トップページ > 経済学 > 2011年08月27日 > XJM0/5Q/

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名無しさん@お腹いっぱい。
数学的な経済学から社会学的な経済学へ

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数学的な経済学から社会学的な経済学へ
212 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/08/27(土) 08:36:12.02 ID:XJM0/5Q/
『経済思想のドイツ的伝統』 メンガーの章より

しかし、経済学などの社会科学の特質は、個々の分析的理論に還元されるものではない。
数式的に表現されれば同一になる理論であっても、学者ごとに、
その理論を構成する変数の定義や解釈、妥当範囲などは多様である。
経済理論は、それを現実の経済現象と関連づける、
経済主体とその環境についての理解の枠組みなしには存在しえない。
シュンペーターが言うように、経済分析のツールに注目する場合でも、
その背後にあるビジョンを無視することはできない。(中略)

しかし、メンガーはそのような数学的定式化は、経済理論の性質を誤解させかねないものだと考えていた。
彼にとって、人間の経済行動は、個々人の主観的評価に基づく選択であって、
それを数式で表現すると客観的な決定論になってしまうと危惧していた。
数学的な経済学から社会学的な経済学へ
213 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/08/27(土) 09:01:06.90 ID:XJM0/5Q/
メンガーが経済理論の数学的な定式化を拒否したことは、多くの人を当惑させてきた。
後進の経済学者の中には、メンガーは自分の理論を忘れてしまったのではないかといぶかったものもいるほどである。
しかし、メンガーがジェヴォンズ、ワルラスに端を発する経済理論の数理化におぼえていた危惧は、
20世紀の後半になって、不確実性と意思決定の主観性の問題として再登場した。
市場での行動についての、メンガーおよびその弟子たちの、非決定な領域を残した推論の方が、
完全知識・完全市場を前提した方程式体系よりも現実に近いと考える経済学者たちによって、
メンガーの学派が、「現代オーストリア学派」として再生した。


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