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91 :実習生さん[]:2011/12/07(水) 23:10:28.00 ID:8mc+RsM+ - >>91
高等普通教育を実施していたのは、旧制中学校と高等女学校です。 これが新制高等学校に改組されたため、それが引き継がれただけです。 「普通教育」のうち、初等か高等かという概念です。専門教育は含まれません。 戦前は、以下の通りでした。 ・初等普通教育:尋常小学校・高等小学校→国民学校 ・高等普通教育:旧制中学校・高等女学校+旧制高等学校 戦後に、新制中学校のために中等普通教育の概念を無理矢理作ったため、話が難しくなりました。 管轄争いというよりも旧制の制度が残ったものだと思われますが、 1949年公布時の教育職員免許法においては、 大学卒業で幼小中の免許状は1級免許状をもらえたのに、高校の免許状は2級免許状しかもらえなかった という歴史があります。(高校の1級免許状は、大学院で取るか上申するかのいずれかだったというわけです。) すなわち、旧制中等学校の高等学校は、幼稚園、小学校、中学校とは別格という扱いを受けていたわけですね。 この体制は、現在まで残っていて、高等学校教諭二種免許状が存在しない理由となっています。 あと、高等学校専攻科の扱いが難しくて、昔は「高等女学校高等科及び専攻科教員免許状」 というものがあったのですが、戦後には専攻科免許状というものは設けられなかったため、 高等学校教諭二種免許状というものを作ることが事実上できなくなっています。 あと上級中学の案が潰れたのは、 学校教育法公布時の附則で、昭和22年4月1日(公布数日後)に強制的に 国民学校初等科を新制小学校に、国民学校高等科を新制中学校に 改組するという義務教育優先の政策をとったためだと思われます (にしては国民学校高等科が不足していたわけですが)。 (国民学校のみは従前の規定のままの学校でいることができなかったので。cf公布時の学教法附則98条) しかも、新制中学校の多くは旧制中等学校の後進ではなく、旧制高等小学校の後進であったわけです。
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