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161 :里桜 ◆oASDu9A0PEZ3 [sage]:2019/08/15(木) 18:27:47.86 ID:Znh3gApl - >>159
痴漢の言葉にハッとなり、里桜は完全に逃げ道を塞がれてしまったことを理解した。 苦労して、風俗店で働いてまで手に入れた教師という職業も、そして可愛い生徒たちからの信頼も、絶対に失いたくない。 何より、自分を慕ってくれる生徒たちの心に傷跡を残すような真似は…… 「ン……ッ」 漏れそうになった悲鳴を飲み込み、手すりを掴む手に力を込めて耐える。 痴漢の指がボタンに掛けられ、見せつけるように一つずつ外していくのを、里桜には黙って見ていることしかできない。 3つもボタンが外れれば、バストのボリュームに引っ張られてブラウスの合わせに生じた隙間は広がり、汗ばんだ肌に流れ込んでくる外気すら感じられる程になる。 隙間は痴漢の手で更に広げられ、多くの男子生徒たちが覗いて見たいと願ってやまない豊かなバストの谷間が、それを包む下着と共に恥ずかし気に顔を覗かせた。 そこへ、滑り込んでくる無骨な手。そして、腰のあたりに触れてきた固いもの。 (嘘……痴漢って、服の上から触ってくるだけじゃ……!?) 悲鳴を上げずに済んだのは、ジャケットを持っていた手で咄嗟に自分の口を押えたからだ。 店頭の果物を手に取るぐらい当然の行為とでもいうように、痴漢――山口という名前を里桜は知らない――は手のひらと指とをブラジャーの中へと捻じ込んで。 直に触れる極上の果実の感触を、暫し楽しんでから。 あっという間に探し当てた敏感な先端を、指先で摘まんで転がし始めた。 白い乳房は、しっとりと吸い付くように男の手を受け止め、先端は刺激に対する生理的反応としてゆっくりと弾力を増し、やがてコリコリとした感触を指先へと返し始めた。 勿論、彼女を辱める手はそれだけではない。 下半身を弄る2本の手が、大胆さを増した動きでスカートの中へと潜り込んできて、彼女の恥ずかしいところを前後から擦り立ててくる。 里桜にできるのは、手にしていたジャケットを床に落としてでも、タイトスカートの裾が捲れ上がってしまわないように押さえることだけ。 そのささやかな抵抗も、屈強な男二人の息の合った連携を前にしては、彼らの嗜虐心を煽る無力な抗いでしかなかった。 「や……め……」 やめて、の言葉が紡げない。自分一人が我慢すれば、誰も傷つかずに済む。教師を続けられる。 3人の男たち――少なくとも里桜に認識できる範囲では――に囲まれて、公共の場で乳房や下半身を触られるという異常極まりない状況。 過去の自分の愚かしさによって退路を塞がれた里桜には、その状況を甘んじて受け入れ、耐え忍ぶという選択肢しか見出せなかった。 一縷の望みをかけて車内を見回しても、いるのは眠りこけているサラリーマンたちぐらい。 彼女の窮地に気付いて救いの手を差し伸べてくれるような、正義の味方は何処にも見当たらなかった。 「っっっ!!」 耳元、囁きの直後にヌルっとした感触。痴漢の舌で舐められたのだと気付いた里桜だったが、唇を噛んで耐えるしかなく。 そんな言葉で褒められても嬉しくない、とばかりに窓ガラスに映る山口の顔を睨みつけながらも。 そこに映る自分の姿――ブラウスの隙間に差し込まれた手で乳房を弄られ、撫で回してくる2本の手から逃れようと腰をくねらせる金髪の女――の惨めさに、涙が出そうになった。 既視感のある光景だった。風俗店で働いていた頃、常連客のリクエストに応えてやった痴漢プレイと、同じような光景。 あの時は、店とルールと客の良心とが自分を守ってくれていた。 けれど、今は違う。 ここは安全な店ではなく公共の電車内であり、触れてくるのは良心的な客ではなく欲望を滾らせた下劣な痴漢たちだった。 逃げられない。怖い。 やけに巧みな指先の動きで、敏感なところを的確に辱めてくる痴漢たちが、里桜にはとてつもなく恐ろしく思えてならなかった。
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