- マルクス経済学 第5章
742 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2020/04/11(土) 19:05:01.51 ID:VKFQK2cC - マルクスの信用貨幣論は信用論であり、恐慌論の裏返しだ。
危機の時期には金属貨幣が復権する。 対してカレツキはマルクスから出発しながら信用貨幣論を補強する。 ただしマルクス価値形態論も可逆的な読みが可能だ。 参考: カレツキとマルクス 栗田康之(上武大学) https://www.jstage.jst.go.jp/article/peq/47/4/47_KJ00009361665/_pdf 34頁 《カレツキの表式では,信用貨幣と信用創造(=「購買力の創出」)を前提としている。すなわち,「追加的な投資の ための資金は,いわゆる購買力の創出によって調達される。銀行信用に対する需要が増加し,それらの信用は銀行に よって供給されるのである」(Kalecki[1935], Kalecki[1971b]邦訳29頁)と❖8)。貨幣の支出と流通についてみ れば,マルクスの再生産表式と同じく,各部門の資本家が支出した貨幣は,流通して各部門の資本家のポケットに入る。 但し,投資のための資金が信用を利用して調達される限りでは,貨幣は,企業からの需要に応じて銀行によって供給さ れた信用貨幣であり,利潤として他の資本家のポケットに入ると同時に預金として銀行に戻る❖9)。》 Kalecki, M.[1935]“The Mechanism of the Business Upswing”, translated from the Polish in Kalecki[1971b] Kalecki, M.[1971b]Selected Essays on the Dynamics of the Capitalist Economy: 1933─1970, Cambridge: Cambridge University Press(浅田統一郎・間宮陽介訳『資本主義経済の動態理論』日本経済評論社,1984年)
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