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名無しさん@英語勉強中 (ニククエT Sada-7fUO)
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洋書・読み終えた本の感想スレ・雑談あり 1
322 :名無しさん@英語勉強中 (ニククエT Sada-7fUO)[]:2020/03/29(日) 21:03:19.74 ID:RdJyLtG1aNIKU
フロムの文章は、構文とか単語は難しくはないが、内容が難しい。

The resentment against Versailles had its basis in the lower middle class;
the nationalistic resentment was a rationalization, projecting social inferiority
to national inferiority.
This projection is quite apparent in Hitler’s personal development.
He was the typical representative of the lower middle class, a nobody with
no chances or future. He felt very intensely the role of being an outcast.
He often speaks in ‘Mein Kampf’ of himself as the “nobody”, the “unknown man”
he was in his youth. But although this was due essentially to his own social
position, he could rationalize it in national symbols.
Being born outside of Reich he felt excluded not so much socially as nationally,
and the great German Reich to which all her sons could return became for him
the symbol of social prestige and security.(215頁)

In the following pages we shall try to show that Hitler’s personality, his teachings,
and the Nazi system express an extreme form of the character structure which
we have called “authoritatian” and that by this very fact he made a powerful appeal
to those parts of the population which were ―more or less, ―of the same character
structure.(escape from freedom/219頁)
洋書・読み終えた本の感想スレ・雑談あり 1
323 :名無しさん@英語勉強中 (ニククエT Sada-7fUO)[]:2020/03/29(日) 21:10:13.04 ID:RdJyLtG1aNIKU
上のような文にぶつかって、ヒトラーのことをあまり知らないから、
ヒトラーでも読んでみるかとなったのだ。
自分なりに考えている。人間の心理には「合理化」「昇華」「逃避」とか
いろいろあるというからね。その出方は複雑だ。

金満の名家の出身の政治家が頭に浮かんだ。彼は青春期に庶民の同級
生達と比較して自分があまりにも恵まれた境遇であり、実は人民を搾取し
ているのだということに気づき負目を感じた。彼はそうした罪悪感から逃れ
るため、弱い者、劣った者、搾取される者の立場になろうとした。同情と
慈愛の精神をもっていることを示すことで自分を癒そうとした。挙句の果て、
他国で土下座して謝罪のパーフォマンスまで平気でしてしまう。底にある
動機は、「自分は常にいい人なのだ。」「自分を常にいい人と見て欲しい。」
なのである。が、身銭を切ることは全くない。自己愛型人間の典型である。

これに対してヒトラーはどうか?出身は中産階級で貧しくはなかったが、
父親と同じ官吏になるのがいやで、17歳以降は家を出てしまう。画家志望を
挫折してウィーンで底辺の最低の生活を経験する。心理的には自分より下の
悲惨な貧民の生活や彼らと交流することで彼らの低級な倫理、知能、教養の
程度を知る。また、社会を牛耳るユダヤ人の存在を知る。
前述の金満家の名家の息子は自分の存在に「罪悪感」を感じたが、ヒトラーは、
同じ境遇の同族には共感しなかった。むしろ憎悪と軽蔑を覚えだ。
ヒトラーは、ドイツ人ではない自分、社会の異端者である自分、金髪碧眼長身
のゲルマン民族とは離れた東洋的な風貌・体躯である自分、下層階級にくす
ぶる自分に対して、コンプレックスを持った。彼は、社会の底辺に居る劣った者、
役立たず、ユダヤ人に対して自分と同じだと気付き憎悪を増幅させていった。
彼の反ユダヤ主義、反マルクス主義、優生思想などは全て「自分への嫌悪」に
根をもつものである。「自分への憎悪」、「自分への破壊願望」というものが彼の
本質なのだと思う。人間の心理とは実に複雑なものだなあと思う。


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