さいしんのげーむまではいっているではありませんか。
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26 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 10:57:33.91 ID:c+EBtkIW - じぶんたちにごみのようなくらしをさせておいて、おじいさんはひとりだけぬくぬくと暮らしていたんだとかんがえると、さんばかの心に燃えるものがありました。
おじいさんはふゆかいそうにそっぽをむいています。 おおげんかが始まるとおもわれたそのとき 「すげえぜ!!これが金ってやつかい〜っ!!」 だいごには金が何なのかわかっていませんでした。 ただめのまえのべんりな道具におどろき、はしゃいでいます。
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27 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 11:00:05.91 ID:c+EBtkIW - 「へへったくよお」
「しかたねえなあだいごは」 むじゃきによろこぶだいごをみて、さんばかはおこるのがばかばかしくなりました。 それからかれらは、こたつをかこんでぱーてぃをしました。 こんがりやけたチキンにケーキやしょうちゅうでおおさわぎ! でもおじいさんのつくった煮っころがしはだれもたべてくれませんでした。
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28 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/12(土) 11:02:44.15 ID:c+EBtkIW - それからおじいさんもはんせいし、いまではみんなでそのへやを使えるようになりました。
へやにはえがおがあふれ、おじいさんはひとりじめをしていたことをはずかしく思っています。 ほんとうのきんみゃくとは、おかねをたくさんもっているとか、おうちがりっぱだとかそういうことではなく、たいせつなともだちのえがおがいちばん大事だったということです。 温かいですね。この話はこれでめでたしめでたしです。
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