- ☆北海道・札幌市教員採用試験スレッドPart36★
21 :実習生さん[]:2020/07/19(日) 09:34:07.14 ID:wTGxStcJ - いろいろオカシナ内容を含んでいるのですが,その中でも極めつけは,北海道大学大学院情報科学研究科教授・野島俊雄氏によるコメントです.
列車の中で携帯電話を使った場合,金属の車体で電波(マイクロ波)が反射される現象について,野島氏は以下のように述べています. 「理屈上では電磁波は反射するが,現実には反射のたびに列車の窓からもれたり,人が吸収するため,1秒もたたないうちに電磁波の影響はゼロになることが分かった」 だから,誤動作を起こすようなことはない,とあります. 皆さん,理解できましたか? 私は目がテンになってしまいました. 「1秒もたたないうちに」って1秒間に電波は何回反射され,重複で強められるか,まるで理解なさっていないようです. そこで,高校物理だけで解説してみましょう. 電波は1秒間で地球を七回り半します.3億メートル走ります(光速). 電車の車体の長さは,おおよそ10メートル程度です. だから,1秒間で (3億メートル)/(10メートル)=3千万回程度,反射されることになります. 要するに,野島氏のコメントは,3千回程度,電波が車内を駆け巡ったとき,電磁波の影響はなくなるから 「電磁波の反射による影響は無視できる」と言っているようです. マイクロ波は目に見えず,イメージしにくいですから,音波で考えてみましょう. 音の速さは約 300メートル毎秒です. 電車が10メートル程度だとすると,壁から壁に伝わるのに必要な時間は 10/300=0.03 秒です. 3千万回だと, 0.03 x 30,000,000=約12日です. この簡単な計算から,野島氏の主張を「音波」の世界に翻訳すると, 「コンサートホールで,オーケストラが音を出してから12日間経ってみたら,もはや音が聞こえないことが私たちの研究で分かりました! だから,このコンサートホールの壁が持っている音の反射効果は,音響効果上無視できるんです!」 # ご家庭のお風呂場でやっても同じです. 今回の記事を,物理学科の同僚や学生さんに見せたら,みんな大笑いしたのは,いうまでもありません. こんな記事が世に流布していることは,私たち科学者にとっても,市民にとっても不幸なことでしょう?
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