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名無しさん@お腹いっぱい。
ノーベル経済学賞 part2

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ノーベル経済学賞 part2
121 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 09:42:39.01 ID:XsuDZV9E
ノーベル経済学賞に米研究者3人 世界の貧困削減へ実験的手法
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191014/k10012131111000.html

ノーベル経済学賞の選考委員会は、授賞の理由について、
世界的な貧困の削減のために、途上国の実際のデータを使い、
因果関係を分析する実験的なアプローチを取り入れたことを評価したとしています。

このうちデュフロ氏は46歳。ノーベル経済学賞としては、最年少の受賞者で、女性では2人目となります。

デュフロ氏は受賞が決まったあと電話会見に臨み「受賞できるとは思っておらず恐縮だ。
3人の受賞は貧困問題に取り組むたくさんの研究者を代表するものだ」と喜びを語りました。

また「貧しい人たちは絶望的で怠惰だと考えられがちだが、
私たちの研究のゴールは科学的な証拠に基づいて貧困に立ち向かうことだ」と述べました。

ことしのノーベル経済学賞の受賞者に決まった3人が評価された「実験的なアプローチ」とは、
実際に途上国の特定の町や村を実験のフィールドとして使い、
そこにあるさまざまな社会的条件と貧困の緩和の因果関係を探る手法です。

たとえば、貧困を緩和するのに何が必要かを探るため、
ビジネスを行う際に少額の資金を貸し出してもらった人と、
資金の貸し出しを受けなかった人の両方のグループを観察し、
結果にどのような違いが生じるか分析したということです。

その結果、資金の提供を受けたかどうかは、
貧困の緩和に欠かせない人々の健康や教育、
それに女性の社会参加などといった要素には、あまり影響を与えないことがわかったということです。

ことしのノーベル経済学賞に、世界の貧困の削減に関する研究を続けた
アメリカの大学の研究者3人が選ばれたことについて、
ノーベル経済学賞に詳しい慶應義塾大学の坂井豊貴教授は
「3人は発展途上国で徹底したフィールドワークを行って、
貧困を削減するにはどういった政策が効果的なのかを明らかにした。
世界的に貧富の差が広がる中、こうした研究に光があたったのかもしれない」と評価しました。 
ノーベル経済学賞 part2
122 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 10:04:34.63 ID:XsuDZV9E
ノーベル経済学賞選考は妥当か ある有力候補の悲劇
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50598930U9A001C1I00000/

2019年のノーベル経済学賞はアビジット・バナジー氏、エステール・デュフロ氏、マイケル・クレマー氏に決まった。
過去の受賞者をみると、他を圧倒する研究業績を残している学者がほとんどだが、
学界での前評判とは異なる結果となった年もある。

18年の選定にも当初から異議を唱える声があり、長く尾を引いている。
多様な学説が並び立ち、専門分化が進む中で、経済学賞の選考は一段と難しくなっているといえる。

8月27日、元米ハーバード大学教授のマーチン・ワイツマン氏が77歳で死去した。自殺と判明したが、
周囲の人たちは同氏の精神状態が良くないと気づいていた。

18年のノーベル経済学賞の発表後、大いに落胆し、
「私にはもはや学問上の貢献をする精神力がなくなった」という趣旨のメモを残していた。
同氏は環境経済学の大家で、経済学界では経済学賞の有力候補として名前が挙がっていた。

ふたを開けてみると18年の受賞者は
経済成長論のポール・ローマー米ニューヨーク大教授と、
環境経済学のウィリアム・ノードハウス米エール大教授だった。

ここ数年、ミクロ経済学の分野での受賞が続き、
昨年はマクロ経済学が対象になると予想する声が多かった。

ローマー氏は技術革新、ノードハウス氏は気候変動と研究テーマは大きく異なるが、
いずれもマクロ経済分析への貢献が評価され、「絶妙な組み合わせだ」と評する向きもあった。
ところが、環境分野の専門家たちの評価は違った。

ノードハウス氏と論争を繰り広げてきたワイツマン氏こそ「環境経済学における巨人」であり、
環境分野を対象にするならワイツマン氏は欠かせず、ノードハウス氏とのセットでの受賞を予想する専門家が多かったという。
ノーベル経済学賞 part2
123 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 10:06:39.53 ID:XsuDZV9E
(承前)

ノードハウス氏はDICE(ダイナミック・インテグレイティッド・クライメート・エコノミー=気候と経済の動学的統合モデル)と
呼ばれるシミュレーションモデルを開発した。

経済、温暖化ガス、気候変動を変数とし、温暖化ガスを抑制するための費用と便益を長期にわたって評価するモデルで、
現在の消費を減らして気候変動を防げば、将来の消費を増やせるという関係を明らかにした。

気候変動を経済成長理論に組み込んだ点が画期的で、世界の多くの政策担当者が利用している。
同氏は炭素税の導入も早くから提唱し、各国の環境政策に大きな影響を及ぼしてきた。

半面、同氏のモデルは、地球環境の変化を想定の範囲内でとらえる傾向があり、
温暖化ガス削減に早急には取り組まなくてもよいという解釈も成り立つため、
環境問題の専門家からは気候変動のリスクを過小評価しているとの批判を受けてきた。

その筆頭がワイツマン氏で、気候変動モデルは急激な環境変化をとらえきれないとする「陰鬱な定理」を公表し、
温暖化対策の大幅な積み増しを求めてきた。

両者の論争が決着していないにもかかわらず、
ノードハウス氏だけがノーベル賞を受賞したのは公平性に欠けると多くの専門家は感じたのである。

姉川知史・慶大教授も18年のノーベル経済学賞に不満を感じた一人で、19年3月に問題点を整理した論文を発表した。

第1の論点は、故宇沢弘文・東大名誉教授の業績に対する評価だ。
選考委員会が公表した「授賞理由」の中で、経済成長理論と環境経済学の両分野で多大な業績を残した宇沢氏への言及がなかったのは
「執筆者に学問的な配慮がなかった」と批判している。

第2の論点はノードハウス氏の主張への疑問だ。
英国の経済学者、ニコラス・スターン氏は06年、「スターン・レビュー」で温暖化による影響を予測し、
世界各国に衝撃を与えたが、ノードハウス氏はスターン氏の予測を「過大である」と批判した。

姉川氏は、ノードハウス氏だけが受賞したのは「多様な価値観と方法とを前提とする地球温暖化の経済学において、
ノーベル賞の権威が特定の価値観と研究方法を正当化してしまう危険がある」との懸念を表明している。
ノーベル経済学賞 part2
124 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 10:07:51.78 ID:XsuDZV9E
(承前)

前評判とは異なる結果になった事例はほかにもかなりある。
長く米国で研究活動を続け、ノーベル経済学者との親交も深い佐藤隆三・米ニューヨーク大名誉教授は自著で、
ノーベル経済学賞を巡る様々な話題を取り上げている。

学界での予想と異なった例の一つとして
1986年のジェームズ・ブキャナン氏(当時はジョージ・メイソン大教授)の受賞を挙げ、「多くの人々にとって意外だった」と振り返る。

ブキャナン氏は、公共選択理論への貢献で受賞したが、
この分野なら、財政学を公共経済学に応用したリチャード・マスグレイブ氏(当時は米ハーバード大教授)の受賞が当然との見方が大勢だった。
佐藤氏は、選考委員会の求めに応じてマスグレイブ氏を推薦し、資料を提出したが、受賞はかなわなかった。

当時はレーガン政権で、財政出動を柱とするケインズ政策を支持するマスグレイブ氏のスタンスが
選考委員会に敬遠されたとの観測が広がった。

佐藤氏は、生前のワイツマン氏とも交流があった。
受賞を逃して悲嘆した様子だったため、「ほかにも業績があるのだから、まだチャンスはある」と励ましたが、
「もう遅い」との返事だったという。
「彼には心から同情するが、ノーベル賞の選考は人間がやることだから、不公平になることだってある」

ノーベル経済学賞は権威ある賞ではあるが、授賞対象に偏りがあるといった問題点も指摘されている。
あくまでも、経済学者の業績を評価する尺度の一つだと冷静に受け止める姿勢も大切だろう。
ノーベル経済学賞 part2
125 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 10:10:59.69 ID:XsuDZV9E
ノーベル経済学賞、米の大学の3氏に 貧困との戦い前進
https://www.asahi.com/articles/ASMBG6J7DMBGUHBI00R.html

3人は、国レベルの問題と考えられがちだった貧困を個人や小さな集団が抱える問題の積み重なりととらえ直し、
どう対処したら効果的に解消に導けるかを実験的手法で検証した。

例えば、初期の研究では、貧困につながる教育の問題は、
教科書の不足や子どもが空腹で登校することに起因すると仮説を立てた。
NGOなどと協力してケニアで改善を試みたが、物品の提供による効果は薄かった。
代わりにインドで行った実験で、勉強が苦手な子どもへのきめ細かい学習支援が効果を生むことを突き止めた。

3人は貧困対策として途上国での教育や予防医療などの向上を提唱した。
インドでは、500万人以上の子どもが研究成果を踏まえた教育プログラムを受けたという。

フィールドワークはこの約20年間で、途上国の貧困軽減効果を研究する手法の一つとして定着した。
アカデミーは3人の研究を「世界の貧困とのたたかいを大きく前進させた」と評価した。
発表会見に電話で参加したデュフロ氏は「問題を一つ一つほどき、
精力的かつできるだけ科学的に対処するよう努めた」と話した。

会見では、デュフロ氏が2人目の女性受賞者となったことも注目された。
デュフロ氏は「女性でも成功できる姿を見せられた。女性が働き続けることを後押しできたら良いし、
男性は彼女たちに、すべての人が得られるべき敬意を表してほしい」と話した。
ノーベル経済学賞 part2
128 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/15(火) 10:27:57.89 ID:XsuDZV9E
ノーベル経済学賞、MITのバナジー氏ら 貧困を緩和
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50967130U9A011C1I00000/

クレマー氏を含めた3氏は、実験により効果を確かめた貧困の具体的な解決手段を提唱。
注目したのは学校教育や子どもの公衆衛生の改善だ。

1990年代半ばにケニア西部で実際に子どもの成績を改善するための実験を繰り返すなど
「小さくても実践的な問題に取り組んだ」(同アカデミー)ことが評価された。

発展途上国への支援は財源が限られるため、3氏はより有効な手法に実験で迫った。
貧困に直面する生徒たちに「教科書」か「無料の食事」のどちらを与えるのが学習への効果が大きいか、
条件をそろえて比較した。

実験結果からは、弱い立場の生徒に支援を絞ると効果が表れたという。

一橋大学の黒崎卓教授は
「発展途上国の現場で社会実験を繰り返し、貧困を解消するための最適な政策を導入する基礎を築いた。
医学で薬の効果を試すような厳密な実験手法を貧困問題に導入した功績は大きい」と話す。

研究成果は現実の貧困問題にも応用された。
同アカデミーによると、インドでは500万人以上の生徒が、受賞者らが築いた教育プログラムの成果を享受したという。


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