- 【異能】黄昏の学園34【異端】
529 :兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M [sage]:2011/01/19(水) 00:24:09 ID:8MshYLK1 - …………………。
それは、不治の病ではないでしょう? 僕が知る限りでは、あなたが願うから、体の時が止まってしまうのだと。 ですから、あなたがそう願う事を止めれば、再び時計の針は刻み出す。 眠りにはつかなくなるかもしれないと、僕は知りました。 …では、質問を変えましょう。 (そっと、彼女の体に回した手を離した) (額を押さえ、ゆっくりと息を吐く。感情を吐き出したせいか、 少しは楽になったか。これで多少は冷静になれる) 何故、あなたの力を終わらせなければならないのか。 祖国に利用されるのが一族の本意ではない、とは聞きましたが。 また、何故それがあなたの代なんですか? (まだ、彼女はそうしたいとは言っていない。 自ら願っているとは、言っていない。そこに、僕は賭けるしかない) (だから、彼女の心が知りたくて、こんな言葉でも口にする) ………言えない、とは。 あなたは僕の想いを知ってもなお、永遠の別れを選ぶと、そういう事ですか。
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531 :兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M [sage]:2011/01/19(水) 00:51:48 ID:8MshYLK1 - (手を離しても、この場を去ったりはせず、ゆりかは隣のブランコに座った)
(会話をしてくれる意思はあるらしい。少しだけ、安心する) …僕が詰め寄って、無理矢理訊いたんですよ。 彼が言ったというと、まるで彼のせいのようですから、それは否定します。 (もし―――もし自分の説得に失敗しても、彼とゆりかの 仲が悪くなってしまうのは嫌だ。かけがえのない、家族なのだから) (彼女の話に、耳を傾ける。―――何だか恋愛小説にできそうなほど、 ロマンチックで素敵な話だ。親族に逆らってでも、 好きな相手と結ばれる事を望む。現代版ロミオとジュリエット、そう言えなくもない) (国家の任の為、近親相姦という手法で異能を作り出してきた 自分達の家系とはある意味正反対か。もっとも、それでも自分の家族が この世のどこの家族よりも幸せだったと思っているが) (どうしたいのか、と聞かれ、ゆりかの方を見る。そんなの、当たり前のように決まっている) 僕は、そんな呪縛からあなたを解き放ちたい。 言ったはずです、僕はあなたを愛していると。一生そばにいたいと。 …ですが、あなたが真にそんな死に様を望んでいるなら、僕にはどうにもできません。 あなたを生かす事が、あなたの不幸になっては意味がありませんから。 …もう一度訊きます。あなたは、どうしたいんですか?
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533 :兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M [sage]:2011/01/19(水) 01:22:35 ID:8MshYLK1 - …事実ですから。
(そう、それは疑いようのない本当のことだ。仮にゆりかの 言う通りだとしても、あまり望んで口にしたようには見えない。 あれは、自分が力ずくで聞き出したようなものだと思っている) (だから、守弥を怒ったり叱ったりはしないと言われると、安心した) …望んではいない、と。 (ぐ、と拳を握り締める。知らず知らず、小さく笑みを浮かべていた) (自分と彼女は、完全にすれ違ってはいない。未だ同じとは言い難いが、それで希望は十分に持てる) …あなたには悪いですが。 一族としての使命だとか、光栄なことだとか、そんならしくない、 自分を納得させるような台詞は、僕の耳には届きません。 (現にこうして、彼女は僅かなスキから弱音を吐いてくれた。 成る程、やはり彼女の両親もまた、ゆりかが一族の使命に従う事を良しとしていなかったらしい) (かくいう自分の大切な両親もまた、自分が死ぬまで 役目を僕に離さなかった。全く、どこの親も、結局はそういう事なんだ―――) 成る程、了解しました。 となると、あなたの父親の痕跡を辿る必要がありそうですね。 (顎に指を当て、ふむ、と考え出す。しかしロシアの エージェントの足跡を辿るとなると、並大抵の事ではあるまい。 その筋に知り合いを作るか、あるいはゆりかに内緒で、彼女の母親に接触するか) (傍らにいる彼女の事も気にせず、晶はただ淡々と思考を進めていく)
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535 :兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M [sage]:2011/01/19(水) 01:33:28 ID:8MshYLK1 - 【了解しました。でしたら、僕は20日木曜日の、22時以降を提案しますね】
【それ以降でも、日曜日以外なら、恐らく22時には顔を出せると思います】
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537 :兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M [sage]:2011/01/19(水) 01:41:09 ID:8MshYLK1 - 【はい、それではそのように。今夜はロールの申し出に
乗って頂き、ありがとうございました。またよろしくお願いしますね】 【全くもう、先輩はそんな事を言ってばっかりです。そんなに寝相悪そうに見えるんでしょうか?】 【なら、先輩が見ていて…は以前に言った気がするので、なら先輩が、その体で暖めてくれますか?】 【…なんて。はい、お休みなさい。お疲れ様でした。ノシ】
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