- 母親が他人に侵される 漫画・小説 #14
326 :多部聡の憂鬱 ◆pQBymCKmbj68 [sage]:2013/05/21(火) 10:03:57.18 ID:vshe+4p5 - 56.
母さんは黙り込んでいる。 あの強気な母さんが、遥か年下の、しかも教え子に、ここまでの振る舞いをされて 屈辱を感じていないはずがない。引っ叩かないのが、不思議なほどだ。 そんな雰囲気をさすがに感じ取ったのか、杉浦は笑うのを止めた。 「…しょーがないな。ほら。おいで」 そして、そう言った。母さんを誘った。 「いつまでも立ってないでさ」 ベッドの縁。自分の隣を指で示す。 母さんは動かない。 「三津子」 杉浦が、その名を呼んだ。もう意地を張るな、と。その声音が自信に満ちていた。 すると、母さんがゆっくりと動いた。前に、歩を進めた。 まるで見えない糸に絡め取られ、導かれるように。杉浦のもとへと。 杉浦は、満足そうな表情でそんな母さんを見つめている。 淫らな装束の母さんは、やがて、杉浦の隣に従順に腰掛けた。 杉浦が、その肩を抱く。優しい仕草だった。 母さんが、安堵したように、身を任せた。自ら杉浦に凭れ掛かるように寄り添った。 そしてゆっくりと右手を挙げる。 自分の肩を抱く杉浦の手の甲に──母さんは、自らの掌をかぶせていった。 その光景は。 どう見ても。恋人どうしの睦み合いだった。 互いの身も心も知り尽くし、慣れ親しんだ男女の機微に溢れた行為だった。 「…そう、イライラすんなよ」 柔らかな声音で、杉浦は言った。言われた母さんは、弱く眉根を寄せた。
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- 母親が他人に侵される 漫画・小説 #14
327 :多部聡の憂鬱 ◆pQBymCKmbj68 [sage]:2013/05/21(火) 10:05:53.90 ID:vshe+4p5 - 57.
杉浦は、母さんの頬に唇を寄せる。優しい口づけ。それを何度か繰り返す。 母さんの手が、強く杉浦の手を握るのが分かった。 「…こっち向いて」 言われた母さんは、素直に杉浦の方を向いた。切羽詰まったような表情をしている。 すぐさま杉浦が、母さんの唇を奪った。 「…ん、ふ…」 すぐに舌を入れられたのか、母さんが、甘い抵抗のような、くぐもった鼻息を響かせた。 杉浦の手は、母さんの肩から、顎へと移る。 母さんが首を逃がすことのできないように顎を掴み、上向かせ、そして母さんの口を貪る。 粘膜と粘膜。舌と舌が奏でる淫らな水音が寝室に響いた。 「ん、んぅ」 やがて、母さんがやや苦しげな呻きを漏らすと、ようやく杉浦は口を離した。 「舌」 そう言った。 母さんは、それだけで杉浦の指示の意味を理解したのだろう。 舌を、伸ばした。口を半ば開き、舌を杉浦の求めるままに、精いっぱいに伸ばす。 杉浦も舌を出して、母さんの唇を、舐めた。 母さんがそれに応える。懸命に母さんは舌を上下、左右に動かした。 舌と舌を舐めあう淫らなキス。濃厚なキスだった。 ぴちゃ。ぴちゃ。 そんな音が聞こえてきそうだった。 初めて目の当たりにする、母親の痴態。 俺が信じていた母さんの、俺に対する決定的な裏切りの場面。 なのに俺は、熱い興奮に、これまで経験したことのない興奮に、襲われていた。
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328 :多部聡の憂鬱 ◆pQBymCKmbj68 [sage]:2013/05/21(火) 10:06:39.33 ID:vshe+4p5 - メッセージをいただいている皆さん、どうもです。
たいへん遅筆で申し訳ないのですが、何とか少しずつ進めていきます。よろしくです。
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