- 【気軽に】迷宮と女冒険者XI【エロTRPG】
305 :ヒイラギ ◆UbSi.0ETcw [sage]:2012/01/23(月) 01:27:22.05 ID:QkstBATS - >>303
「そっか……ありがと、ユリィさん……っ、う……くっ、……ぅぁぁ……!」 ユリィの背中から、小さく嗚咽と震えが聞こえ、伝わる。 それ以上に何も言うことは出来ず、ユリィは出口へと一歩ずつ進み続けていた。 間もなく、一階広間を抜ける。 ベルが言っていた首飾りで通れないという階段は、特に何も無く過ぎ去ることが出来た。 頭上に少しずつ、光が差し込んでくる。そして── 空は、晴天だった。 今までの瘴気や淫靡な地獄など無かったかのように、遺跡を出た二人を待ち受けていたのは、美しい森林と鮮やかな蒼天。 澄んだ空気が肺を満たし、爽やかな風と、陽の光が心と身体を洗い流してくれるだろう。 「明るい、ね……何日ぶりなんだろう。時間が分からないわ……」 ベルは頭上を見上げ、苦笑する。だが、直後に安心からかがくりと緊張の糸が途切れ、意識を失ってしまう。 既に彼女の魔晶の霧は大分濃度を増し、今はユリィが聖魔法で中和しているがこのまま継続的に中和をしないといつ孵化してもおかしくないだろう。 そして、街に帰ってすぐに彼女を治療出来るかは分からない。 何よりも自分の胸元にも、封印は解けたとはいえまだ魔晶が埋め込まれているのだ。ユリィ自身も安全とは限らなかった。 もしかしたら、死を目前にして眠る彼女を今ここで楽にしてあげるのも、冒険者としては正しいのかもしれない。 だが、たとえ可能性が見えなくとも、少しでも生の可能性に縋り付くのも、正しいのかもしれない。 果たして、ユリィは── 【ベルちゃんの運命を委ねます。ぶっちゃけもしも治療方法を探す場合は、かなり大変だと思います。楽にする場合は一思いにどうぞ】 【ユリィさんの決断と、この後どうするかの選択をロールでやってくれると助かります。取り敢えず】 ・魔晶の正体は魔物が結晶化した卵だった ・魔晶跡は淫魔が冒険者を誘い込んで餌にしている危険な場所だったが、ユリィがそこの主人と思われる淫魔を倒した ・中にいた冒険者は、ユリィと(現状)ベルを除いて全滅した 【という状況です。これからどうしたいっていう意思を見せてくれると嬉しいな、とか】
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