- 平成の「開国」 韓国に遅れをとるな − 読売新聞
151 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/03/23(土) 03:05:19.67 ID:g8XziXNS0 - WTOサービス交渉へ官民で戦略を
2013/2/28付 経済の姿は常に変わり続ける。世界共通の通商規則を定めた世界貿易機関(WTO)協 定ができてもう18年がたつ。技術や企業経営の進歩を追いかけて、モノだけでなく、無形 のサービスでも貿易・投資の国際ルールを書き換えなければならない。 4月にも始まるWTOのサービス貿易交渉は、そのための意欲的な取り組みだ。21カ国・ 地域が参加する協議に向けて、日本の戦略を早急に練る必要がある。政府が多国間交渉の 舞台で動けるように、産業界は「何を獲得したいか」を積極的に提案すべきだ。 サービス貿易は、頭の中でイメージしにくい面がある。たとえば外国人の観光客が日本 で旅館に泊まり、新幹線に乗ると、日本からの「サービス輸出」となる。日本の会社が外 国の銀行やコンサルタントを利用するのは、日本への「サービス輸入」だ。 関税率の数字が一目瞭然のモノの輸出入と異なり、サービスでは何が貿易の障壁なのか を測りにくい。しかも品目がはっきりしている工業品や農産物と違って、新しい業態が次 々と生まれる。金融、運輸、通信、医療、教育など既存のサービスに限定せず、未知の成 長分野を予想しながら、柔軟な発想で交渉に臨む必要がある。 得意としてきた「モノづくり」だけに頼っていては、日本経済の成長には限界がある。 製造力から派生する付加価値が高いサービス業を育てる道筋が、成長戦略の重要な柱にな るはずだ。関税削減に焦点が当たりがちだが、比重が増すサービス産業で通商政策が手薄 になってはならない。 日米欧を含む交渉参加国は、1995年のサービス貿易一般協定(GATS)を全面的に見 直し、新しいサービス貿易のルールづくりを目指している。具体的にどんな分野を自由化 の対象とするか、まず各国が提案を持ち寄るところから交渉が始まる。白紙に絵を描くよ うな作業だといえる。 関税率の数値をめぐる攻防ではなく、構想力、想像力、提案力が問われる交渉になる。 これまでのところ、官民をあげて新しいアイデアを出す力で米国の優勢が目立つ。日本も 負けてはいられない。 サービスの市場開放は、規制改革と表裏一体だ。安倍政権が立ち上げた産業競争力会議 と規制改革会議は、民間の知恵を吸い上げ、WTOサービス交渉への取り組みについて議 論を深めるべきだ。 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO52231730Y3A220C1EA1000/
|
|