- もうハナシたくなぃ
214 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 09:57:35.57 ID:6P6BYMZj - ひなかも點すこのそらのいろ
田ごとにしめも張りわたし かながらの弊さへたてゝ 稔りある秋を待つのに 無心よ暗い雨ぐもよ
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- もうハナシたくなぃ
215 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:39:28.86 ID:6P6BYMZj - いくつもの峠を越えたり
萱の野原を通つたりして ひとりこゝまで来たのだけれども いまこの荒れた河原の砂の うす陽のなかにまどろめば 肩またせなのうら寒く 何か不安なこの感じは そこの光つてつめたいそらや やどり木のある栗の木なども眼にうかぶ その川上の幾重の雲と つめたい日射しの格子のなかで かすかに
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- もうハナシたくなぃ
216 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:45:12.33 ID:6P6BYMZj - 中空〔なかぞら〕は晴れてうらゝかなのに
西嶺〔ね〕の雪の上ばかり ぼんやり白く淀むのは 水晶球のくもりのやう ……さむくねむたいひるのやすみ…… そこには暗い亂積雲が
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- もうハナシたくなぃ
217 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:47:27.54 ID:6P6BYMZj - 風を無數の光の点が浮き沈み
亂積雲の群像は いまゆるやかに北へながれる ……さむくてねむたい光のなかで 古い戯曲の女主人公〔ヒロイン〕が ひとりさびしくまことをちかふ……
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- もうハナシたくなぃ
218 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:49:45.77 ID:6P6BYMZj - こう気の海の青びかりする底に立ち
いかにもさういふ敬虔な風に 一きれ白い紙巻煙草〔シガーレット〕を燃すことは 月のあかりやらんかんの陰畫 つめたい空明への貢献である。 ……ところがおれの右掌〔て〕の傷は 鋼青いろの等寒線に わくわくわくわく囲まれてゐる……
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- もうハナシたくなぃ
219 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:51:32.02 ID:6P6BYMZj - ……ところがおれのてのひらからは
血がまっ青に垂れてゐる…… 月をかすめる鳥の影 電信ばしらのオルゴール 泥岩を噛む水瓦斯と 一列青いみをつくし ……てのひらの血は ぽけっとのなかで凍りながら たぶんぼんやり燐光をだす……
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- もうハナシたくなぃ
220 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:54:33.44 ID:6P6BYMZj - ……かなしくもまたなつかしく
斎時の春の胸を噛む 見惑塵思の海のいろ…… ……それはひとつの海蝕臺地 古い劫〔カルパ〕の紀念碑である……
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- もうハナシたくなぃ
221 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:55:53.22 ID:6P6BYMZj - 一れつ陰いろの馬をひいて
つめたい宙のけむりに消える
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- もうハナシたくなぃ
222 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 22:57:09.69 ID:6P6BYMZj - 一本の光の棒が射してゐる
そのなまめいた光象の底 つめたい春のうまやでは かれ草や雪の反照 明るい丘の風を戀ひ 馬が蹄をどこどこ鳴らす
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- もうハナシたくなぃ
223 :Classical名無しさん[sage]:2012/03/02(金) 23:58:58.29 ID:6P6BYMZj - L'Arc〜en〜Ciel−SmILE TouR/ READY STEADY Go
http://www.youtube.com/watch?v=o3o-0nGgdvU
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