- ノクターンノベルズPART4
170 :うい、むっしゅ。(爆)@回想録その10[]:2011/04/21(木) 14:22:06.97 ID:+nwh2oLW - 「なるほど。ちょっと照れる話だね。」
「そもそも、女性が『感じる』ということがよくわからりません」 「そうなの?」 「たぶん射精感とは違うでしょう」 「うーん。射精感か。私も知らんからな」 珍しく恭子が赤くなっている。 「想像で書く手もあるんです。ようは『こんな風に感じてほしい』っていう願望です。しかし、女性読者からみ たら噴飯物でしょうね」 「なるほど、それだったら想像で十分書ける内容に徹すると」
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171 :うい、むっしゅ。(爆)[]:2011/04/21(木) 14:22:44.96 ID:+nwh2oLW - 「神の視点か、男視点かって話ですが、これはそれほど難しくないと思っています。私なら神の視点です」
「なぜ?」 「男視点は、読者と視点を共有できる強みがあります。つまり、素晴らしい女性を前にして高ぶる心などを理解 してもらいやすい。しかし、設定した主人公の性格が描写に枠をはめるのです」 「ああ、そうか」 「処女と童貞のラブストーリーで、主人公がヒロインの身体を事細かに描写するのは変でしょう」 「変だね」
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172 :うい、むっしゅ。(爆)[]:2011/04/21(木) 14:23:14.43 ID:+nwh2oLW - 「そう言うわけで、読者が入り込みにくいことを承知で神の視点で書きます」
「ちなみに、そういうデメリットを承知の上で男視点で書くとしたら、どんな場合だろう」 「そうですね。たとえばフェティッシュな嗜好を持った男が主人公だと、男視点がいいかもしれません。ですが、 やはり、モノローグだと内面描写に限界があります。極端に観察的な男のセックスって変じゃないですか?」 「楽しく無さそうだね」 「ええ、だから神視点のほうがいいと思うんです。」
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173 :うい、むっしゅ。(爆)[]:2011/04/21(木) 14:23:41.76 ID:+nwh2oLW - 「なるほど。で、視点が決まるとシチュエーションを決めるんだね」
「はい。ところが、このシチュエーションってのがバカみたいに多いんです」 「そうなの?」 「そうです。というのは、エロ本の中のジャンルが意外に多い。」 「ほう、エロ本というジャンルじゃ不足かい?」 「不足です。たとえば、さっと思いつくもので、学園物、伝奇物、パロディ、痴漢物、強姦物、サラリーマン 官能小説といったジャンルがあります」
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174 :うい、むっしゅ。(爆)[]:2011/04/21(木) 14:24:07.27 ID:+nwh2oLW - 「なるほど。言われてみると多いね。パロディってのは、エロパロだとして、サラリーマン官能小説ってのは
なんだい」 「この分野の作品が意外に多いんです。主人公は普通のサラリーマンなんですが、オフィスの美女と次々に身体を 重ねる。」 「こりゃまた痛快なご都合主義ですね」 「エロ本はご都合主義ですよ」 「そりゃそうだ」 「サラリーマン官能小説は、読者が多いのが特徴ですが、女性をイメージしやすいのも特徴でしょうね。着ている ものや普段の立ち居振舞いが、多くの読者に想像しやすい」 「なるほど」
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