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623 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 14:55:05.70 ID:eKz54hPi - リフレ派がよく言う消費=善、貯蓄=悪という概念は常に合っているとは限らないよ。
長期的には、経済成長のために貯蓄が必要になる。 それはオールド・ケインズモデルであるソローモデルですら認めてる。 そもそも、ニューケインジアンもオールドケインジアンも価格の調節コストや硬直性によって市場が不完全になり、実質賃金や実質負債が 適切ではない値になった場合、財政金融政策によってそれを適切な値に調節するという理論だから、単純にインフレで消費や所得が増えてハッピーというものではない
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626 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:02:45.67 ID:eKz54hPi - まあ俺は日銀総裁が黒田さんになったことは、白川さんよりコミットメントを強めたから、
期待インフレ率を高める点においては、成功だと思うが、インタゲを2%に設定したのは失敗だったと思う。 現実的な路線を見ると1%を維持するべきだった。 非現実的な目標を掲げると、中心銀行がいくらコミットするぞって言ってもその信頼性が失われてしまい、何のためのルールか分からなくなってしまう。
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630 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:10:38.44 ID:eKz54hPi - >>627
インタゲ1%で黒田路線が最強。 そもそも、インタゲの意義は、動学的不整合を防ぐためのものだから、実現可能性が高い目標がいいし、2%がいいという根拠はどこにもない。 1%のインフレでもデフレによる実質賃金の増加による失業率の増加や実質債権による企業の倒産は防げる。 リフレ派も構造改革派も、市場の歪みを財政金融政策で調節するか、規制緩和で解決するかの違いだけだから、両者の違いは実はそんなにない。
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632 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:13:38.97 ID:eKz54hPi - >>628
消費が増える=投資が減るということだから、長期的にはいいことではないよ。 長期的には生産性を高めて外需を稼ぐことの方が大事だと思う
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637 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:21:25.12 ID:eKz54hPi - >>631
そのための三本の矢じゃないの? 残りの二本の矢でインフレ率と自然利子率を正にするのがアベノミクスの戦略だと思ってた。 あと、期待インフレ率を高めるためには一般人は中心銀行の政策には興味がなく、 情報の非対称が生じてるので、インパクトのある総裁を選んで、人々の中心銀行の政策の関心を高めることが大事 まあ、今回は1%のインタゲなら確実に達成できただろうね。 金融政策が無効でも電気代の値上げと消費税増税というラッキーがあったわけだし。
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639 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:28:54.12 ID:eKz54hPi - >>638
オールド・ポストケインジアンならともかく、ニューケインジアンで消費不足を問題にしている人は見たことない
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643 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:36:51.95 ID:eKz54hPi - >>640
全部でしょ。 ある程度のインフレ率を維持するのは難しいが、ハイパーインフレなんて簡単に起こせるんだし、純粋のRBCモデル を信じてる人だと、インフレになっても、市場によって実質パラメーターが調節されるため実態経済には何の影響ももたらさない
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646 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:40:55.89 ID:eKz54hPi - >>641
高橋洋一のリフレ政策はファイナンシャルアクセレーター効果を狙ってるか、それとも本当に経済学を理解していないかのどちらかだと思う。 ただ、留学しても学位が取れず、しょうがなく日本のFランで学位を取った人だから、後者の可能性が高い
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648 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:45:27.03 ID:eKz54hPi - >>645
リフレ派って何でいつも洋一や田中みたいなFランの教授を持ち上げているんだ? リフレ派でもFランのトンデモよりも伊藤隆敏、星岳雄やスティグリッツ、グルーグマンみたいなまともな学者を取り上げればいいのに
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649 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:48:18.92 ID:eKz54hPi - >>642
2%じゃさすがに無理。 1%が妥当
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653 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 15:59:53.92 ID:eKz54hPi - 期待インフレ率の上昇で総生産量が増えるメカニズムって理論的には実質賃金の減少や実質債務による企業の収益の向上によるものだよ。
あと、消費が一時的に増えても、それが生涯を通じた家計の総公用にとってベストとは限らない。 生涯の公用を最大化するためには、利子率、資本滅却率、今期の消費を考慮して次期の消費を決めなければならないんだし
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656 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:05:15.61 ID:eKz54hPi - >>650
ニューケインジアン流に解釈すると、洋一は実質賃金の減少よりはファイナンシャル アクセレーター効果を重視し、その効果によって賃金と企業収益が上がることを想定してるみたい まあ、実質債務が減少すると銀行の収益が減少するというリスクもあるんだけどね
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657 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:07:52.42 ID:eKz54hPi - >>655
名目賃金が硬直的での間違いじゃないの? 名目賃金が伸縮的なら、賃金は自動的に調節されるから金融政策の効果はないでしょ
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662 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:15:01.40 ID:eKz54hPi - 円安で得をするセクターもあるし、円安で損をするセクターもあるでしょ
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667 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:26:03.91 ID:eKz54hPi - >>664
しいて言うなら、生産性が高いセクターが円安で得をし、生産性が低いセクターが円安で損をするなら、 円安による資源配分で景気が良くなる可能性があるけど、現実的には、生産性が高いセクターが円安で損をし、 生産性の高いセクターが円安で得をしてるから、円安の資源配分が経済に悪影響を与える可能性すらある。 生産性の高い製造業は、海外に工場を建てたり、原材料を輸入して海外にアウトソーシングをする企業が多いからね。 ちなみに、今言った製造業のアウトソーシングについては、伊藤の国際経済入門が詳しい。 しかし、伊藤は理論面の記述が少ないので、理論面を知りたい人は木村、国際経済学がおすすめ
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668 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:28:54.99 ID:eKz54hPi - >>663
長期的には、賃金上昇をした企業は、収益が減少するから、確かに賃金上昇をしない企業と悪い意味で差がつくだろうね
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670 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:30:55.86 ID:eKz54hPi - >>667は
「現実的には、生産性が高いセクターが円安で損をし、生産性の高いセクターが円安で得をしてる」じゃなくて 「現実的には、生産性が高いセクターが円安で損をし、生産性の低いセクターが円安で得をしてる」の間違い
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674 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:34:54.35 ID:eKz54hPi - だから、消費が増えても貯蓄(投資)が減るから、景気回復に結びつくとは限らないって何度も言ってるだら
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675 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:38:18.90 ID:eKz54hPi - そもそも>>628も給料が増えれば消費が増えると言っているだけでそれが経済にいい影響を与えるまでとは言ってないんじゃん。
その本でも、消費が増えたら、GDPが増加したり、家計の総公用が増加するまでは言ってないんでしょ?
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- 経済学の質問に答えるスレpart893
373 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:42:39.10 ID:eKz54hPi - 添削でふと思ったんだけど、ケインズの和訳の添削大会とかしたら面白そう。
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676 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 16:44:28.22 ID:eKz54hPi - >>666
それはちゃんと最近のデータ含んでた? 高度成長期の経済構造と現代の経済構造は全く別物
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683 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 17:05:05.18 ID:eKz54hPi - 消費=経済に良いっていうのは、初期のオールド・ケインジアンの発想で、現代マクロ経済学は一部の例外を除いて
家計の最適化行動を組み込んでいるのでニューケインジアンでは消費の増加はそこまで重要じゃない。 ちなみに一部の例外っていうのは内生的経済成長理論の実証研究で家計の最適化行動を想定しないソローモデルを使う場合があるから。 でも、ソローモデルでは貯蓄(投資)は経済成長を生み出すものなので、過剰な消費は長期的にはかえって悪影響になる
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687 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 17:15:00.79 ID:eKz54hPi - >>682
今の日本経済だと、消費や投資の量より本当に買いたい商品を販売する企業や本 当に収益を上げて高い配当を配ってくれる企業が少ないのが問題じゃないかな 逆に聞くが、あなたが本当に欲しい商品を売ってくれたり、株式投資をしてみたいっていう日本企業ってある? 日本のTFPは減少している実証研究もあるし、本当に大事なのは、 労働市場の改革や教育の充実による人的資本によって、技術力を高め、TFPを上昇させること インフレは、失業率を下げる代わりに賃金を減らすが、TFPや人的資本の上昇は賃金も企業の収益も上げる
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692 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 17:27:40.85 ID:eKz54hPi - >>689
むしろ、大企業などは内部留保の預金の割合が多く貯蓄超過になってるから、収益の上がる投資プロジェクトが少ない方が問題になってる。
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697 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 17:33:31.96 ID:eKz54hPi - そもそも日本はGDPが三位の国なんだから、投資の元金はたっぷりある。
問題は国内でそれを投資する先がないだけ。 投資がないのは下手に投資してもアメリカや中国の商品を生み出す技術が無く投資が失敗に終わる可能性が高いから
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- おすすめの経済学の本 12冊目
700 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 17:39:44.32 ID:eKz54hPi - 経済成長理論の実証研究だと、
・ 資本量・投資量と労働人口・労働量だと一国のGDPを半分以下でしか説明出来ない。 ・残りの半分以上はTFP(知識・技術)で説明される。 ・ 労働人口・投資量だけでは、各国の総生産量の違いを説明出来ない。 という事実が定説となっている
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- おすすめの経済学の本 12冊目
703 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/04/29(月) 18:00:40.47 ID:eKz54hPi - 一言付け加えると、投資量はもちろん経済にとって大切だから、適切な投資先のない投資はバブルを生む可能性が高いこと。
バブルの定義は資産価格が経済のファンダメンタルズに比べて明らかに高く、本来の価値との乖離が見られていることだから。 バブルは必ずはじけるというのも、この定義に関連している。 投資量を簡単に増やすのは実は非常に容易い。 投資減税どころか、投資したものに補助金を配れば、すぐに投資量は増えるだろう。 しかし、それだけではバブルを生むのは明らか
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