- 消費税増税 いつまで待たせるのか − 読売新聞
391 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/03/19(火) 04:05:17.89 ID:eI8blWvy0 - 社説:視点:財政再建 北欧の大変身に学ぶ=福本容子
毎日新聞 2013年02月14日 02時30分 欧州に財政の優等生国がある。単年度の赤字はほぼゼロ、国の借金残高も12年末推計 で国内総生産(GDP)比49%とユーロ圏平均の100%や日本の214%よりはるか に少ない。リーマン・ショックからも、いち早く脱出し、好調を続けている。北欧のスウ ェーデンだ。 ただ、いつも優等生だったわけではない。90年代前半には厳しい経済危機を体験した。 深刻な不況と金融不安、債務危機に見舞われ、失業率は一時2桁に達した。最近のスペイ ンのような窮状にあったという。 どうやって大変身を遂げたのか。いきさつが、先月東京で開かれた国際シンポジウム 「財政をめぐる選択−新たなルールか、それとも危機か」(財務省財務総合政策研究所・ アジア開発銀行研究所共催、一橋大学・毎日新聞社協賛)で紹介された。 危機に陥ったスウェーデンが採用したのは、高い財政健全化目標だった。93年にGD P比約12%と先進国で最悪水準だった財政赤字を97年までに3%以下、98年にはゼ ロにするものだ。また達成後は平均でGDP比1%の黒字確保をルールとした。 その実現のため、3年先まで歳出の上限を議会で決めておく予算の枠組みを作り、改善 が一過性のものに終わらないよう、財政を点検する有識者の委員会「財政政策評議会」を 設立した。議会(1院制)の任期を3年から4年に延ばし、選挙に影響されにくくもした。 そして、インフレ目標採用と同時に中央銀行に高い独立性を与えた。 予想以上の成功を収めた秘訣(ひけつ)は、与野党問わず政治家が財政再建に本気にな ったことだ。短期間の急激な健全化は当然、増税や歳出削減による痛みを伴う。失業保険 の給付額削減など社会保障にもメスを入れた。それを政治家が実行できた裏には、国民か らの要請があった。「財政規律を重んじない政治家は有権者から見放された」。財政政策 評議会のヨアキム・ソネガード事務局長の説明である。 財政再建と同時に、長年先送りしてきた税制改革、年金改革、規制緩和も一気に進めた。 危機を「改革の好機」(同事務局長)と最大限利用し、競争原理の働く経済に生まれ変わ った。 日本が試されているのは、厳しい経済危機が起こる前にスウェーデンのような改革を始 められるかということだ。借金残高も国の規模も日本はスウェーデンの比ではない。つま り危機になってから「改革の好機」などと言える余裕は恐らくないのだ。その重大さを日 本の政治家と国民がどれくらい早く、強く感じられるか、である。(論説委員) http://mainichi.jp/opinion/news/20130214k0000m070122000c.html
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