- 母親が他人に侵される 漫画・小説 #12
825 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[sage]:2012/09/11(火) 14:04:47.53 ID:C1N4J/Gm - 「ヒロインは堅い女、あるいは堅いイメージの女という話をしたときに、カタルシスだといいました。行為も同じ
です。『あ、こんな』とヒロインが思う行為で初めてヒロインが生きます。」 「確かに」 「チェックシート的に体位を変えていくだけではエロ本としては持ちません」 「AVじゃないからね。挿絵でも有ると違うかな」 「挿絵がつくのは月刊誌に掲載されているときくらいでしょうね。なんにせよ、それは僕が目指すものじゃないです」 「プロ目指してるの?」 「いえ、表現を追求したいんです」 「えらいね。あと、芸の肥やしとか言ってお姉さんを押し倒さなかったところもえらいわ。」 「やった人は居るそうですが」 「そうなの?と、驚くもんかい。趣味と実益ってやつだろ」 「川上宗薫先生は、取り付かれたように女性を口説いたといわれています」
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826 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[sage]:2012/09/11(火) 14:07:13.89 ID:C1N4J/Gm - コンビニで籠にワインボトルを3,4本放り込みながらも話は続く。
「実際には、精神的シチュエーションと行為的シチュエーションは切り離して考えにくいです」 「…相乗効果か」 「そうです。単体ではなんでもなくても、組み合わせると興奮が高まる。たとえば、コンビニの休憩室なんか 格好の場所です」 「見つかるかもしれない、という緊張感だね」 「そうです」 「『田中君、だめ、見つかっちゃうわ』ってやつだ」 「そうです。精神的なだけなら純文学です。好意的なだけなら教科書です。両方のシチュエーションがかみ合って はじめてエロ本のシチュエーション足りうるのです」 レジで一郎が勘定を払っている間、横で久子は今にも笑い出しそうなのを必死でこらえていた。レジ裏の休憩室で 行われる密やかな愛戯でも創造しているのだろう。 「先に出てればいいじゃないですか。変な目で見られてましたよ。」 自動ドアを出て、一郎がなじる。
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827 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[sage]:2012/09/11(火) 14:09:36.98 ID:C1N4J/Gm - 「いや、『田中君、だめ、笑っちゃうわ』って、妙に興奮して」
「まぁ、それです。ヒロインが羞恥に染まるというのがエロ本では重要な要素になります。精神的シチュエーションと 行為的シチュエーションの組み合わせは膨大ですら、結果としてエロ本のシチュエーションは膨大になります」 「羞恥に染まらないと、田中君の好みに合わないのはわかったよ。でも、さっきのサブヒロインみたいに王道 じゃないシチュってもあるんでしょ」 ありますよ。たとえば凌辱のジャンルがそれです。 おお、あっちの削除依頼はノーチェックだった こっちの削除依頼がさらに追加www 今回残されるのはかよwww 既にイタチゴッコになってるんだから削除依頼した人もここに出てくりゃいいのに この流れだと30あたりが削除依頼人に比定されかねないし、それを見越した上の新手の荒らしかもね ・・・と、さらに燃料投下してみたりしてw
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831 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[age]:2012/09/11(火) 15:25:10.45 ID:C1N4J/Gm - 「凌辱って、エロ本の王道かと思ってたよ」
「そう言う見方もあるでしょうね。凌辱がわき道だってのは僕の趣味でしかありません。フランス書院では堂々たる 主流派です。ちなみにフランス書院のWEBサイトは www.france.co.jp なんですが、フランス政府は何も言わないん ですかね」 「エロも文化だと思ってるのかも」 「眼中にないのが真実だと思いますが、フランスのアパルトメントでは窓を開けたままやってるそうですから、 当たらずとも遠からずかもしれません」 「田中君は羞恥心がないエロは嫌いなんだよね」 久子がニヤニヤしながら聞いてくる。 「不可欠じゃないですよ。陶酔感のあるセックスは羞恥心をまとう女性と同じくらいすばらしいものです。が、 その場合も羞恥心があるといっそうよいものになります」 「ふふん、その辺は知識なのかい、経験なのかい?」 図星だったのか、言いよどむ。 「僕の女性経験を聞き出したいのなら、もう少し親密になってからにしてほしいですね」 「ほほう、腕の中で聞けよって言うの?ちょっと考えさせてもらいたいね」
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832 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[age]:2012/09/11(火) 15:27:24.22 ID:C1N4J/Gm - 「そうしてください。話を変えますか?」
どうも話の腰を折られて熱が冷めたらしい。 「ええ?頼むよ続き聞かせて」 「はい。何の話でしたっけ」 「凌辱は王道かって話」 「そうでした。凌辱は出版数では堂々たる主流派ですよ。それには理由があります」 「男性側の願望でしょ?」 「そうです。ほとんどの男は、望む女性すべてを抱けるわけでは有りません。というか、ほとんどの男は、 望む女性のほとんどを抱けません。まったく抱けない人も居ます」 「その衝動の代替としてエロ本を読む」 「そうです。手の届かない女性、手を出してはいけない女性、拒む女性を力ずくで自分のものにする。そういう 願望を形にしたのが凌辱ジャンルです。」 エントランスに入ってからさすがに一郎は口をつぐんだ。夜に自分が住むワンルームマンションの前で強姦の 話をするなど、無神経にも程がある。
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833 :ひゃひゃひゃ(プハ!)[age]:2012/09/11(火) 15:29:39.28 ID:C1N4J/Gm - 「チーズ切るから台所かしてね」
「いいですよ。ワインは赤白どちらから行きますか?」 「赤にしよう。酔いが回りきってから飲むのは白がいいよ。」 「わかりました。」 「あ、コップとって。洗うから」 コンビニにしてはなかなか気が利いていて、二次会のつまみには再びカマンベールチーズが登場することとなった。 「で、願望を満たすために凌辱を読むんだ」 「そうです。が、凌辱というジャンルは書くほうからすると精神的なシチュエーションが著しく狭まります。」 「女の意志は無視だもんね」 「尊重していたら凌辱ではないですからね。その結果、ヒロインの設定のうち主人公との精神的な関係はほぼ 意味がなくなってしまいます。」 「たとえば」 「幼馴染とか、ほのかな恋心とか、一目ぼれとか、母性愛とか、ツンデレとか」 「ツンデレもエロ本になるかい?いや、エロゲーになりうるのは知っているけどさ」
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