- 内田樹の経済学
28 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/05/16(木) 12:30:17.86 ID:z560mDDX - 池田信夫 : グローバル資本主義は世界を「ユニクロ化」する
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2013/05/post-675.php ユニクロの親会社、ファーストリテイリングの柳井正CEO(最高経営責任者)が打ち出した「世界同一賃金」構想が波紋を呼んでいる。 朝日新聞で報じられたインタビューによれば、新しい人事制度では「新興国や欧米の社員と共通の土俵で働きぶりを評価し、 給与も全世界で統一する」という。 すでに欧米や中国などで店長候補以上と役員をすべて「グローバル総合職」とし、 19段階の「グレード」ごとに賃金を決めた。このうち執行役員クラス50人は、 どの国でも同じ評価なら報酬や給与を同額にした。年収は最低2000万円で、最上位は柳井氏の4億円だという。 このとき柳井氏が「年収1億円と100万円に分化していく」とのべたことが話題を呼んだが、 一般の社員まで世界一律になるわけではなく、「各国の物価水準を考慮する」と書かれている。 ユニクロの労働条件はきびしいことで有名だが、その面だけを見て「ブラック企業」などと指弾するのはお門違いだ。 ユニクロの店員のような単純労働の賃金が新興国に近づくことは、資本主義の宿命なのだ。 ユニクロは全世界で2万人の雇用を生み出しているが、そこから逃げる企業は消滅する。 このように資本主義がグローバル化すると、世界の労働者の賃金が生存最低限の国に近づくという未来像は、 1848年にマルクスとエンゲルスが『共産党宣言』で予告したものと似ている。 社会主義は死んだようにみえたが、中国を含めて新興国では健在だ。 ユニクロ化する世界は、150年遅れてマルクスの予言を実現しているのかもしれない。
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