- 経済学の質問に答えるスレpart810
810 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/01/08(火) 03:02:55.40 ID:NuGPTzRV - そうじゃない、「対外純資産というのは経常収支黒字の累積結果」だと
何度言えば分かるんだ… 貿易収支+所得収支+資本収支≒0 これが定義式で、貿易収支+所得収支=経常収支と呼んでいる。 対外決済を考えてみればいい。例えばドル建てで貿易をする場合、輸出 超過であれば、輸入で支払うドルと輸出で回収するドルの差し引きで ドルが余剰になる。端的に言うとこの累積結果が対外純資産なんだよ。 逆に、貿易赤字の国は、輸入支払のために、ドルを別途調達しなければ ならない。つまり、出資の形であれ借入の形であれ、あるいは証券投資 であれ直接投資であれ、貿易以外の形で自国通貨を買ってもらってその 代金としてドルを入手する必要がある(=資本取引)。 経常収支が赤字の国は、新たに外貨を調達するか、既に過去の蓄積で 保有している外貨を切り崩すことをしないと、外貨が枯渇して支払不能 に陥る。これが通貨危機で、国家デフォルトに等しい。恒常的な経常 収支赤字に耐えられるのは、自国通貨が決済通貨として主要な支払手段 に用いられている国しかあり得ない(=基軸通貨国)。自国通貨であれ ば自国の意思で発行できるから、自国通貨で決済が行われる限り支払不能 になることはない。現在では米国ドルがその地位を占めている。米国が 対外純債務国かつ経常赤字に耐えられるのは、基軸通貨国として当然の 帰結なんだよ。 過去のアジア通貨危機は、対外純債務国で起きている。これも当然の ことだ。ドルを資本取引で調達している国は、そのドルを引き上げられ ると、ドルが枯渇して支払不能になる。この反省をもとにして、韓国は 対外純資産が膨大な日本と通貨スワップ協定(=有事の際は日本にドル を融通してもらうという協定)を結んでいたわけだ。 結論を言うと、対外純資産の積み上がりは、賃金水準も投資魅力も関係 ない。経常収支黒字が累積した結果である、ただそれだけ。そして、 対外純債務国よりは対外純資産国の方が望ましい。以上。
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- 経済学の質問に答えるスレpart893
26 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/01/08(火) 03:35:31.80 ID:NuGPTzRV - >>25
長期金利は債券の利回り(一般的には新発10年物国債の利回り)を指す。 短期金利はインターバンク市場の金利(一般的には無担保コール翌日物金利 =銀行間で1日だけ無担保で貸し借りする金利)を指す。日銀は日々のオペ でインターバンク市場の需給を調節し、ほぼ正確に短期金利を誘導すること ができる。 長期金利も市場金利なので、短期金利の変動が波及する。ただし日銀が直接 的にコントロールするのは難しい。なぜなら、市場関係者の先行き見通しが 反映されるからだ。今後景気が上向くと考えれば、例えば年金基金などの機関 投資家は保有する運用資産の構成を株式にシフトするので、債券が売られる。 また、今後日銀が短期金利を引き上げるという観測が市場に流れると、長期 金利の上昇=債券価格の下落なので、今のうちに債券を売っておこうと考える。 最近の中銀は、このような市場関係者の「先行き見通し」に働きかけることで 長期金利についてもある程度コントロールしようとする試みを行っている。 例えば、日銀がかつて「消費者物価指数が安定的にプラスに推移するまでは、 ゼロ金利政策を継続する」と言ったり、FRBが「今後2年間は政策金利を引き 上げない」と言ったりした。これは、金融政策を現在のみならず将来に亘って 明示することにより、長期金利の上昇を防ぐ(もしくは長期金利の低下を狙う) 意図があった。これらは、「政策コミットによる時間軸効果」と呼ばれる。
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- 経済学の質問に答えるスレpart810
812 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/01/08(火) 10:32:35.42 ID:NuGPTzRV - 経常収支黒字が円高の一要因であるというのは、そのとおりだ。
だが賃金は関係ない。 労働分配を増やしたところで貿易黒字が減るわけじゃない。
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- 経済学の質問に答えるスレpart810
815 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2013/01/08(火) 20:16:26.30 ID:NuGPTzRV - >>813
売上を減らしてコストを増やせとか、何を言っているんだこの人は。 いっそのこと、土地及び生産設備を労働者階級の所有にすることを 提唱したらどうだ?
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