- 私学教員志望者スレ4
599 :実習生さん[sage]:2013/11/27(水) 19:12:35.75 ID:H0wJDN8B - >>571の出題者的解答
1.輸入していた銭:宋銭の一文銭 理由:銭のような日常的に用いる通貨の場合「継続的に供給される」ことが重要であったが、 明は宣徳通宝の後は万暦通宝まで大規模な銅銭鋳造を行わなかった。 そのため、量が限られる明銭よりも残存量の多い宋銭が好まれた。 参照:鈴木公雄・編著「貨幣の地域史」 http://www.amazon.co.jp/dp/4000224794/ (明銭と答えたら教科書的には正解だけど高レベルを自称するなら×) 2.平和な時代における軍役の代わりとするとともに、 大名が地方に根ざして独立性を高めることを防ぐために領地と江戸を行き来することが求められ、 制度化して各大名間の公平を図ることが必要だったから。 参照:山本博文・著「参勤交代」 http://www.amazon.co.jp/dp/4061493949 (「大名に金を使わせるため」ではない。それは結果論) 3.永楽帝が死去して海禁政策が弛緩すると海外貿易が活発になり、 元朝期に流出した銀が貿易を通じて中国に戻ってきたことで、 元代の交鈔(紙幣)に代わる高額支払い手段として銀が普及したため 参照:黒田明伸・著「貨幣システムの世界史」 http://www.amazon.co.jp/dp/4000268414 (南米と日本の銀生産が活発になるのは16世紀半ばだがそれ以前から明朝は銀財政) 4.同時代の人からは「空気と水と石炭からパンを作る技術」と呼ばれたハーバー・ボッシュ法の発明で 空気中の窒素分子(三重結合しているため反応性が低い)をアンモニア(反応性が高い)に変換できるようになり、 チリ硝石などに頼らなくとも肥料と火薬が生産できるようになった。 この発明により、石炭や石油と言った燃料資源の重要性が増した。 参照 『大気を変える錬金術――ハーバー、ボッシュと化学の世紀』http://www.amazon.co.jp/dp/4622075369/
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