- 母親が他人に犯される 漫画・小説 #13
179 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 04:24:33.44 ID:LglPU8Zy - 予定通り連載を続けます(笑)
「嘘じゃないです。『処女未亡人』という作品があります。『人妻女子高生』もあります。」 「幼な妻だね」 「違います。ヒロインは20代後半です。分け合って女子高に通っているんです」 「セーラー服で?」 「そう。で、教師に迫られて『やめてください。夫が居るんです』って」 「ひゃひゃひゃ」 久子がひっくり返って笑う。慌てて一郎がコップを取り上げた。 「こぼさないでくださいよ」 「ごめんごめん」 「いやぁ、改めて文学ってすごいって思ったよ。文学少女でよかった。人間の発想は自由だね。」 「限度がないですね。」 「ほかにどんなのが考えられるかな」
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180 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 04:25:12.07 ID:LglPU8Zy - 「『金髪上司』なんてのはありでしょうね」
「外資かな?」 「外資ですね。取引先の秘書でもいいんですが、いきなり金髪美人と仲良くなるのは難しい」 「そうか。上司ならゆっくり落とせると」 「そうです」 「じゃぁさ、女子高チャイナ服ってのはどう?」 「うーん、難しそうですね」 「なんで?金髪もチャイナ服も似たようなもんじゃん」 「確かに、絵にすると同じなんですが、文章にするとだめなんですよ。」 「ちょっとまった。あ、そうか。金髪は外国人だっていうことだが、チャイナ服じゃコスプレか」 「そうです。まぁ、そういうシチュエーションでかけないこともないと思いますが、文字で書くからチャイナ服 萌えってのは難しいですね」 「特に神の視点では難しいね」 「そうです。」
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181 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 04:25:46.83 ID:LglPU8Zy - 「だんだんわかってきたぞ。で、ヒロインの種類というか、属性には定型性があるの?」
「ありますよ。ヒロインは、堅いこと。これは鉄板です。」 「お堅い女性を落とすのが楽しいんだ」 「そうです。これは無理だろうという女性。あるいは、これは穢れない誰もが思う少女。そういう女性が男の腕に 落ちていくカタルシスがいいんです」 「それは田中君の性的嗜好じゃないのかい」 「そうですよ」 「自分の好みで作品を書くのかい」 「ジャーナリストじゃないですから。トルストイが無理してラノベ書かなかったからって、誰も批判してないでしょ」 「君はトルストイじゃないけどね。まぁいいや」 「嗜好の話はおいておくとして、実際に描かれる女性は堅くないこともあります。」 「そうなの?鉄板はどこいった?」 「鉄板は王道の話です。特にサラリーマン官能小説の場合、複数ヒロインが普通です。」 「一穴主義じゃないんだね」 「どこでそんな言葉を覚えたんですか!」 「てへへ」
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182 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 04:26:21.76 ID:LglPU8Zy - 「ヒロインが一人というサラリーマン官能小説もありますが、それは短編です。長編は必ず複数ヒロインが次々
主人公の手の中に落ちます」 「ふんふん」 「で、くどいてる時間がないから女性は割と簡単に体を開くのですが、それでも、堅い女性だというイメージは 重要なんです。」 「カタルシスのため?」 「そうです。」 「ふーん」 「どうしました?」 「反例を考えているの」 「ありますよ?」 「どんな?」 「70年代のように性がそれほどオープンじゃなかった頃には、オープンな女性がヒロインの話もたくさんあったようです。」 「なるほど。現実が堅すぎるから、ヒロインの存在自体がカタルシスになりうるんだ」
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183 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 04:29:56.44 ID:LglPU8Zy - 様子見乙w
しかしあっちの削除依頼もすげぇよなw もう必死じゃんw http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/housekeeping/1159309289/450-451 うわべでは「荒らしきゅーん こっち、こっち、こっちも荒らしてぇ〜ん」とか余裕かましてるフリしながら 陰では必死の削除依頼かよw 抜けないエロなんかより、やっぱサクラフブキのキャラの方が全然おもろいわw
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200 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 20:08:08.02 ID:LglPU8Zy - 予定通り連載を続けます(笑)
「じゃぁ、いかにもすぐに抱かれる女はヒロインの資格なしってわけだね。」 「何事にも例外がありますので断言はできませんが、正ヒロインとしては無しです。サブヒロインとしては十分 ありです」 「たとえば主人公を導いたり」 「あるいは助けたり」 「なるほど。ストーリーの面から言えば、確かに聖女オールキャストじゃ話にならないな」 「なりません。起承転結を複数ヒロインでやるならば、トリックスターが必要になります」 「起承転結なしのときには」 「聖女オールスターのほうが喜ばれるでしょう」 「なるほど。ヒロインの種類についてはわかったよ。ところで田中君、ふたつばかし苦情があるんだけど」 「なんですか」 「まずワインがない。次にシチュエーションの話はどうなった」 「先々週の芋焼酎があります」 先々週、「日本の戦記について語ろう」と久子がやってきたときの手土産が芋焼酎だった。久子の名誉のために 書いておくと、話の内容は至極まじめかつ重いものだった。 「君は焼酎でいいのかい?」 幾分とがめるような視線で久子が問う。いくら久子がさばさばしているとは言え、女性と二人で官能小説につい て話をするときに焼酎でもなかろう。 「いえ、艶っぽい話の話をするときには、幾分でもロマンチックなアルコールがほしいところです。コンビニに 買いに行きますが、ごいっしょしませんか?」 「ここに残って君のPCを漁るのも楽しそうなんだけど、そう言うことをするには少し回りすぎてる気がするよ。 エスコートしてくださる?」 いきなり上品な口調に変わる。 「よろこんで」 「ところで、二つ目の苦情ですが、いつになったらシチュエーションの話が出てくるのでしょう?」 「それは道すがらお話しましょう」
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201 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 20:08:44.32 ID:LglPU8Zy - 「シチュエーションに関してですが、これは大まかにいって精神的シチュエーションと行為的シチュエーション
に分けられます」 「図書館的な分類番号はあるかい?」 「もちろんありません。それから言うまでもないことですが、私が勝手に分類しています」 「だろうね」 「ところで精神と好意ってかぶってない?」 「好意じゃなく行為です。行う、為す」 「行うナスだって、ふふふ、田中君のエッチ」 「精神的シチュエーションというのは、主人公とヒロインの精神的な立場です。これがとても重要です」 「スルーしたね」 「ですが、文学である以上重要であることは自明です。たとえば主人公、あるいはヒロインの告白シーンは いやがうえにも場を盛り上げます。一方で、行為的シチュエーションは純文学では大した重要性を持ちませんが エロ本ではきわめて重要です」 「ねえ、行為って体位?」 さすがに声を潜めて久子が聞く。 「それも含めての行為です。たとえば、体位という言葉が出ましたので例にあげると、同じバックでもベッドの 上か、シャワールームか、鏡の前か、窓際かでまったく異なります」 「確かに。これはドキドキするね」 「ヒロインは堅い女、あるいは堅いイメージの女という話をしたときに、カタルシスだといいました。行為も同じ です。『あ、こんな』とヒロインが思う行為で初めてヒロインが生きます。」 「確かに」 「チェックシート的に体位を変えていくだけではエロ本としては持ちません」 「AVじゃないからね。挿絵でも有ると違うかな」 「挿絵がつくのは月刊誌に掲載されているときくらいでしょうね。なんにせよ、それは僕が目指すものじゃないです」 「プロ目指してるの?」 「いえ、表現を追求したいんです」 「えらいね。あと、芸の肥やしとか言ってお姉さんを押し倒さなかったところもえらいわ。」 「やった人は居るそうですが」 「そうなの?と、驚くもんかい。趣味と実益ってやつだろ」 「川上宗薫先生は、取り付かれたように女性を口説いたといわれています」
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202 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 20:09:22.20 ID:LglPU8Zy - コンビニで籠にワインボトルを3,4本放り込みながらも話は続く。
「実際には、精神的シチュエーションと行為的シチュエーションは切り離して考えにくいです」 「…相乗効果か」 「そうです。単体ではなんでもなくても、組み合わせると興奮が高まる。たとえば、コンビニの休憩室なんか 格好の場所です」 「見つかるかもしれない、という緊張感だね」 「そうです」 「『田中君、だめ、見つかっちゃうわ』ってやつだ」 「そうです。精神的なだけなら純文学です。好意的なだけなら教科書です。両方のシチュエーションがかみ合って はじめてエロ本のシチュエーション足りうるのです」 レジで一郎が勘定を払っている間、横で久子は今にも笑い出しそうなのを必死でこらえていた。レジ裏の休憩室で 行われる密やかな愛戯でも創造しているのだろう。 「先に出てればいいじゃないですか。変な目で見られてましたよ。」 自動ドアを出て、一郎がなじる。 「いや、『田中君、だめ、笑っちゃうわ』って、妙に興奮して」 「まぁ、それです。ヒロインが羞恥に染まるというのがエロ本では重要な要素になります。精神的シチュエーションと 行為的シチュエーションの組み合わせは膨大ですら、結果としてエロ本のシチュエーションは膨大になります」 「羞恥に染まらないと、田中君の好みに合わないのはわかったよ。でも、さっきのサブヒロインみたいに王道 じゃないシチュってもあるんでしょ」 ありますよ。たとえば凌辱のジャンルがそれです。
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203 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 20:10:50.49 ID:LglPU8Zy - >>199
>もっともっと かもーん!!! 応援ありがとうございます。まったりいきます。
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204 :ここで一言『感じて きたようだな』[sage]:2012/10/15(月) 20:11:30.81 ID:LglPU8Zy - 「凌辱って、エロ本の王道かと思ってたよ」
「そう言う見方もあるでしょうね。凌辱がわき道だってのは僕の趣味でしかありません。フランス書院では堂々たる 主流派です。ちなみにフランス書院のWEBサイトは www.france.co.jp なんですが、フランス政府は何も言わないん ですかね」 「エロも文化だと思ってるのかも」 「眼中にないのが真実だと思いますが、フランスのアパルトメントでは窓を開けたままやってるそうですから、 当たらずとも遠からずかもしれません」 「田中君は羞恥心がないエロは嫌いなんだよね」 久子がニヤニヤしながら聞いてくる。 「不可欠じゃないですよ。陶酔感のあるセックスは羞恥心をまとう女性と同じくらいすばらしいものです。が、 その場合も羞恥心があるといっそうよいものになります」 「ふふん、その辺は知識なのかい、経験なのかい?」 図星だったのか、言いよどむ。 「僕の女性経験を聞き出したいのなら、もう少し親密になってからにしてほしいですね」 「ほほう、腕の中で聞けよって言うの?ちょっと考えさせてもらいたいね」 「そうしてください。話を変えますか?」 どうも話の腰を折られて熱が冷めたらしい。 「ええ?頼むよ続き聞かせて」 「はい。何の話でしたっけ」 「凌辱は王道かって話」 「そうでした。凌辱は出版数では堂々たる主流派ですよ。それには理由があります」 「男性側の願望でしょ?」 「そうです。ほとんどの男は、望む女性すべてを抱けるわけでは有りません。というか、ほとんどの男は、 望む女性のほとんどを抱けません。まったく抱けない人も居ます」 「その衝動の代替としてエロ本を読む」 「そうです。手の届かない女性、手を出してはいけない女性、拒む女性を力ずくで自分のものにする。そういう 願望を形にしたのが凌辱ジャンルです。」 エントランスに入ってからさすがに一郎は口をつぐんだ。夜に自分が住むワンルームマンションの前で強姦の 話をするなど、無神経にも程がある。
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