- 【異能】黄昏の学園 46【異端】
86 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 00:01:14.55 ID:Z4t+WJNM - 【紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Qさんへの置きレスにお借りいたします。】
>>84 (肩紐を付けて、たすきがけしたバスケットケースを背中にまわして) (紅裂の背中にぷらぷらと下がったまま、宿から出る。) (宿を出て、20歩ほど歩いてもらった後、しがみついている腕を外し、すとんと地面に降りた。) あ"……ぁづい…… ……で、なんなんですの?さっきの。 妖怪、もとい妖精みたいだー、とか。 いくら黒髪にしているからって…な…な、慣れないこと、しないでよね。 それにこんなの…水着で出歩くのはやだから、適当に上に着られるものを持ってきただけですもの。 どうせ、妖怪ちんちくりんですわよ。 (暑さだけとは思えない頬の赤らみが、それなりに褒め言葉に効果があったと結果を訴えているが) (それでも、減らず口を叩くことはやめない。) (たぶん、きっとそれが、普段の二人だから。) (定食屋と海の家の選択肢提示に、うーん、と首を捻る。) 悩みますわね… あ、でもわたし海の家で食べたいのは、かき氷なんですの。 だから、それくらいならおやつに食べれますわ。 ま、最終的にどうするかは先輩にお任せしますけれど。 (紅裂の大雑把な決め方の結論に同意しつつ、相変わらず、きょろきょろとあたりを見ながら歩く。) ……ぶっ (突然の顔面への衝撃で、歩みが止まった。) (何かにぶつかった鼻をさすりながら顔を上げると、それはどうやら紅裂の背中のようで) なんなんですの、もう… ……? (文句を言いかけた唇が止まる。) (しきりに首を傾け、思案している様子の紅裂が目に入り、その隣へと移動する。) (その顔を覗き込むようにして、不安げな表情を向ける。) 先輩? 大丈夫…ですの? 【お借りいたしました。ありがとうございます。】
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88 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 21:33:30.64 ID:Z4t+WJNM - 【紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Qさんとの、ロールの解凍にお借りいたします。】
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91 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 21:58:14.31 ID:Z4t+WJNM - なにその、怨霊系に神社の境内って…
確実に、呪いかなにかじゃないですの。 宇宙…? (わけの解からない言い訳のような言葉に、なぜか不安になってシャツの裾を引く。) (この男は、いったい今までに幾つの戦場を、どんな修羅場を抜けてきたというのだろうか。) (ただ、この男に、もう戦うなとは言えない。) (それはたぶん、もう死ねと言っているようなものなのかもしれないとも、思う。) (紅裂のみつけた食堂は、大正解だった。) (どれを注文しても美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまい、早く海で泳いで消費したい衝動に駆られるほどだった。) (紅裂の大声に、びくっとする。) ……うみぃ〜 (とりあえず、真似てみたが、想像よりもはるかに賑わっている海辺の様子に気後れして) (なんとなく、締まらない声だった。) いかむすめって、なに? (問いかけに答えないままに、紅裂は海の家へと向かっていった。) (とりあえず、パーカーの中に手を突っ込んで、ワンピースの肩紐を解く。) (脱いだワンピースは小さくたたみ、バスケットケースの上に置いた。) (夏の日差しに素肌が晒される、暑いけれど、なんとなく気持ちいい。) (恐る恐ると言った様子で、黒いパーカーのファスナーを下ろして、胸元を開けてみる。) (……大丈夫、見えない。) (白い肌の胸元には、細い金の鎖に繋がれた、小さなガラスの靴。) (そうこうしていうるうちに、紅裂が戻ってきて、手際よくパラソルやシートをセッティングしてくれた。) (バスケットはパラソルの軸にくくりつけて、ワンピースでふわりと覆って目立たなくする。) (ぶわっと拭きぬける風に、小さな使い魔はよろめき、ゆりかはパーカーの裾をぎゅっと押さえた。) 人…思ったよりもいっぱい居るね。 わたし…変じゃないかな? 海…綺麗ですわね。 (波打ち際をじっと見つめ、水平線まで視線を流す。) (そして、意を決したように波打ち際まで歩き出した。) (足が、砂に埋まって上手く歩けない。ようやく波が触れる場所まで移動して、紅裂に手を振る。) せんぱーい、海って、どうやって遊んだらいいの? 【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。】
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93 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 22:22:48.78 ID:Z4t+WJNM - (紅裂が、こちらへ向かってくるのを見て、再び数歩進み海の中に足をつける。)
(ふと、何かに気が付いた顔をして、海の中で跪き、その波の中に手を突っ込む。) スイカは持ってないですし、ビーチフラッグって? 遠泳はしてもいいですけれど……先輩は、泳がないの? (軽快に跳ねる石を眺めつつ、波打ち際まで来た紅裂の側に、ばしゃばしゃと近寄り片手を差し出す。) はい、これあげますわ。 (その手には、黒っぽいなまこが握られていた。) サンオイル? わたし、塗ったことないですわ。 そもそも、こういった海に来るの自体、初めてですもの。 塗ってみたい。 (海から出て、軽く走る。) (砂の上を歩くのも、だいぶ馴れてきた。) (パラソルの下に戻り、バスケットからタオルを出して濡れた足を拭く。) わたしの知っている海とは、だいぶ違いますわ。 海水もぬるいと言うか…冷たいけれど、丁度いい感じで。 砂も、さらさらしてて気持ちいい。 先輩は、子供の頃とか、こういう海に遊びに来たことってある? わたし、訓練ばかりだったから、あんまり遊びに行く旅行とかしたことないんですの。 でも、辛いことも多かったけれど、父と出る演習は、それなりにわくわくしたものですわ。 夜のキャンプで、星を見たりしましたわ。
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95 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 22:53:52.36 ID:Z4t+WJNM - それは…二人では、おそろしくつまらなそうな競技ですわね。
先輩が泳がれるのなら、わたしも泳ぎますわよ。 こう見えて、泳ぎは得意なんですの。 海で泳ぐのは、初めてですけれど… ……っ!!! (突然、紅裂が差し出したなまこに暴挙を働いた。) (はわはわと涙目になって、その様子を見つめ、再び海に投げ出されるなまこを見送った。) な…なんてことを!かわいそうじゃないですの、内臓無しでどうやって生きていくの? へぇ、日焼け止め。 肌は…別に弱くはないと思いますけれど… ま、自分のことしか知らないので、もしかしたら比べると弱いのかもしれないですけれど。 先輩、首の後ろ塗ってくださいませ。 (紅裂に背を向け、首筋を見せて座る。) (パーカーのあわせを軽く持ち上げ、襟足を緩めた。) 子供の頃、夜歩きしている時点でびっくりですわ。 先輩らしいといえば、らしいのかもしれないですけれど。 (サングラスをかける気配に、振り向けずにいた。) (きっと、あまり深く聞かれたくないに違いないと、勝手に思い込む。) (それが思い込みだと解かっていたけれど、そういうことにして、これ以上訊くのはやめようと思った。) うちは、家族仲だけはよかったですわ。 普段が日常じゃない生活を送りがちなせいか、家では出来るだけ普通に育てられましたの。 バイオリンも、そんな普通の時間を過ごすために、パパが教えてくれたの。
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97 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 23:19:35.99 ID:Z4t+WJNM - 海は、波がありますものね。
それだけでも、泳ぎにくそうでわくわくしますわ。 …か、かわいいから見せてあげようかと…… (飛ばされていった方向を、名残惜しそうに見つめた。) 先輩よりも身体全体が小さいですもの、首が細くても当たり前なのですわ。 …んっ (首に触れられると、くすぐったそうに軽く身を捩る。) でもほら…首が細いと、殺しやすそうでしょ?なんて。 殺したらすぐに、先輩の作った棺に納めてくれなきゃダメよ。 そうじゃなきゃ、先輩に頼んだ意味ないもの。 (オイルのボトルを手にとり、そして脚に塗りひろげていく。) (オイル、と言うには思ったよりもさらりとした質感で、不思議な感じだった。) 呼んでいる気がする…か。 それは、なんとなく解かりますわ。 それで外に出たら、十中八九変なものに出くわしますけれど。 …そっか、わたしも嬉しいな…その時、先輩が死なないで。 死ななかったから、こうやって一緒に過ごしていますものね。 (思った通り、と言うべきなのだろうか。) (紅裂にとって、幼少時代、と言うか家族との思い出は、あまりいいものは無い様子で) (思わず手を襟元に伸ばし、紅裂の手をきゅっと握った。) あ…あの……ありがとう。 バイオリンは弾けますわよ。 エア…… (再びの醜態を思い出し、両頬を隠すようにする。) う…うっさい、エアバイオリンの事は、忘れろ…… ……今度? いいですわよ。 先輩は、どんな曲がお好みですの?
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99 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 23:54:08.35 ID:Z4t+WJNM - 身に余るというか……
そっか、先輩には、なぜあれを封印したいかを話していなかったですわね。 ……知りたい? (そう問いかければ、別に胴でもいいと返事が返ってくるだろうと、思った。) (もしも予想に反して、知りたいと返事が返ってきたら返ってきたで) (今更、紅裂相手に、秘密にしているわけではなし、返事はどちらでもよかったのだ。) さぁ… でも、何かしらの能力を持っていれば、闇に呼ばれるのは無いことはないですもの。 わたしも、ちょっと前にあやうく妖精界とやらに、連れて行かれそうになりましたし。 ……うん、そうだね。 (僅かに握り返され、体温が離れていく。) (それを寂しいと思うのは、最近になって色んな事を知ってしまった解かってしまったから) (その後遺症みたいなものにすぎない。) (ここで抱きしめてもらったり、優しい言葉をかけてもらったり) (望めば、たぶん紅裂は与えてくれるのだろう。極上に、優しい態度で) (でも、自分が本当に欲しいものは、それではないというのを、知っている。) (欲しいものは、そんな優しさでもない、愛でもなければ、恋でもない。) (だったらなんだと問われると、目下それを探している最中と答えることしか出来ないけれど。) 先輩って、割と甘い感じや切ない感じの曲がお好きなんですのね。 なんだか意外ですわ。 ジャズとかブルース的なものが、お好きなのかと思っていましたもの。 わたしの勝手な思い込みですけれど。 でもそうね、先輩らしいと言えばらしいかも。 (立ち上がり、紅裂の腕を引っ張る。) だったら、そのまま泳げばいいじゃないですの。 自衛隊のように、服のまま。 いいハンデかもですわ。
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101 :久遠ゆりか ◆Juli/dituo [sage]:2013/08/14(水) 23:59:46.01 ID:Z4t+WJNM - 【同感ですの。】
【凍結、承知いたしましたわ。】 【では金曜日のその時間でよろしいでしょうか?】
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