- 山文京伝についてPart71 [無断転載禁止]©bbspink.com
179 :名無しさん@ピンキー[]:2019/10/05(土) 20:20:37.93 ID:BwUKAe0d - 暁年の想定外の反撃があったとはいえ、あの時ピースはすべて揃ったことになる。月下香をひとつの形として完成させるための。
そのピースは、卍の手のなかにあった。唯子を奪うには、最高の舞台が整った。 鬼の形相を浮かべ暁年達と対峙したあのシーン。あの時、決着をつけるべきだった。 暁年達が戻るのを待ち、二人に冷静さを取り戻させる。必要とあらば取り押さえ、唯子の口からことのいきさつを説明させる。 暁年との会話で、ごめんなさいとしか言えない唯子。 あとは暁人の時と同じことをすればいいだけ。 うまくいけば卍の妻、決別宣言まで引き出せたかもしれない。 あの決定的な局面で、決着をつけずに月下香の檻を完成させなかった卍。 暁年の、あの一撃で卍が造ろうとした月下香の檻は崩壊したのかもしれない。 揃ったピースは、卍の手からこぼれおち、月下香もバラバラになってしまった。 再びピースが揃った時、誰の手によってどんな結末へ導かれるのだろう。
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