- 経研院生の雑談部屋★4
103 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/02/05(火) 22:14:00.96 ID:5x3+endq - >>99
表面的に物事を説明して、それで満足するならマル経は不要。 なぜ労働市場(なおマル経では労働と労働力は別物)で買い手独占が成立するのか? マルクスは、周期的な恐慌によって労働力の買い手=資本が破壊されるため、 資本は労働力に対して希少であり、両者の関係で資本が支配的地位に立つことができる、と考えた。 つまりマルクスの考えでは、資本主義経済では周期的恐慌が必然的であり、 周期的恐慌のたびに労働者は失業して貧困に追い込まれることが不可避であるということになる。 しかも、周期的恐慌のたびに破壊されるのは中小の資本であり、大資本は生き延びる可能性が高い。 つまり、恐慌が繰り返されていくうちに中小の資本が脱落し、より少数の大資本への集中集積が進行する。 第2次世界大戦後は、長期にわたって周期的恐慌といえるような事態が生じなかったから、 マルクスの考えは事実とは合わなかったわけだが、 日本のバブル崩壊(1990年)後は、日本とアジアの金融危機(1997年)・リーマンショックと欧州危機(2008年以降)と 再び周期的恐慌といえる事態が再現している。 そのたびに大量の労働者が解雇され貧困に落ち込んでいる。 今の経済状況を見れば、マル経の基本的なアイディアは見直されるべきだと思うな。
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