- 第三者が☆島津亜矢さん9☆を称えるスレ
270 :男です女です名無しです[]:2010/12/13(月) 07:00:10 ID:Kl8NR3yH - 国家権力を持っているものは常に正しく、これを攻撃したものは、罪を犯した
事になる。殿中にて刃傷沙汰を起こした浅野は、よって万死に値する者として、 処断された。 しかし、過度な国家権力の行使は、国家、社会、家族という、倫理世界全体の 均衡を崩す。倫理世界はその均衡を元に揺り戻すために、自然な家族神、氏神、 遠い先祖とのつながりの中に自分を見出し、それを離れては自分は何ものでもない、 神々の世界の力を目覚めさせる。 「天よ地よ神よ仏よ、慈悲あらばわれらが本懐を遂げさせたまえ」(大忠臣蔵) 忠義を尽くすことは武士の本分。 しかし、赤穂藩がお取りつぶしに遭って、その再興の夢も断たれて、赤穂浪士たちの 行動は、何も現実を変えるものではなく、その行動の動機は単なる精神的満足のためだけの、 吉良への復讐、仇討以外にないように見えるが、 「この言挙げは私怨に非ず、天下の御政道の是非を正すためなり。」(大忠臣蔵)と言われる。 彼らに使命感を持たせたものは何か。 それは、国家の権力という、人間のおきてによって、ないがしろにされた、 氏神、家族を司る神々のおきての復権のためであろう。 浅野の汚辱にまみれての無念の死は、赤穂藩というお家の一員として、奉公の誠を尽くすべき 家臣として、そのまま放置すれば、赤穂の大地の、人々の、守護神、鎮守の森の神々への 正義が立たない。 浅野に切腹という死を強要することで、自分の権力を見せつけた国家に対し、赤穂浪士が、死には 死をもって反逆するということによって、実は、国家権力の力の威力と、その保証は、 自然的な家族神の、黄泉の国、地下の国に依存してるということを、 知らしめるものであった。
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