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名無しさん@ピンキー
フランス書院非公式掲示板 その53 [無断転載禁止]©bbspink.com

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フランス書院非公式掲示板 その53 [無断転載禁止]©bbspink.com
432 :名無しさん@ピンキー[sage]:2019/03/25(月) 21:33:48.83 ID:BvUh4cAQ
■受賞作講評

■新人賞

「恩返しさせてください」(Y.Sさん)

 子持ち未亡人、未亡人兄嫁、未亡人教師、という三人の未亡人が、少年に「恩返し」を施していくという誘惑小説。
 お風呂、アナル、パイパン、口紅、専用風俗嬢、など、それぞれのヒロイン独自のシチュエーションを用意するなど、読者を飽きさせないサービス精神に唸らされた。
 ただ「恩返し」というテーマで作品に統一感はあったものの、どれも似た展開で構成されていて(少年に女性が感謝、そのあと濡れ場)、単調な展開すぎるという印象を抱いた。だが、弊社レーベルの熱心な読者だということが随所に感じられる好篇であった。
 異例の早さではあるが、5月刊の刊行が決定した。現在の原稿をブラッシュアップしていけば、必ずやフランス書院文庫読者の琴線に響く作品になるだろう。今後の大きな飛躍を期待してやまない。
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433 :名無しさん@ピンキー[sage]:2019/03/25(月) 21:35:12.38 ID:BvUh4cAQ
「誘惑の館、三人のお姉さん」(S.Kさん)

 両親を亡くし、資産家の親戚に引き取られた少年が、年上の三姉妹に甘く誘惑される王道の誘惑モノ。
長女は爆乳のクールビューティ、次女は家庭的で母性的な癒し系、三女は露出高めのギャル系……と、まさに言うことなしである。
雰囲気はいわゆる「おねしょたハーレム」ものであり、真っ先に秋月耕太先生の作風を思い出した。
誘惑系作品で大事なのはヒロイン側のセリフ。この著者のひねり出す数々のセリフにはセンスを感じた。男女の会話の掛け合いに勢いとバネがある。
 ただ、残念だったのは地の文だ。セリフのテンポはいいのに、間に差し挟まれた地の文でひっかかってしまう。
単純なアドバイスとして、もう少し一文を短くしてみてはどうだろうか。簡単に表現すればいいのに、自ら難しくしている気もした。

「甘く危険なルームシェア相関図」(K.Oさん)

 25歳の年上OLにアパートに誘われて初体験する少年の話。同じ部屋でルームシェアをしている別のお姉さんが加わり、甘い三角関係が展開される。
アパートの隣の部屋にいそうな、ちょっとエッチなお姉さんがリアリティをもって描けている。少年の初体験の感動も伝わってくるし、濡れ場の描き方もいい。
変にひねらずに、王道の誘惑モノで応募してくれたことは高く評価したい。
 ただ、濡れ場に力が入ってくると、地の文が重くなり、使われる単語が固くなる傾向が見受けられた。
肩に力が入りすぎているとでも言うのだろうか。もう少し、いい意味で力を抜いてみてほしい。また、セリフが四文字言葉に頼りすぎている印象もあった。
フランス書院非公式掲示板 その53 [無断転載禁止]©bbspink.com
434 :名無しさん@ピンキー[sage]:2019/03/25(月) 21:37:04.14 ID:BvUh4cAQ
「肉欲の美人オーナー 男の娘カフェの従業員である美少年をつまみ食い」(O.Mさん)

 男の娘カフェの女性経営者、担任の女教師、姉……三人の年上女性から誘惑される男の娘の少年の話。男の娘という点を除けば、王道の誘惑モノと言ってもいい。
男の娘モノは以前から、投稿原稿にぽつりぽつりと混ざり始めていたが、最終選考まで進んだ作品はなかった。
今回、本作が残ったのは、過去の男の娘モノと比して、もっとも小説としての完成度が高かったからである。
 ただ、フランス書院文庫の読者は4、50代の中高年である。はたして男の娘が受け入れてもらえるのか、という不安がどうしてもぬぐえなかった。
すでに世の中に流通している男の娘モノの官能小説に関しても、電子では悪くないのだけれど、紙の本では……という印象を抱いている。
新しいテーマの魅力とニッチさ(市場の小ささ)で悩んだ末、今回は受賞には至らなかった。

「義母への姦射」(A.Yさん)

 義理の母を三日間、調教旅行に連れ出す悪魔少年の話。
「三日間」と言っているが実質一日の話で、物語としては一応の着地を見ているようであるが、本作品は「未完成」のように思われてならなかった。
母子、真理子と健介の関係が、滞在中にどのように変化していくのか、もっと読みたかった。
 台詞が魅力にあふれていたものの、登場人物の設定が足りない印象を覚えた。
本文中、義母が自分のことを自分の名前で呼ぶところや、27歳が熟女なのか、など、疑問に思うところも散見された。
「細部に神は宿る」という言葉があるが、物語の細かな部分で粗が目立ち、魂が込められていない、という評価をくださざるを得なかった。
ただ、荒削りではあったが、才能は随所に感じ取ることができた。


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