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shin
数学的な経済学から社会学的な経済学へ

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数学的な経済学から社会学的な経済学へ
127 :shin[shintakahashi@hb.tp1.jp]:2011/08/04(木) 15:54:43.59 ID:tIF/3ibG
経済学に理系の頭脳が唱えられたのは、1995年頃のことであったと思いますがこの当時の日本においては、経済が投資経済に移行してきて金融派生商品を開発するのに
理系の頭脳が求められたのでした。複雑系ということも言われていますがこれも当時の国際情勢を反映していたことで、1995年頃といって今からすでに16年も昔のこ
とですね。私のようなものにはつい最近のことのように感じられますが、この当時は米ソの冷戦対立が終結して、ソビエトや共産主義国家が消滅してしまい、ソビエトとヨ
ーロッパとイスラムの中間地点に位置していたユーゴスラヴィアで内紛が起きてしまったのでした。この内紛はアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバホ自治州にも飛び火して、
チェチェン共和国のロシアからの独立問題にも飛び火しました。これらの独立問題は、ソビエトに押さえつけられていた宗教や人種や言語の異なる複数の民族が一つの国を複
数に割ってそのそれぞれが独立を主張しだしたことから発生しました。民族的自立を果たそうという民族に、それをさせじとロシアが鎮圧するだけでなく、フランスやドイツ
といったヨーロッパの強国が折々に見方をしたり、アメリカ合衆国まで介入してきて、独立問題がどういった決着を見せるのかはまさに複雑すぎて判らなかったのでした。こ
の内乱の経緯を物理学的に例えてみますと、水と油と泥の入ったふたのついた容器を振り回すと、当然水と油と泥は混ぜ合わさりながら、流動します。複雑系の経済学とはつ
まり、この混合物が流動している時の動きを予想しようという試みに他ならないのです。静止させた状態では、この混合物は当然分離し、泥と水と油という順序で沈殿します。
しかし、他からのエネルギーが加わって3つの物質が混合しながら流動しだすと、最も重い泥が一番上に来ることもあるでしょうし、またその逆に最も軽い油が一番下に来る
こともあります。これらの物質はそれを動かす運動エネルギーによって流動しているのです。個々の粒子がどれだけの運動エネルギーを持っていて、それがどのような動きを
しながら最終的に沈殿していくのかは、理論的には計算できるでしょう。しかし、それを社会の中で、特に国際情勢において行うことは非常に難しかったようです。日本にお
いて理系の頭脳と投資経済が注目されてきた当時の国際情勢を考えると、ユーゴスラヴィアの内乱だけでなく、ロシア共和国や中国の資本主義導入があったり、マレーシアな
どによって、APEC(アジア太平洋経済協力)が行われたりといったように、日米安全保障条約のみを基にして国際関係を考えていた頃とは勝手が違いすぎたのでした。理
系の経済学はこうした一見不可能な計算を行おうとしたところがあったようです。しかしあれから16年も過ぎてみると、ユーゴスラヴィラの内乱も終結し、ヨーロッパ統合
は果たされ、ロシア共和国は資本主義を導入して中国と共にBRIC‘sと呼ばれる経済圏をつくり、アメリカ合衆国は宇宙戦争に敗北して、債務不履行(デフォールト)を
出す一歩手前まで来ています。もはや、国際情勢や経済は複雑系ではなく、秩序ある状態を取り戻しつつあるのです。アメリカが合衆国が債務不履行(デフォールト)を出せ
ば、国債によって運営してきたアメリカ軍は引き上げざるを得ないでしょう。これはアメリカ合衆国がベトナム戦争に敗北し、ブレトンウッズ体制を崩壊させた後、フィリピ
ンから撤退した時のように在日米軍が今後20年以内に日本から撤退していくことを意味しています。その時には日本は、アジア文明圏の中で日米安全保障条約に依存しない
形で独自の外交や経済運営を行っていく必要があります。こうした中で日本は独自の秩序を形成していく必要があるでしょう。経済学にも秩序が取り戻されるべき時が来るの
です。
数学的な経済学から社会学的な経済学へ
128 :shin[shintakahashi@hb.tp1.jp]:2011/08/04(木) 15:57:58.17 ID:tIF/3ibG
複雑系の経済学というものは、先の例えのように複数の物質が外部からの運動エネルギーによって、個々の粒子がどれだけの運動エネルギーを受け取り、
どういった動きを見せながら沈殿していくかを予測することに基ずいています。ただ、これに最終的な沈殿状態があるかどうかは予測されていなかったよ
うに思われます。外部から受け取った運動エネルギーはいつが使い果たされヨーロッパが統合したように、沈静化されるときが来ます。これを予測するこ
とは非常に困難だと思われることもあります。そういった状態において、人間心理というものを読み込むというほうが先決だという判断になることもあり
ます。ユーゴスラヴィアの内乱と独立問題においては、ソビエトによって複数の言語と人種と宗教を持つ人々の間に、数値化できない感情的な問題が含ま
れてくることになります。結局の所、誰が好きで誰が嫌いなのかという感情的な問題が優先されてしまうことがあるのです。心理学的な経済学とはこうし
た人間心理に基ずく、好みを読み込んで製品造りを行うというところからきています。昔は、シーツといえば白と決まっていたそうです。それが不況にな
って売れなくなったのである社長さんはこれに色をつけて染めてみたそうです。すると不思議なことにシーツが売れ始めたのでした。シーツは白と決まっ
ていたところにカラーのシーツを持っていくと、シーツとしての機能には変化はありませんでしたが、目新しさから売れたのでした。朝シャンといって朝
起きてから髪を洗うことがはやった時、朝シャンタオルというものが出回りました。吸収力がよく速く髪を乾かすことができるという新しい機能を備えて
いたのでした。この場合は注目されたのはタオルの機能であって目新しさではありません。このように製品には目新しさから売れる場合とその機能によっ
て売れる場合とがあります。そして機能においては従来のものと変わりがないのですが目新しさから売れる商品について言及することを心理学的な経済学
と呼ぶようです。心理学的な経済学が注目された当時は、ウィンドウズ95が出る前の、デジタル革命の直前で、世間においては欲しいものがなくなった
といわれだした時代だったのです。それがデジタル革命が起きると、人々はこのインターネット設備を導入することに飛びついたのでした。そしてデジタ
ル革命の後にはコンピューターを用いて開発された新機能の新商品が続々と店頭に並びだし、心理学的な知恵を絞らなくても商品はその機能によって売れ
るようになっていったのです。心理学的な経済学についてはデジタル革命によって収束したと思われます。
数学的な経済学から社会学的な経済学へ
129 :shin[shintakahashi@hb.tp1.jp]:2011/08/04(木) 16:00:47.65 ID:tIF/3ibG
社会学的な経済学ということですが、社会学においてはまずあるのは人間と社会であってお金ではありません。人が集まるところに物を持っていくと必要になるのがお金です。
物々交換では限度がありますので、貨幣を用いて対価価値を定め交換するのです。貨幣を発行するのは政府でこれは街の治安と法を守る役割も果たします。市民はこれに税金を
支払って社会の治安と法を守る役割を任せています。直接選挙によって政治家を決めるのが民主主義です。日本は太平洋戦争の後、民主主義国家として歩んできました。サンフ
ランシスコ講和の後、日本はアメリカ合衆国と安保条約を結び、貿易立国を目指してきました。アメリカ合衆国との安全保障体制というのは、アメリカ合衆国に海外的な進出先
を紹介してもらうという側面が強かったのです。日本人は永らくエコノミック・アニマルだと揶揄されてきました。これは製品を造るだけで貿易において輸出先を自分たちで見
つけてくるわけではないという意味がこめられていました。これからの日本は貿易輸出先を独自外交によって切り開き、また内需を拡大する必要もあります。アメリカ合衆国へ
の輸出に依存し、アメリカ国債に競争入札して、安全保障体制を保っていこうという考えは捨てなければなりません。内需を拡大し、貿易の輸出先を独自外交で見つけ、また外
国からの投資を呼び込む必要があります。
数学的な経済学から社会学的な経済学へ
130 :shin[shintakahashi@hb.tp1.jp]:2011/08/04(木) 16:05:12.61 ID:tIF/3ibG
複雑系の経済学にしても、心理学的な経済学にしても、社会学的な経済学にしても、すべて時代を反映した学問であることが判ります。このように経済学は決して実験室の中から生み出される性質のものではなく、
社会を観察し人と商品とお金の流れを観察しながらその動きをモデル化していく性質のものです。それゆえに学問は常に現実の後追いなのです。しかし、その動きには、人と商品とお金があり、政府によって法と
秩序が保たれているという前提においては、一定の周期があるといえます。市場がありそこに商品を持ち寄って経済活動が行われると、供給の多い商品ほど価格は下落していきます。市場が飽和してくると、企業
は新たな機能を持つ商品を開発する必要があります。市場が飽和してきて、新たな機能を持つ商品が生み出される以前には、市場は新規参入によって複雑な動きをします。また市場が飽和している状態においては、
心理的な経済学が有効となり、機能よりも人の好みに合った商品の方が売れるようになります。そして、新規開発によって新たな機能を持つ商品が生み出されると、これに社会の体質をあわせていくために政府に
よって大規模な公共事業が行われ新しい社会が出現していくのです。新しい社会においては、市場経済から始まることになりますが、人と商品やお金の決済の方法などは以前にはなかった新しい方法が付け加わる
ことになります。経済学的には、アダム・スミスの市場原理に始まり、複雑系経済学及び心理学的経済学と続き、シュンペーターによるイノヴェーション(新規開発)となって、ケインズによる公共投資へと続い
ていきます。マルクス経済においては図書館の中で考えた結果を社会に当てはめようとしすぎた嫌いがありました。ソビエト連邦は壮大なる社会実験と呼ばれたのです。そして、共産主義は崩壊し、資本主義を導
入したのでした。


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