- 消費税増税 いつまで待たせるのか − 読売新聞
24 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/12/26(日) 00:10:52 ID:ALELp2CFP - デフレの罠を抜け出すには
景気が息切れを免れ、来年にかけても緩やかな回復が続く。暮れにかけてそんな見通し を描けるようになったようだ。心配されていた二番底が防がれそうなのは良いことだが、 デフレの罠(わな)から抜け出し持続的成長に移行できるかどうかは微妙だ。政府・日 銀もここは正念場であると覚悟を決めてかかるときだ。 政府は実質成長率を1.5%とする2011年度の経済見通しを発表した。3%台になるとみ られる10年度に比べ鈍化はするものの、今年度はリーマン・ショック後に大幅に落ち込 んだ谷からの回復の過程でもあり、ある程度の減速は自然である。 夏場以降の円高が企業活動を冷やし、景気が腰折れすることが心配されていたことを思 えば、景気回復が続くだけでももうけものだろう。この点で、外需の助けが大きかった ことが見逃せない。 中国など新興国の経済はインフレとバブルの懸念をはらみながらも、順調に拡大した。 米国の景気も、金融の量的緩和やいわゆるブッシュ減税の延長で思ったより良さそうだ。 世界経済の光景がやや明るくなるとみて、株価も底堅くなっている。日本はその追い風 を受けている。 とするならば、今は積み残してきた懸案に手を付けるラストチャンスなのかもしれない。 一つはデフレからの脱却。政府経済見通しによれば、11年度の名目成長率は1.0%なの で、総合的な物価指標であるデフレーターはまだマイナスだ。政府・日銀はデフレ完全 脱却に向けて、足並みをそろえる必要がある。 もう一つは企業や家計の不安の解消と将来に向けた期待の向上だ。菅政権が打ち出した 法人税率の引き下げは評価したい。一方で、高所得層を狙い撃ちにしたような増税は、 経済の活力をそぐことになりはしまいか。方向感の定まらない「福笑い」のようなかじ 取りではいけない。 何よりも、年金をはじめとする社会保障が維持できなくなるのではないか、という国民 の不安をなくさないといけない。景気が回復しかけても、個人消費が盛り上がらないの は、家計にとって先行きの雲間が晴れないからだ。家計や企業がキャッシュ(現金)を 抱え込む「冷え症の経済」を改めることこそが肝心だ。 http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E2E6E4E2E0E1E2E0E6E3E0E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
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