- 【異能】黄昏の学園49【異端】
158 :久遠ゆりか ◆Juli/xDRV. [sage]:2014/09/26(金) 22:26:15.96 ID:Otr3xJ7h - 【白雪月歌 ◆uOUHxRuf5さんとのロールの解凍にお借りします】
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- 【異能】黄昏の学園49【異端】
159 :久遠ゆりか ◆Juli/xDRV. [sage]:2014/09/26(金) 22:46:10.76 ID:Otr3xJ7h - そうねですわねぇ……
(唇に人差し指を宛がい、少し考える表情を浮かべる。) (その台詞から察するに、白雪の父親は芸術家、もしくは芸術家肌、そしてロマンチスト) (だけど激流にも似た、情熱を持ってる。) (なんせ、吸血鬼との子供を授かるくらいだ。並みのロマンチストでは、ないのだろう。) 白雪さんのお父様が、どういった想いでそのようなことを言われたのかは、解かりませんけれど。 わたしが受け取った言葉の意味だけで考えますと……だいたいあってる。ってやつかしら。 (唇に宛がった指先を、そのまま白雪の目の前で、ぴっと立ててみせる。) (そして、ふわりと笑った。) 素敵なお父様ね。 (少し、白雪の様子がおかしい気がした。) (先ほどまでの緊張とは、また少し違った緊張感が、彼女の表情を僅かに彩っている。) (だけど、いよいよこれから生まれて初めて実銃(だと思っているもの)を撃つのだ、さらに緊張しても仕方の無い話。) (そして、小さく火薬が爆ぜる音、スプリングが中の空洞を弾いたけれど、白雪の姿勢は安定している。) (少女の驚いた表情は無視して、ぱちぱちぱち〜と、のんきな拍手を投げかけた。) ふふふっ、ごめんなさい。 流石に、一発目で実銃を撃たせるわけないじゃないですの。 でも、これはわたしが、実銃とほぼ同じ造りで、同じ重さ、反動も同じ程度に計算して作りましたの。 弾が出ないだけで、実銃そのものと思っていただいて結構ですわよ。 花吹雪、かわいいでしょ? 白雪さんのイメージで、純白と淡い桃色で用意しましたのよ。 他に薔薇の花とかも考えたのですけれど、吸血鬼って薔薇の花が苦手なのですわよね。 それとも、その辺は単なる伝承に過ぎないですの? 十字架は?にんにくは? いや、別に苦手なものを聞き出して、けしかけようなんて考えては無いのですわよ。 わたし、吸血鬼のことって、あまり知らなくて…… 【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわね】
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- 【異能】黄昏の学園49【異端】
161 :久遠ゆりか ◆Juli/xDRV. [sage]:2014/09/26(金) 23:39:31.78 ID:Otr3xJ7h - お父様のこと、好きでいらっしゃるのね。
わたしも、わたしのパパのことは大好きよ。 もう、会えないけれど…でも、大好きなのですわ。 (そう言って、微笑む。) (会えないと言うのに、その表情に悲しげなところはない。) (父親の死の一件が吹っ切れたわけではない、依然、死の理由は求めている。) (けれど、父が死んだこと、もうこの世にはいないこと、二度と会えないことは受け入れた。) (だから、悲しい表情は見せずに、微笑むことが出来た。) そう、ニセモノ。 (へなへなと床にへたりこむ白雪を見て、あらあら、と呟く。) (ちょっと悪いことをしてしまっただろうか?) (でも、最初からニセモノだと伝えていたら意味が無い。) (そんなもの、あからさまなモデルガンを撃たせても、同じことになる。) (白雪の銃を撃つという空気と覚悟を見たかったのだから、わざわざ手間隙かけて作ったのだ。) 白雪さん、どっちがいい? ペットボトルしかないんですの、ごめんなさい。 今度は、自宅の方にもお招きいたしますから、その時に美味しい紅茶を入れて差し上げますので 今日はこれで。 (部屋の隅に行き、床に置いてある小さな冷蔵庫を開き、ペットボトルのアイスミルクティとストレートティを取り出す。) (机の上に散らばる弾丸やパーツを脇に避け、二本のペットボトルを置き、床に座ったままの白雪に椅子を勧めた。) へぇ…お話で見る吸血鬼と、ほぼ変わらないのですわね。 プールや海? ……もしかして、カナヅチ? お風呂に入れないってわけじゃ、ないんでしょう? でもまぁ、泳ぎが覚えられるのなら、覚えておいたほうがいいですわね。 いざという時に、役に立ちますし。 日光…でも、別に灰になるってわけじゃないですのね。 今日は、そんなに晴天じゃないにしろ、一応陽は出ていますし…… ……なんか、ごめんなさい、色々聞いちゃって… わたし―― (――自分と家族以外の異形と、こうやってゆっくり話すのは、初めて、で…) (その言葉は飲み込み、考え直す。) (そして、失礼かとは思いつつも、ストレートな言葉を投げかけた。) ――吸血鬼と話すのは、白雪さんが初めて。
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