- 【日本の】まほろば村・2丁目【原風景】 [無断転載禁止]©bbspink.com
154 :宇城 創一 ◆Jannju93Yw [sage]:2018/03/19(月) 23:08:45.89 ID:4QZltAMn - >>152
あっ、ああっ!? (驚きの声二連発) (ブランコからジャンプした結城さんに驚いたのが一つ) (その瞬間、思いっきりスカートが捲れてしまったのが一つ) (思わず目をそらして見ていませんよ、と言いたくなったが、それは嘘になってしまう) (さて、教師としてどうしたものか……と深遠なる命題に挑みかけたところで、目の前に近づいていた祐希さんに声をかけられた) あ、うん、こんにちは、祐希さん。 (彼女は、僕のはじめての生徒の一人だ) (まだ新人で、あっぷあっぷしながら授業をこなしていた僕にも、よく接してくれた) (彼女が街の高校に通い始めてからは、会う機会もやや減っていたが……) ……っ、と、まあ、こんなところで立ち話もなんだ、職員室に行こう。 コーヒーも淹れなくちゃいけないしね。 (ニコニコしながら耳を伏せる祐希さんに、思わず頭に手を伸ばしそうになりながら、慌てて先導する) (年頃の女の子の頭を、年上の男が無遠慮に撫でるのも、体裁が悪いだろう) えっ、良いのかい? ……っと、言いたいところだけど、そこまでごちそうになる訳にもいかないよ。 それは君のお弁当だろう? 僕の分は、さっき言った通りパンがあるから…… (と、言ったところで) (ぐぎゅう〜〜、と、漫画のようなタイミングでお腹が鳴った) …………あの、やっぱり、少し分けてもらえるかな。 よく考えたら、お昼を食べ忘れてて…… (きっと、今の僕の顔は真っ赤になっているに違いない) (とにかく、職員室のソファに彼女を案内する) (自分はその近くの流し台で、コーヒーの準備) (……とは言っても、残念ながらインスタントコーヒーだけど) (ドリッパーやコーヒーミルを持ち込むのは、流石にちょっと勇気が足りなかった) (コーヒーカップにインスタントコーヒーの粉とお湯を注ぎ、カップとスプーン、それにスティックシュガーとクリープの瓶をお盆に乗せて) ――はい、ごめんね、誘っておいてインスタントで…… (彼女の対面の席に座ると、コーヒーカップを差し出した) 【すいません、遅くなりました】 【短大卒は20歳から教師になれる、ということだったので、中学生の時の教師ということに……】 【……三年前を『昔』と表現されると、切なくなるなあ……】 【←三年前が『最近』になってきた人】
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