- 【朝顔】アサガオ好き!Part28【あさがお】
355 :花咲か名無しさん[sage]:2018/08/16(木) 19:30:45.69 ID:Ijaf4X0Y - >>316
アサガオの系統の収集保存は国立遺伝学研究所の田村仁一先生がやってたんだけど、 田村先生の退官に伴ってアサガオの系統保存が中止されちゃったの。 その事を知った仁田坂先生が慌てて九州大学に移管させた。 富士山の測候所の日誌が捨てられたって話が物語る通り、 国立の機関でも管理する人がいなくなったり予算がつかなかったりするとすぐ捨てられちゃうんだわ。 だから民間に種子を配りまくって系統維持に協力してもらってる。
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- 【朝顔】アサガオ好き!Part28【あさがお】
359 :花咲か名無しさん[sage]:2018/08/16(木) 22:09:56.15 ID:Ijaf4X0Y - >>356
田村仁一先生が退官したのと、仁田坂英二先生が任官したのほほとんど同時期。 もともとアサガオの収集はサクラの研究で有名な竹中 要先生(国立遺伝学研究所)で行ってて、 田村先生はそれを引き継いだ形。 どうやら国立遺伝学研究所はその時点でアサガオの研究はあまりやってなかっぽい (曜白アサガオで有名な元職員の米沢芳秋先生が静岡大に移動したせい?) 仁田坂先生は少年の頃に変化朝顔に魅せられて、 「いつかアサガオの研究者になる!」が夢だった人で、 任官するまではアサガオの研究やってない(遺伝学の研究はやってた) そんなわけで、研究所から事前連絡なんてするわけない…。
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- 【朝顔】アサガオ好き!Part28【あさがお】
361 :花咲か名無しさん[sage]:2018/08/16(木) 22:39:21.67 ID:Ijaf4X0Y - 誰でも読めるウェブ( http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/hort-henka.php )
には移管がスムーズに行われたように書いてあるけど、 仁田坂先生が書いた「変化朝顔図鑑」では朝顔の系統保存中止で焦ったことが書いてある。 江戸時代に開発されたアサガオの系統は9割がたが今でも残ってるそう。 でも逆にいうと一割はなくなってしまった。 ある種は流行遅れになって親木が維持されなくなり散逸。 さらに2度の大戦でアサガオ系統維持の余裕がなくなってまた散逸。 (江戸時代にあった黄色のアサガオも今はない。最近新しく作出されたが) 戦前、遺伝学の主な研究対象はトウモロコシとアサガオだったのに、戦後はアサガオ研究が下火に。 結果、変化朝顔の種子が絶滅の危機に瀕したので国立遺伝学研究所が全国から種子をかき集めた。 (当時、変化朝顔の種子を保存してる人は全国で数人しかいなかった) 仁田坂先生は少年の頃に変化朝顔の種子を手に入れようと奔走したことがあるそう。 なんとかちょっと手に入れられたけど、目当ての牡丹咲が手に入らなかった。 今は文科省が保存対象生物にしてるけど、いつまた散逸するとも限らない。 佐倉の有償頒布会で売れ残った苗はみんな捨てているんだってさ…。
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