- Hなダンジョンを探検 地下27階【深淵の迷宮】 [無断転載禁止]©bbspink.com
433 :シンシア ◆p8tlXKZMJxiY [sage]:2021/02/23(火) 01:26:54.25 ID:5ghSi2KK - >>432
これは――っく、ぅうっ…… (それ自体はたいした攻撃力を持たない蔦が、頑強な鎧の中に入り込み、奇妙な動きをする) (太い蔦で首でも圧迫されれば危険だろうが、細いそれが這い回るのはくすぐったいばかり) (しかし人より感覚の鋭い、それゆえ指導役の騎士から「悪魔の蔦や淫魔とは相性が悪い」とまで言われたシンシアには) (それは身を捩り声を上げたいくらいの刺激だった) ふっ、う、このっ……ぅぐっ…… (胸や足の付け根付近など、熱を帯びた蔦の這う感触だけで背が痺れる) (それを人の手に例えられるような経験はシンシアにはない。肌を人に触らせたことなどないのだ) (しかしそれは、意思のないものとは思えない動きでシンシアの神経を尖らせ、力を奪おうとする) (それを、歯を食い縛り鍛えられた四肢を強張らせて耐えていた) (しかし耐えられたのは、這い回る蔦が布一枚隔てて動き回っていたからだったと思い知る) なっ……この液体、溶解性かっ 教会より賜りし装備品をっ…… (肌を覆っていたアンダーウエアがじわじわと溶かされ、鎧と肌の間に空気を感じる) (と思うと、次の瞬間にはその空間を蔦が埋めてゆく) (鎧だけはそのまま、その内側では腕も脚も、無防備になった胸も足の付け根も) (全身を蔦に苛まれ、険しい表情で考えを巡らせる) (この蔦が何をしようとしているのか、知識としては知っている) (しかし性感というものを知らないシンシアにとって、それは耐えられるものに思えた) (忍耐力に自信があるがゆえに、彼女はまだ諦めることも恐怖することもなかったのだ)
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