- 経済学の質問に答えるスレpart893
454 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/06/27(木) 18:49:35.65 ID:nFt0lUKD - 国債価格の決まり方は、インフレ率の影響はかなり多いが、ほんとは、かなり複雑で、
簡単な方程式では予測できないよ。 国債価格を当てる、つまり長期金利の変動を当てるってことは、ほぼ、株価がどうなるかを 当てるのと同じくらい難しい。 っていうのは、国債は安全資産だから、みんなが大量に持つ。 たとえば、1000億円持って、金利が0.1%動いたとする。 そうすると、10年債の場合には、その10年分の1%の価格変動になるから、 簡単に、一日で10億円損しちゃうわけよ。 逆に言うと、金利の動きを当てることができたら、何千億円でも簡単に稼げてしまう 市場なんだよ。 だから、インフレ率だけで当てることができたら、全員1兆円稼げてしまう。 でも、実際には当てることができないほど、複雑なしくみで動いてるんだよ。 毎日、いろんな材料が、10も20もふつうに出ていて、そのたびに、細かく上下に 何十回も動いてるものなんだよ。 それが長期金利。 たとえば、下のサイトに出てくるチャートのすぐ下にある、5minってとくをクリックすると 今日1日の動きがわかる。 http://quotes.esignal.com/esignalprod/chart.action?symbol=JGB10+M3-TPX&types=stock%2Cfuture%2Cfund%2Cforex%2Cindex 動いた材料は、アメリカのGDPの修正を受けたダウの上昇の日本の反応や、 それによって日経平均が上昇し、日経先物に買いが入ったことで国債が変動している。 また、10時半には懸念されてた危ない上海市場が動いて、その影響も長期金利は受けた。 さらに、アメリカのGDPの下方修正によって、アメリカの緩和が長引くと予想され、そのことで フィリピン株や、タイやインドネシアの株が上昇し、そのことが日本株買いになり、国債も 変動させた。 つまり、国債=長期金利を動かす材料は、毎日何十もあって、予測しえない世界の どっかの国の事件がおこることもあって、経済学者でも当てることはできない。 仮に経済学者が、長期金利を当てることができたら、すぐに1兆円稼げてしまう。
|
|