- 経研院生の雑談部屋★4
14 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/01/22(火) 11:34:15.36 ID:5rg17yFH - 俺のことかどうか分からんが、書いておこう。
俺は20年以上経済学を研究してきた、某大学の教員だ。 思えばこの20年間、世の中は大きく変わった。 日本でバブルが崩壊し、アジアと日本で金融危機が起き、ITブームが膨らんでしぼみ、 その後2000年代前半の相対的安定状態を経てリーマンショック・欧州経済危機の勃発へ。 若い人には信じられないかもしれないが、20年前にはまだいわゆるインターネット(WWW)はなくて、 インターネット=メールだったんだよ。ネットニュース(fj)とかarchieとかWAISとかいうのもあったけどね。 しかも通信自由化が進んでいなかったから、民間でメールを使えるのは一部の大企業だけだった。 今20年間を振り返ってみると、世の中が大変化している間に、経済学はどれだけ進歩したんだろう。 確かに経済学の数学的な複雑化は著しく進んだけど、それは学問的進歩といえるのか。 モデルが解析的に解けなくてコンピュータシミュレーションに頼っているような状態で。 今20年間を振り返って本当に悔しいのは、俺が大学に引きこもって経済学の研究なんかやっている間、 世の中の変化をただ指をくわえて傍観しているだけで、自分はなにも積極的に関与できなかったことだ。 今の世の中では、経済学者の言うことより、変な評論家やタレントの言葉の方が信用される。 俺を含めて経済学者が努力してなかったわけじゃない。 努力したにもかかわらず、経済学は世の中の人々に影響力を持てなくなったのだ。 他の仕事を選んでいれば、俺でもそれなりに世の中に影響を及ぼせたと思う。 どうせ努力するのなら、もっと自分の才能を世の中に生かせることに努力した方がいい。 俺は20年以上経済学を研究してきて、ようやくそれに気がついた。 正直、40台半ばになってそれに気がついても、もう手遅れだ。人生はやり直せない。 お前らも、自分の人生についてよく考えたほうがいいよ。 大学の経済学の教師たちを見ろ。何も考えずに経済学の研究をやってたら、お前らも将来はああなるんだぞ。 自分の人生を捨てちまって、本当にそれでいいのか? 長文ですまなかったな。
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